126 / 260
第8章 さよならの予感
6
しおりを挟む
「こうして、一緒にいる…」
雪子の言葉は、暖かくて胸に染みる。こんなに俺のことを思ってくれてる。それが、素直に嬉しい。なのに、雪子が本当は一番欲しい言葉を、かけてやることはできない。一緒にいられるなら、それだけでいい、なんて言えない。俺の仕事は、そういう安心感なんてないから。
俺はそんな自分の中の不安を閉じ込めて、口の周りをティッシュで拭き取り、湯呑み茶碗でお茶をグイッと飲むと、後ろにくっついている雪子を引き剥がして、その場に押し倒した。
「雪子…」
俺が雪子を見つめたままそう言うと、雪子は俺を見上げてふいに微笑んだ。
「大好き」
雪子がニッコリと笑ってそう言うと、俺は雪子の唇を塞いだ。口の中は、甘い味がする。飴か何か、舐めてきたのかな。悲しくなる時、飴を舐める癖がある。子供の頃からの癖だと、前に聞いた。悲しい…のかな。俺が、悲しくさせてるのかもしれない。
この笑顔を、守りたいだけなのに。
そう思っていても、言葉にして伝えることは難しい。俺は、雪子の唇に何度も唇を重ねて、舌を絡めて、やがてせっかくあったまったのに、雪子の服を一枚ずつ剥ぎ取って行った。
雪子を抱いて、ベッドで一緒に眠った後、雪子は声を出さずに微かに泣いていた。
雪子の言葉は、暖かくて胸に染みる。こんなに俺のことを思ってくれてる。それが、素直に嬉しい。なのに、雪子が本当は一番欲しい言葉を、かけてやることはできない。一緒にいられるなら、それだけでいい、なんて言えない。俺の仕事は、そういう安心感なんてないから。
俺はそんな自分の中の不安を閉じ込めて、口の周りをティッシュで拭き取り、湯呑み茶碗でお茶をグイッと飲むと、後ろにくっついている雪子を引き剥がして、その場に押し倒した。
「雪子…」
俺が雪子を見つめたままそう言うと、雪子は俺を見上げてふいに微笑んだ。
「大好き」
雪子がニッコリと笑ってそう言うと、俺は雪子の唇を塞いだ。口の中は、甘い味がする。飴か何か、舐めてきたのかな。悲しくなる時、飴を舐める癖がある。子供の頃からの癖だと、前に聞いた。悲しい…のかな。俺が、悲しくさせてるのかもしれない。
この笑顔を、守りたいだけなのに。
そう思っていても、言葉にして伝えることは難しい。俺は、雪子の唇に何度も唇を重ねて、舌を絡めて、やがてせっかくあったまったのに、雪子の服を一枚ずつ剥ぎ取って行った。
雪子を抱いて、ベッドで一緒に眠った後、雪子は声を出さずに微かに泣いていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる