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4話 どうやらこいつは神らしい
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「お前……だれ……?」
自分から呼び出しておいてそう聞くのもなんだが、逆に聞かないと言うわけにもいかない。
この女が何者なのか、死ぬ前に確かめたい。
「だれ、だと? なにを言っておるか。お主が余を呼び出したくせに」
ていうことは、やっぱり神族か……。
やったぜ……死ぬ前に神を召喚してやった……。
これで、安らかに死ね……いや……やっぱり……死ねない。
俺のことを忘れてと思ったが……ハーシュに……感謝を伝えたい……。
「おいおい。余を呼び出しておいて、何を死のうとしている。仕方がないから治してやろう」
「治せるの……か……? この傷……は……結構……深い……ぞ……」
「お主は馬鹿か。余は神だぞ? こんな傷、草で切った程度だぞ」
琥珀の瞳を持つ女はしゃがみ込むと、俺の体中にできた傷順に触っていった。
だが、不思議と痛みはない。
こんな事で治るのか、と思ったが女が手を離した直後、俺の体が銀の光を放ち始めた。
何事かと思ったが、腕にできた切り傷が塞がっていき、腹にできた深い傷も塞がれていった。
痛みがなくなっていき、体の感覚が戻ってくる。
俺は立ち上がって、ジャンプや高速で足踏みをしてみるが、体になんの不自由もない。
「どうだ? 余の力は。これが神だぞ」
「すげぇ……。本当に全部治った」
意識もほとんど復活し、声も自由に出せるようになった。
「余に感謝するのだな」
「いや、本当に感謝しかないよ」
これで、ハーシュに会いに行ける。
「お前、本当に神なんだな」
正直、疑っている部分もあったが、あれだけの傷を治すことが出来ればもう神と認めるしかない。
だけど、神ってこんな簡単に召喚できるんだな。
もっと色々儀式を通して召喚すると思っていたけど。
「神に向かってお前とは何か。余にはしっかりとした名前がある」
もしかして、本に書かれてある名前だったりして。
暇だった時に、本の貸し出しがされてるところで神について書かれた本を読んだことがあるが、確か100体以上の神がいたはずだ。
適当に読んだから、全く神の名前は覚えていないが、唯一覚えているのが3大神という3体の神の名前だ。
確かその3大神が他の神達を支配していて、神の世界で争いが起きないようにしているとかなんとか。
確か名前は、グラティオラス、ヘルラレン、ジューザラス、という名前だった気がする。
その3体の中でもグラティオラスが1番強く、体が筋肉まみれで結構かっこいい男の神らしい。
「余の名は、グラティオラスだ。どうだ? 驚いただろう」
あぁ……そうくるか。
俺が読んだ本には、グラティオラスは男って書かれていたはずだけど……。
「そういうことか」
「何がだ?」
「勝手に女だと思っていたけど、本当は男なのか」
「失礼な! 余は女だぞ!」
グラティオラスは金の髪を振りながら俺に怒ってきた。
ていうことは、あの神について書かれた本が間違っていたってことか。
俺はそれを確証に変えるために、グラティオラスをじっと見つめた。
「な、なんだ」
そうだな。
確かにあるものはちゃんとある。
どうやらグラティオラスが嘘をついているわけではないらしい。
「もしかして、三大神?」
「勿論」
あの本は、その神の名前と地位とか合っているのに、性別だけ違うのか。
そこがちょっと不思議だ。
「お主の名前はなんていうのだ?」
そういえば、まだ名乗っていなかったな。
「俺はライ・サーベルズだ」
「そうか。お主はライという名か。では、これから共に過ごす仲としてよろしくな」
「ん?」
これから共に過ごす?
向こうに帰るわけではないんですか?
自分から呼び出しておいてそう聞くのもなんだが、逆に聞かないと言うわけにもいかない。
この女が何者なのか、死ぬ前に確かめたい。
「だれ、だと? なにを言っておるか。お主が余を呼び出したくせに」
ていうことは、やっぱり神族か……。
やったぜ……死ぬ前に神を召喚してやった……。
これで、安らかに死ね……いや……やっぱり……死ねない。
俺のことを忘れてと思ったが……ハーシュに……感謝を伝えたい……。
「おいおい。余を呼び出しておいて、何を死のうとしている。仕方がないから治してやろう」
「治せるの……か……? この傷……は……結構……深い……ぞ……」
「お主は馬鹿か。余は神だぞ? こんな傷、草で切った程度だぞ」
琥珀の瞳を持つ女はしゃがみ込むと、俺の体中にできた傷順に触っていった。
だが、不思議と痛みはない。
こんな事で治るのか、と思ったが女が手を離した直後、俺の体が銀の光を放ち始めた。
何事かと思ったが、腕にできた切り傷が塞がっていき、腹にできた深い傷も塞がれていった。
痛みがなくなっていき、体の感覚が戻ってくる。
俺は立ち上がって、ジャンプや高速で足踏みをしてみるが、体になんの不自由もない。
「どうだ? 余の力は。これが神だぞ」
「すげぇ……。本当に全部治った」
意識もほとんど復活し、声も自由に出せるようになった。
「余に感謝するのだな」
「いや、本当に感謝しかないよ」
これで、ハーシュに会いに行ける。
「お前、本当に神なんだな」
正直、疑っている部分もあったが、あれだけの傷を治すことが出来ればもう神と認めるしかない。
だけど、神ってこんな簡単に召喚できるんだな。
もっと色々儀式を通して召喚すると思っていたけど。
「神に向かってお前とは何か。余にはしっかりとした名前がある」
もしかして、本に書かれてある名前だったりして。
暇だった時に、本の貸し出しがされてるところで神について書かれた本を読んだことがあるが、確か100体以上の神がいたはずだ。
適当に読んだから、全く神の名前は覚えていないが、唯一覚えているのが3大神という3体の神の名前だ。
確かその3大神が他の神達を支配していて、神の世界で争いが起きないようにしているとかなんとか。
確か名前は、グラティオラス、ヘルラレン、ジューザラス、という名前だった気がする。
その3体の中でもグラティオラスが1番強く、体が筋肉まみれで結構かっこいい男の神らしい。
「余の名は、グラティオラスだ。どうだ? 驚いただろう」
あぁ……そうくるか。
俺が読んだ本には、グラティオラスは男って書かれていたはずだけど……。
「そういうことか」
「何がだ?」
「勝手に女だと思っていたけど、本当は男なのか」
「失礼な! 余は女だぞ!」
グラティオラスは金の髪を振りながら俺に怒ってきた。
ていうことは、あの神について書かれた本が間違っていたってことか。
俺はそれを確証に変えるために、グラティオラスをじっと見つめた。
「な、なんだ」
そうだな。
確かにあるものはちゃんとある。
どうやらグラティオラスが嘘をついているわけではないらしい。
「もしかして、三大神?」
「勿論」
あの本は、その神の名前と地位とか合っているのに、性別だけ違うのか。
そこがちょっと不思議だ。
「お主の名前はなんていうのだ?」
そういえば、まだ名乗っていなかったな。
「俺はライ・サーベルズだ」
「そうか。お主はライという名か。では、これから共に過ごす仲としてよろしくな」
「ん?」
これから共に過ごす?
向こうに帰るわけではないんですか?
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