君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第6章 おじさんが恋人ですが、何か…?

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「そ…それは…っ。ちょっと難し…」

え?!それ、そんなに困難なことか?

「そんなことも出来ないんだ?じゃ、私もお父さんの交際反対の意見は聞けません」

「うっ」

あの堅物が言い及んでいる。なんか、面白い絵になってきた。動画で録画して、酒飲みながら見てみたい。

「…み、認めたわけではないからな、坂井理!」

そう言って次郎さんは俺を指差すと、真波さんが隣で次郎さんの腕を掴んで、

「人を指差しちゃいけません」

と言って腕を下ろさせると、真波は立ち上がって、

「はい。じゃあ、今日はここまでにしましょう!もうこんな時間よ。坂井さん、お風呂入ってきて。雪子、案内してあげて」

と言うと、雪子はニッコリと微笑んで立ち上がり、俺を見下ろした。

「じゃ、お部屋案内してくるね。いこ」

と言って手を差し伸べると、俺は雪子の手を取ろうとしたが、脚が痺れてラグの上にゴロンと倒れてしまった。

「触らないで。動かないでぇ」

両足ともビリビリと電気が走っているみたいで、恐ろしくて全然触れない。

情けないけど、そこでしばらく動けなかった…。

雪子も真波さんも、次郎さんも、俺のことを冷めた眼差しで見つめていた。

「お、理さん~~~?」

あぁ、情けない。

13も年上の、こんな残念なおじさんが恋人ですが、何か…?
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