“イチバン”好きな人とは結婚できない

ジョン・グレイディー

文字の大きさ
3 / 22
第三章

ナルシスト『デビルマン』の登場

しおりを挟む
 …茂樹君が結婚したいほど好きな人って誰なんだろう…

 おいおい、美咲、何、ぼぉーと、してるんだヨー、

 はいはい、分かってますよ。バスケの練習見に行くんでしよう。
 付き合いますよ。

 サンキュー!美咲!
 吉川君のバスケしてる姿、チョウかっこイィ~からねぇー、行こ行こ行こ!

 (…仕方がない、茂樹君が野球部の時、紫穂に付き合って貰ってたからなぁ~、吉川君の何処が良いのか?、まっ、お付き合いしましょう…)

 あそこ、あそこ、吉川君!
 2年でレギュラーなんだよ~、凄いねぇ~、かっちょいい~!

 紫穂、本当に吉川君、好きなんだねぇ~

 うん!あっ、こっち見てるよー、美咲!笑顔笑顔!

 はいはい、ミーハーにきゃー!って言えばいいんでしょ。

 きゃー、カッコいい!

 そうそう、でも美咲!私より目立ってはルール違反だからね!
 私の後ろからハモるようにお願い。

 はいはい!

 (…ハモるようにミーハーって、ムズイは…)

 おい、吉川!また、来てるぞ、お前のクラスの2人、藤田と井上が!俺、目当てかな!

 違うよ!俺だよ!藤田、俺のこと好きなんだよ~、よく目が合うんだ!

 まさか!お前のいつものナルシストさ!このデビルマンが!

 俺の何処がデビルマンなんだ!
 お前らには、俺の良さが分からないのさ!

 当たり前だ、俺はホモじゃないぜ!
 しかし、藤田美咲、美人だよなぁー、本当、彼氏、居ないのかなぁー?

 居るさ!俺だよ!俺のこと美咲は好きなんだよ!

 お前、その悪魔みたいな顔、整形してから言えよな!

 良いんだよ、美咲はこのままの俺が好きなんだからさ!

 じゃあ、告ってみてみれよ!
 絶対、お前、藤田から振られるぜ!

 賭けても良いよ!必ず、美咲は俺を受け入れるよ!

 では、1週間、学食代、賭けようぜ!

 それ乗った!

 やっぱ、吉川君、カッコいい!
 美咲もそう思うでしょ!

 (…他のクラスの男子からデビルマンって言われてるの、この子、知らないんだな、可哀想…)

 うん、バスケ、上手いよね!

 うん!ありがとう!

 (やれやれ、一仕事終了…)

~~~~~~~~~~~~~~~
【次の日】

 藤田、昨日、練習見に来てくれてありがとう!

 (…吉川君、何で私に先に言うかな…)

 うん、紫穂が一緒に行こって言ってくれたからね、吉川君、上手いね、バスケ!ねぇ、紫穂!

 (…やばい、怒ってるわ、紫穂たん…)

 井上もありがとう!また、見に来てな!
 藤田、ちょっといいかい?

 (…最悪の展開だわ…)

 えっ、何ぃ?

 いいから、こっち来て!

 (…あーあ、紫穂たん、完全に口聞いてくれないよ…)

 あのさ、藤田、いや、美咲、お前、俺と付き合わないか!

 (…何、こいつ、笑って告ってるは、凄い自信家!…)

 えー、急に言われても、ちょっと~、困るなぁー

 (…これでよし、当たり障りのないナイスな拒否!…)

 急じゃないって、ずっと、俺、お前の視線、感じてたんだ!
 俺と美咲なら、お似合いって、俺、思ってたんだ!

 (…凄すぎる、この自信…)

 でも~、吉川君のこと好きな子、沢山居るから、私なんて、無理だよ~

 (…しまった、これはいかん、誤解を産んでしもうた…)

 俺は美咲以外、彼女にはしないよ!

 (…どうしよう…、茂樹君、どうせ、結婚するくらい好きな人いるし…、…私…じゃ…ないもんね…)

 うん

 ありがとう、美咲!
 今日、部活休みなんだ!
 一緒に帰ろ!

 うん

 じゃ、また!

 うん

(…一番好きな人と恋人にもなれないのか…、どうせ、茂樹君、私のことなんか知らないし、そろそろ、片想い卒業するかな…)

 紫穂、ごめん、吉川君から告白されて、付き合うことになりました。
 申し訳ありません。

 いいよ!美咲!ずっと彼氏、居なかったんだから、美咲なら、許す、気にしないで!

 (…うーん、あまり嬉しくないが…、高2だもんね、彼氏ぐらい居ても良いよね…、どうせ、茂樹君、結婚するほど好きな人居るからさ…)

 ごめんねー、また、バスケ、見に行こう!

 もう行かないよ!美咲、1人で行けば!

 (…やっぱ、こうなるよね…)

  美咲、帰ろう!美咲の家、どっち側、家まで送るよ!

 うん、こっちなんだ。

 手を繋いで良いかい?

 うん

 美咲、バスケ好きなんだ!

 うーん、実は私、野球派なんだ。

 そうなんだ。じゃ、バスケじゃなくて、俺、見に来てたんだね。
 ありがとう!

(…何、本当、凄すぎる…)

 うん!

 あれ~、あいつ3組の堀内じゃないか?
 あいつ、野球部、やめたんだってな
 美咲、一緒の中学だろう?
 あいつ、本当に女嫌いなの?
 こわこわ、目が合ったら絡まれるぜ!
 こっち行こう!

(…茂樹君、やっぱ、1人で帰ってる…)

 やべぇ、こっち見てるぜ!
 知らん顔しような。

 うん

 何だよ、あの眼、こわこわ!

(…茂樹君、何で睨むの…)

 おい、手を離すなよ!

 いいの!手は繋がない!

 何だよ急に!

(…だって、茂樹君、怒ってるもん…、手なんか繋いでいるところ、茂樹君に見られたくないもん…)

 じゃ、ありがとう。ここから、1人で帰るからね、バイバイ!

 あぁ、明日も一緒に帰ろうな!
 バイバイ!

(…私、なんか、間違ったこと、してしまってる、なんか、違う…)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

【完結】新皇帝の後宮に献上された姫は、皇帝の寵愛を望まない

ユユ
恋愛
周辺諸国19国を統べるエテルネル帝国の皇帝が崩御し、若い皇子が即位した2年前から従属国が次々と姫や公女、もしくは美女を献上している。 既に帝国の令嬢数人と従属国から18人が後宮で住んでいる。 未だ献上していなかったプロプル王国では、王女である私が仕方なく献上されることになった。 後宮の余った人気のない部屋に押し込まれ、選択を迫られた。 欲の無い王女と、女達の醜い争いに辟易した新皇帝の噛み合わない新生活が始まった。 * 作り話です * そんなに長くしない予定です

元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?

3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。 相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。 あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。 それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。 だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。 その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。 その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。 だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

【完結】脇役令嬢だって死にたくない

⚪︎
恋愛
自分はただの、ヒロインとヒーローの恋愛を発展させるために呆気なく死ぬ脇役令嬢──そんな運命、納得できるわけがない。 ※ざまぁは後半

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

処理中です...