君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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最終話 光のジャスミン

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しかも雪子は疲れて、爆睡中らしい。

よかった!!

ってか、女って、すげぇな。

もう、夜も遅い。こんな深夜じゃ、確かに雪子は疲れて今もぐっすり寝てるだろう。

俺はとりあえず顔についた土や殴られたときの痣や血を洗面所で軽く洗い流して、雪子の病室に入ってみた。二人部屋だけど、もう一つのベッドには、誰もいない。ホッとして雪子の枕元に歩み寄ると、雪子はスースー寝息を立てて、よく眠っている。俺は雪子の寝顔を見て微笑み、そっと額に手を乗せた。そこに、看護師の50代くらいの女性が部屋に来て、

「あら。面会時間はとっくに…」

と言いかけて、俺を見つめた。

「あ、確か、あなた、刑事さんよね。坂井さんの旦那さんだったのね?」

この病院には犯人やら被害者を運ぶことも多いから、顔を知られていた。俺もこの人を知ってる。確か、婦長さんだ。

「今日無事に生まれたんですよね。おめでとうございます!」

「あ、ありがとうございます」

なんか、照れた。頭をかきながらそう言うと、

「あの、赤ちゃん、見たいんだけど、駄目か?」

と聞いてみると、婦長さんはちょっと目を丸くして俺を見つめた。

「こんな時間はちょっと難しいわね」

「ですよね~~」

「窓からならちょっと見れるから、こちらへどうぞ」
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