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第10章 歪んだ愛は狂喜
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理が来てる。灰みたいになったとか言ってたけど、さっき会った時、顔色が確かに良くなかった。どこにいるんだろう。私はため息をつきながらパソコンのキーボードを叩いていると、ふいにみんながザワザワし始めた。
「ん?」
私は辺りを見て、
「なに?どうしたの?」
と言うと、千春さんが私の後ろを指さした。
「え?」
「後ろに、なんか顔色悪いへんな刑事が…」
千春さんが言いかけると、理が私の真後ろに立っていて、肩の横から顔を突き出して来て、
「ふぅん。ブラインドタッチ、すごいね。早いね」
と感心しながら言うと、私はドキッとして理を見つめた。
「おさ……、坂井さん…?!」
「入力早いなら、ちょっと、手伝ってもらいたいんだけど。報告書、ここでやった方が早いだろうし」
「え?」
「だめ?こんな俺じゃ嫌われても当然だし、いや、そもそも嫌われてるのも分かってるから、こんなこと頼まれても迷惑だよね。うん。迷惑だね。じゃ、他の女の子に…」
理は、一人で言って一人で突っ込んで、やっぱり凄く元気がない。
「隣のキミ…」
理は千春さんの方を見て言うと、千春さんはパッと顔を上げて、
「は、はい!」
と咄嗟に返事をすると、私は理を見つめて身を乗り出して、
「私がやりますから」
と強く言って立ち上がった。
理はちょっと嬉しそうに微笑んだ、かと思うと、我に返って、寂しそうに少しだけ目を伏せた。
ほ、本当にヘタレってる…。
「ん?」
私は辺りを見て、
「なに?どうしたの?」
と言うと、千春さんが私の後ろを指さした。
「え?」
「後ろに、なんか顔色悪いへんな刑事が…」
千春さんが言いかけると、理が私の真後ろに立っていて、肩の横から顔を突き出して来て、
「ふぅん。ブラインドタッチ、すごいね。早いね」
と感心しながら言うと、私はドキッとして理を見つめた。
「おさ……、坂井さん…?!」
「入力早いなら、ちょっと、手伝ってもらいたいんだけど。報告書、ここでやった方が早いだろうし」
「え?」
「だめ?こんな俺じゃ嫌われても当然だし、いや、そもそも嫌われてるのも分かってるから、こんなこと頼まれても迷惑だよね。うん。迷惑だね。じゃ、他の女の子に…」
理は、一人で言って一人で突っ込んで、やっぱり凄く元気がない。
「隣のキミ…」
理は千春さんの方を見て言うと、千春さんはパッと顔を上げて、
「は、はい!」
と咄嗟に返事をすると、私は理を見つめて身を乗り出して、
「私がやりますから」
と強く言って立ち上がった。
理はちょっと嬉しそうに微笑んだ、かと思うと、我に返って、寂しそうに少しだけ目を伏せた。
ほ、本当にヘタレってる…。
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