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18話 今度こそ勝つために
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「おいおいまだこの家スカスカじゃねぇか! 一体どれだけ買えばいいだよ! クソ見てぇに疲れんだよこっちは!」
「私も疲れたー。ていうことでよろしくね。ジューザラス」
「てめぇも一緒に運ぶに決まってんだろ!」
今のジューザラスは共に過ごしてきた中で、1番機嫌が悪いかもしれない。
しばらくヘルラレンと言い合いをしているが、全く収まる様子がない。
その様子をグラとルーレルは呆れた顔で見ながら、家具の設置を進めていた。
俺たちはあの後、図書館を出て担当だった椅子などを買いに行った。
しばらくグラは暗い表情を浮かばせていたが、今は少しずついつもの感じに戻ってきていた。
少し心配していたが、それほど気にしなくてもいいようだ。
「おい!」
ついに俺の方に来たか……。
ジューザラスは視線を俺の方に移し、大口を開けながら近づいてきた。
「あとどれくらいしたら終わるんだ!」
「えー……と必要な物が揃うまで?」
「なんで疑問系なんだよ! てかよ! ここと店を10往復ぐらいしてんだよ! もう疲れたわ!」
「それは疲れるよね……」
もう今日はこの辺にしとくか……。
これ以上運ぶと明日の特訓に支障が出そうだし、もう外が暗くなってきている。
それに、グラ達も疲れてきてる感じだし……。
「じゃあ今日はここまでにしよう。最低限の生活が出来るくらいまでは家具が揃ったわけだし、また明日続き始める。だから今日はゆっくり休んでくれ」
そして俺達は食事と風呂を済ませたあと、各自部屋戻り新品のベッドの上で眠りについた。
俺は今、特訓をするためにルーレルに付き合ってもらっていた。
どうやらジューザラス達は昨日の疲れが取れていないらしく、今日は絶対に行かないと言われてしまった。
グラとヘルラレンは声をかけても起きる様子がなく、目を覚さなかったのだ。
「今のは下から……」
俺の行動に止まることなく指導が入る。
結局俺は勇者という称号を与えられた、少しマシに戦える冒険者だったんだなと改めて痛感した。
「違う……。そこは避けて……」
「もっと力を入れる……」
「今のは避けずに流した方がいい……」
ルーレルの言葉を1つも聞き逃すことがないようにしながら、俺は体を動かしていく。
ハーシュに会うために俺は強い人間にならなければいけない。
必ず……必ず……!
「次は……私と模擬戦……」
「その前にちょっと休憩していいか?」
俺は剣を下に下げて額の汗を拭った。
深呼吸をすると、バクバクと動いていた心臓も段々と収まり始め、通常の速さに戻った。
「もういい……?」
「ああ、準備完了だ」
俺はもう一度剣を構え、ルーレルと視線が交差する。
今からやるのは模擬戦。
剣をぶつけ合う時に、アドバイスが入ることはない。
ここからは自分で考えないといけない。
ハーシュに会いにいくために!
「はぁぁ!」
俺は地面を強く蹴りルーレルに接近した。
前回は攻められてそのまま負けてしまった。
だから今回は、自分から攻める!
俺が振り下ろした剣は、激しく火花を散らしながらルーレルの光の剣とぶつかり合い金属音を奏でる。
その衝撃が腕に伝わってきたあと、ルーレルの圧倒的な力に剣が押され返してしまう。
どうしても人間と神の力の差を埋めることはできない。
それなら、弱者は弱者の戦い方をするのみ!
「破壊の魔法!」
俺が至近距離で放った魔法をルーレルは難なく躱す。
五感が人よりも優れている神は、こんな魔法避けるなんてどうってことないんだろうな。
だが……それでも戦えないわけではない。
「反転させる魔法・紐人形の踊り
俺がそう呟いた直後、ルーレルの力に負けて後ろに弾き飛ばされてしまう。
俺の体勢が崩れたのを確認すると、ルーレルは迷うことなく近づいてきて剣を突き刺そうとしてくる。
だけど、それでいい
ルーレルは背を向けているため気づいていない。
さっき俺が放った破壊の魔法ゾレスーラが、静かに戻ってきていることを。
「私も疲れたー。ていうことでよろしくね。ジューザラス」
「てめぇも一緒に運ぶに決まってんだろ!」
今のジューザラスは共に過ごしてきた中で、1番機嫌が悪いかもしれない。
しばらくヘルラレンと言い合いをしているが、全く収まる様子がない。
その様子をグラとルーレルは呆れた顔で見ながら、家具の設置を進めていた。
俺たちはあの後、図書館を出て担当だった椅子などを買いに行った。
しばらくグラは暗い表情を浮かばせていたが、今は少しずついつもの感じに戻ってきていた。
少し心配していたが、それほど気にしなくてもいいようだ。
「おい!」
ついに俺の方に来たか……。
ジューザラスは視線を俺の方に移し、大口を開けながら近づいてきた。
「あとどれくらいしたら終わるんだ!」
「えー……と必要な物が揃うまで?」
「なんで疑問系なんだよ! てかよ! ここと店を10往復ぐらいしてんだよ! もう疲れたわ!」
「それは疲れるよね……」
もう今日はこの辺にしとくか……。
これ以上運ぶと明日の特訓に支障が出そうだし、もう外が暗くなってきている。
それに、グラ達も疲れてきてる感じだし……。
「じゃあ今日はここまでにしよう。最低限の生活が出来るくらいまでは家具が揃ったわけだし、また明日続き始める。だから今日はゆっくり休んでくれ」
そして俺達は食事と風呂を済ませたあと、各自部屋戻り新品のベッドの上で眠りについた。
俺は今、特訓をするためにルーレルに付き合ってもらっていた。
どうやらジューザラス達は昨日の疲れが取れていないらしく、今日は絶対に行かないと言われてしまった。
グラとヘルラレンは声をかけても起きる様子がなく、目を覚さなかったのだ。
「今のは下から……」
俺の行動に止まることなく指導が入る。
結局俺は勇者という称号を与えられた、少しマシに戦える冒険者だったんだなと改めて痛感した。
「違う……。そこは避けて……」
「もっと力を入れる……」
「今のは避けずに流した方がいい……」
ルーレルの言葉を1つも聞き逃すことがないようにしながら、俺は体を動かしていく。
ハーシュに会うために俺は強い人間にならなければいけない。
必ず……必ず……!
「次は……私と模擬戦……」
「その前にちょっと休憩していいか?」
俺は剣を下に下げて額の汗を拭った。
深呼吸をすると、バクバクと動いていた心臓も段々と収まり始め、通常の速さに戻った。
「もういい……?」
「ああ、準備完了だ」
俺はもう一度剣を構え、ルーレルと視線が交差する。
今からやるのは模擬戦。
剣をぶつけ合う時に、アドバイスが入ることはない。
ここからは自分で考えないといけない。
ハーシュに会いにいくために!
「はぁぁ!」
俺は地面を強く蹴りルーレルに接近した。
前回は攻められてそのまま負けてしまった。
だから今回は、自分から攻める!
俺が振り下ろした剣は、激しく火花を散らしながらルーレルの光の剣とぶつかり合い金属音を奏でる。
その衝撃が腕に伝わってきたあと、ルーレルの圧倒的な力に剣が押され返してしまう。
どうしても人間と神の力の差を埋めることはできない。
それなら、弱者は弱者の戦い方をするのみ!
「破壊の魔法!」
俺が至近距離で放った魔法をルーレルは難なく躱す。
五感が人よりも優れている神は、こんな魔法避けるなんてどうってことないんだろうな。
だが……それでも戦えないわけではない。
「反転させる魔法・紐人形の踊り
俺がそう呟いた直後、ルーレルの力に負けて後ろに弾き飛ばされてしまう。
俺の体勢が崩れたのを確認すると、ルーレルは迷うことなく近づいてきて剣を突き刺そうとしてくる。
だけど、それでいい
ルーレルは背を向けているため気づいていない。
さっき俺が放った破壊の魔法ゾレスーラが、静かに戻ってきていることを。
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