中二病ヒーロー 〜秘密道具から始まる物語〜

もっちゃん

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第一話 俺、ヒーローになる

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みなさん!私は暗中騎士くらなかないと、高校3年生だ。

ん?なんだそのいかにもな名前だな!と思っている諸君、それは、すべて親父のせいだ。


この名前は、親父が中学生の頃に、考えた名前と聞かされた。


ちなみに、親父の名前は、魔王と書いて、まおと呼ぶ。

えっ?

親もなんちゅう名前だって?


それは、言わない約束だ。


前置きは、このぐらいにしといて、俺は、3月で高校を卒業する。

今は、1月に入ったばかりで、そろそろ学校が始まる頃だ。

親父から夕ご飯を食べた後、話があるとリビングに呼び出された。

俺が、リビングで待っていると、親父がやってきた。

「ナイト待たせたな」

「それで、なんだよ 話って?」

「ナイトも3月で高校卒業ということで、成人を迎えたわけだ」

「そうだな、社会的にはそうなるわな」

卒業したら、進学するつもりでいたが、去年親父から進学はしないで欲しいと頼まれた。


理由を聞いたがその時は、はぐらかされた。

「成人にならないと、この話はできない決まりでな」

いつになく真剣な表情の親父。

「我が家には、成人になった男子には世界を救うヒーローになってもらう掟があるんだ」

「は?ヒーローって?」

理解ができない俺。

「初めてこんな話を聞かされても、よくわからないよな? 私の父親、ナイトから見たらおじいちゃんか、その時も父さんが初めて聞いたときは、そりゃ、わけわからなかったよ」

うん、うん、となにやら過去の話を思い出して頷いている。

「親父の昔話はどうでもいいよ、ヒーローってなんだよ?説明してくれよ」

「ああ、そうだな、いや、説明はしたいんだが、ナイトが知っている通り、父さんバカだろう?うまく口で説明できる気がしないんだよ」

そうだった!親父はどちらかと言うと筋肉バカに当てはまるから、難しい話はできないか。

「でも説明しないといけないから、父さん考えたんだ!習うより慣れろ!とかいうじゃん?だからさ、ナイトに秘密道具を授けようと思うんだ」

「秘密道具?なにそれ?」

なんか、親父が股間に手を入れてゴソゴソしている。

『パッパッパ、パカーン 変身ベルトー!』


親父の股間から、なにやら取り出した。


「親父!どっから出してんだよっ!!汚ねぇよ!!」

俺は、盛大なツッコミを親父に入れた。

「そうか?ここから出したほうが、面白いし、近未来的じゃないか?」

「どこがだよ!!猫型ロボットも今頃泣いてるよ!」

「ハハハッ!ナイト、面白いこというなー」

笑う親父。

「それより、変身ベルトって何だよ?腰につけるにしては、小さいし‥‥‥」


「これはだな、代々伝わるベルトでな、腰につけるんじゃなくて、手首につけるタイプなんだ」

親父が俺の手首に、ベルトを着けようとしている。

「待てぇぃーー!」

「なんだよ、急に大声出して?」


「親父の股間から出てきたものを俺の手首につけようとしてるからだよ!」

「せめて、除菌スプレーをかけてくれよ」


「えーー、それくらいいいじゃん!」


「嫌だよ!!」


「ナイトのケチっ!」

拗ねている親父。


そういや、さっき、このベルトが代々伝わっているって言ってなかったけ?

ということは‥‥‥

「というか親父もヒーローだったの?」


変身ベルトに除菌スプレーをかけながら、親父に聞いてみた。

「そうだよ、ついこないだまでヒーローやっていたよ、いやー、最初の頃は、名前が魔王と書くからさ、みんな勘違いして大変だったよ」

「でもさ、父さん、頑張ってボスは倒したんだけどさ、ヒーローって40代まで、という年齢制限があるから、こないだ辞めたんだ」

「まだ、やる気があったんだけど、仕方ないよなー」

残念そうな表情をする親父。

「いろいろとツッコミがどころが多いけど、ヒーローって年齢制限あるんだな」

「ああ、そうなんだよ、50代になると怪我をしやすくなるし、肉体的衰えが来るからな ヒーローは若々しいのがいいんだと、上層部がいうんだよ」

そうだよな、ヒーローが助けに来たけど、見た目がじいさんだと、なんかちょっと大丈夫なのかと思っちゃうし、大変なんだなヒーローも。


「そういえば、さっきボスを倒したって言ってなかった?もうヒーローいらないじゃんか?」

「いや、ボスを倒した後に大ボスがいることが判明したからナイトには、大ボスを倒しに行ってもらいたい」

「いや、いや、ムリムリ!無理に決まってんだろ!」


「最初は、仲間集めからだから、いきなり強いヤツは遭遇しないから大丈夫だ」

うーん。ならやってみようかな。なんかゲームみたいで楽しそうだし、興味が出てきた。

「この変身ベルトは、手首につけるんだよな?つけてもいいか?」

「ああ、いいぞ!でも‥‥」

親父が何か言う前に、ベルトをつけてしまった。

『ピッピッピーー!新しいベルトの持ち主を認証しました、起動します』

なにやら、ベルトの液晶画面から機械的な音と声が聞こえてきた。

電源が入ったみたいだ。



「親父なんか、さっきなにか、いいかけてなかった?」

「そのベルト、一回つけると、もう死ぬかヒーローを辞める時にしか取れなくなるよって言おうとしてたけど、もうつけちゃってたから‥」

「えぇーーー!それを早く言ってくれよ」

なんとかベルトを取ろうとするが、取れない。


「もうヒーローになることが決まったな!ハハハッ!」

親父がニヤけている。


「クソっ!親父にはめられたーーー!!!」


俺の声がリビングに響きわたった。













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