41 / 46
第3章「帝国の賢者」
第18話「キャニスター弾」
しおりを挟む
この、
「外道がぁぁぁぁあああ!!」
帝都中の───……そして、エミリア達が殲滅した帝国軍が再び起き上がり立ち向かってきた!
「ひゃははははははははは!! 見ろッ、これが私の死霊術だぁぁぁああ!!」
ヒラリヒラリと舞うようにして、ロベルトが死体の群れに飛び込んでいく。
そして、まるで死霊の軍勢の主のように振る舞うと───。
「征けッ。私の愛しいアンデッドたち! 逝くのだぁぁあ!!」
ズルリズルリズルリ……。
死してなお酷使される帝国軍。
彼らに何の同情もしていないが、死霊術を名乗られるのは業腹ものである。
「ふ………………。くだらない男───」
所詮、こんなものは紛い物。
「いいわ。相手してあげる──────。何十、何百の男を受け入れるくらい、とっくに経験済みよ」
私が欲しい?
…………だったら、
「抱いて見せなさいッッ!!」
いでよ!! アメリカ軍──────!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
地面からせり出した魔法陣。
騒音をたてながら、海兵隊が大砲を転がしつつ現れる。
『傾注!!』
美しい敬礼を決めた海兵隊の砲兵。
彼らの押す大砲は───、
※ M3、37mm対戦車砲 ※
口径37mm
全長3、92m
全幅1、61m
全高0、96m
重量413Kg
初速884m/s
最大射程6、9Km
弾種、
徹甲弾、榴弾、キャニスター弾、曳光弾
※ ※ ※
それは、対戦車砲。
太平洋戦線で散々日本軍に痛い目を見せてきた戦車キラー。
そして、大型散弾により、歩兵を惨殺した恐ろしい兵器でもある。
ゴロゴロと重々しく、黒々とした砲口をとみせる無骨な対戦車砲。
その威容に、初めてロベルトが驚愕に目を見開いた。
「な、なななな、なんですか、それは?!」
魔法陣の中から次々に現れる海兵隊。
彼らはらズラリと37mm対戦車砲を並べると、その砲列をもって死体の群れに照準を付けた。
「彼ら? ふふふ。彼らは、私の愛しいアンデッドのなれの果て───いいえ。新しい私の死霊たち…………愛しきアメリカ軍よ!」
「あ、アメ───??」
「───語るに及ばず! ただ、知れ、見よ、聞きなさいッ!!」
「そ、そんな子供だまし」
そう思うの……?
ならば、知りなさい───。
鉄火の威力を!
すぅ……。
「───撃てぇぇえ!!」
──────ドンッッッッ!!
ドン、ドン、ドン、ドンッッッッッ!!!
計5門になる砲列が一斉に火を噴き、死体の群れに突き刺さる。
発射弾薬は37mm砲用のキャニスター弾だ!!
ザァァァァア!!
と、無数の弾子がばら撒かれ───憐れな死体どもを薙ぎ払う!!
「ひぃ!?」
ロベルトにギリギリ届きそうな範囲で、死体の群れが放射状にぶっ潰され、グッチャグチャに潰れていく!!
頭部とか、ホムンクルスとか、もうそんなもの関係ない!
「あははははははははははははは! さぁ、大賢者さん。──────私が欲しいんでしょ? ねぇ、まぁだ~?」
自らの手で体をさすり、薄い身体のラインをマント越しに強調してみせ、熱い吐息をはく。
うふふふふふふふ……。
私はここよ。
ここにいるわよ?
「さぁ、さぁ、さぁ、さぁぁ───抱いてごらんなさい! ここまで来れば、愛してあげるわ!」
大賢者ロベルトぉぉぉおおお!
あはははははははははは!!
あはははははははははは!!
「ま、まだです!! まだまだまだまだぁああ!! 行け、アンデッドども!」
「違う違う違う───違うわよぉぉおお、大賢者ロベルト」
ロベルトとエミリアが言葉の応酬をしている間も、アメリカ軍は黙々と大砲を放つ!!
ドン、ドン、ドン、ドン、ドンッッッ!!
たかが、37mm程度の砲弾だ。
砲手にかかる負担も少なく、反動も駐退機で完全に吸収できるので、発射速度がやたらと速い。
無数の死者の群れに、無数の弾子が食い込んでバラバラにしていく。
それは、もはや作業だ。
「な、何が違う! 私の死者の軍勢だ!! 私の死霊術だ!!」
違ぁぁぁぁあう……。
「それは、」
───ただの人形だ!!!
「だ、黙れぇぇぇええ!!」
憤怒の表情でロベルトは言い放つと、懐からさらにホムンクルスを取り出すと空中にばら撒いた!!
「見なさい!! わ、私の研究成果を───!」
バラバラと振りまけられたホムンクルス。
そいつが、腹に抱いていた卵の様なものが粘糸を撒き散らしながら無数の子虫を放つ。
「汚い粘液……」
「ははは! 余裕で居られるのも今のうちです───。この瓦礫の下には、無数の死体が埋まっている! お前の卑怯な攻撃のお陰でな!! 私のホムンクルスは、」
───死体にも寄生できるのです!!
ガラガラガラ……!!
「うーあー…………」
「ぐるるるるる……」
なるほど、死体だ。
艦砲射撃によってバラバラにされた死体だ。
多少五体満足な奴もいるが──────。
「………………アメリカ軍相手に、数で対抗しようだなんて───」
なんて、おバカな子。
「だ、黙れ、黙れぇぇぇぇええええ!!」
行けッ!!
私のホムンクルスども!!
「そう…………わかってるじゃない?」
所詮──────人形だってことがね!!
「違うっっっ!! 死霊術だぁぁぁああ!」
ふ……ほざけ。
そんな死霊術なら──────!!
すぅ……。
「───薙ぎ払えッッ」
『『『了解ッ。閣下』』』
「外道がぁぁぁぁあああ!!」
帝都中の───……そして、エミリア達が殲滅した帝国軍が再び起き上がり立ち向かってきた!
「ひゃははははははははは!! 見ろッ、これが私の死霊術だぁぁぁああ!!」
ヒラリヒラリと舞うようにして、ロベルトが死体の群れに飛び込んでいく。
そして、まるで死霊の軍勢の主のように振る舞うと───。
「征けッ。私の愛しいアンデッドたち! 逝くのだぁぁあ!!」
ズルリズルリズルリ……。
死してなお酷使される帝国軍。
彼らに何の同情もしていないが、死霊術を名乗られるのは業腹ものである。
「ふ………………。くだらない男───」
所詮、こんなものは紛い物。
「いいわ。相手してあげる──────。何十、何百の男を受け入れるくらい、とっくに経験済みよ」
私が欲しい?
…………だったら、
「抱いて見せなさいッッ!!」
いでよ!! アメリカ軍──────!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
地面からせり出した魔法陣。
騒音をたてながら、海兵隊が大砲を転がしつつ現れる。
『傾注!!』
美しい敬礼を決めた海兵隊の砲兵。
彼らの押す大砲は───、
※ M3、37mm対戦車砲 ※
口径37mm
全長3、92m
全幅1、61m
全高0、96m
重量413Kg
初速884m/s
最大射程6、9Km
弾種、
徹甲弾、榴弾、キャニスター弾、曳光弾
※ ※ ※
それは、対戦車砲。
太平洋戦線で散々日本軍に痛い目を見せてきた戦車キラー。
そして、大型散弾により、歩兵を惨殺した恐ろしい兵器でもある。
ゴロゴロと重々しく、黒々とした砲口をとみせる無骨な対戦車砲。
その威容に、初めてロベルトが驚愕に目を見開いた。
「な、なななな、なんですか、それは?!」
魔法陣の中から次々に現れる海兵隊。
彼らはらズラリと37mm対戦車砲を並べると、その砲列をもって死体の群れに照準を付けた。
「彼ら? ふふふ。彼らは、私の愛しいアンデッドのなれの果て───いいえ。新しい私の死霊たち…………愛しきアメリカ軍よ!」
「あ、アメ───??」
「───語るに及ばず! ただ、知れ、見よ、聞きなさいッ!!」
「そ、そんな子供だまし」
そう思うの……?
ならば、知りなさい───。
鉄火の威力を!
すぅ……。
「───撃てぇぇえ!!」
──────ドンッッッッ!!
ドン、ドン、ドン、ドンッッッッッ!!!
計5門になる砲列が一斉に火を噴き、死体の群れに突き刺さる。
発射弾薬は37mm砲用のキャニスター弾だ!!
ザァァァァア!!
と、無数の弾子がばら撒かれ───憐れな死体どもを薙ぎ払う!!
「ひぃ!?」
ロベルトにギリギリ届きそうな範囲で、死体の群れが放射状にぶっ潰され、グッチャグチャに潰れていく!!
頭部とか、ホムンクルスとか、もうそんなもの関係ない!
「あははははははははははははは! さぁ、大賢者さん。──────私が欲しいんでしょ? ねぇ、まぁだ~?」
自らの手で体をさすり、薄い身体のラインをマント越しに強調してみせ、熱い吐息をはく。
うふふふふふふふ……。
私はここよ。
ここにいるわよ?
「さぁ、さぁ、さぁ、さぁぁ───抱いてごらんなさい! ここまで来れば、愛してあげるわ!」
大賢者ロベルトぉぉぉおおお!
あはははははははははは!!
あはははははははははは!!
「ま、まだです!! まだまだまだまだぁああ!! 行け、アンデッドども!」
「違う違う違う───違うわよぉぉおお、大賢者ロベルト」
ロベルトとエミリアが言葉の応酬をしている間も、アメリカ軍は黙々と大砲を放つ!!
ドン、ドン、ドン、ドン、ドンッッッ!!
たかが、37mm程度の砲弾だ。
砲手にかかる負担も少なく、反動も駐退機で完全に吸収できるので、発射速度がやたらと速い。
無数の死者の群れに、無数の弾子が食い込んでバラバラにしていく。
それは、もはや作業だ。
「な、何が違う! 私の死者の軍勢だ!! 私の死霊術だ!!」
違ぁぁぁぁあう……。
「それは、」
───ただの人形だ!!!
「だ、黙れぇぇぇええ!!」
憤怒の表情でロベルトは言い放つと、懐からさらにホムンクルスを取り出すと空中にばら撒いた!!
「見なさい!! わ、私の研究成果を───!」
バラバラと振りまけられたホムンクルス。
そいつが、腹に抱いていた卵の様なものが粘糸を撒き散らしながら無数の子虫を放つ。
「汚い粘液……」
「ははは! 余裕で居られるのも今のうちです───。この瓦礫の下には、無数の死体が埋まっている! お前の卑怯な攻撃のお陰でな!! 私のホムンクルスは、」
───死体にも寄生できるのです!!
ガラガラガラ……!!
「うーあー…………」
「ぐるるるるる……」
なるほど、死体だ。
艦砲射撃によってバラバラにされた死体だ。
多少五体満足な奴もいるが──────。
「………………アメリカ軍相手に、数で対抗しようだなんて───」
なんて、おバカな子。
「だ、黙れ、黙れぇぇぇぇええええ!!」
行けッ!!
私のホムンクルスども!!
「そう…………わかってるじゃない?」
所詮──────人形だってことがね!!
「違うっっっ!! 死霊術だぁぁぁああ!」
ふ……ほざけ。
そんな死霊術なら──────!!
すぅ……。
「───薙ぎ払えッッ」
『『『了解ッ。閣下』』』
0
あなたにおすすめの小説
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました
御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。
でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ!
これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる