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第3部 他殺か心中か
憧れの黒子
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芳山が疲れたと言うので、動物を見に行く前に公園の端にあるお茶屋さんに入る。昔の駄菓子屋さんに簡素な木のテーブルと椅子を並べただけのこの店は、店主のおばあちゃんが高齢になったためか最近は閉まっていることが多いのだが、今日は年末の日曜とあってか開いていて、数組の家族連れがストーブ横で暖を取ったり軽食を食べたりしていた。角の小さいテーブルが空いていたので二人で向かい合って丸椅子に座り、団子と抹茶をニセット注文した。
「何年ぶりやろなあ、ここ来たん。まだやってたんやなあ」
「この前うちが来た時は閉まってたよ」
「この前て、萌未ちゃんといた時か?」
「うん、そう。ここ閉まってたから、外のベンチで一緒に缶コーヒー飲んでん」
ギャル友たち五人と毎日のように遊んだのは中学の三年までで、中三になるとまず萌未が抜け出した。何でもトラの仲間に悪い薬を飲まされたらしく、中毒になるのは何とか回避したが、それからは家族に心配をかけないようにと、真奈美たちと遊び歩くのは止めて真っ直ぐ帰るようになった。学校にもサボらずちゃんと行っているようだった。
残りの四人はそんな萌未を心配したが(自分たちに心配されるということは世間的にはまともになったということなのだが…)、やがて高校に上がる年になると、みんなバラバラの道を歩き出した。真奈美以外の三人は別々の高校に通い出し、真奈美だけは中卒のまま、トラに頼んで彼が経営する風俗店で働かせてもらうことになった。勉強が苦手でその道を選んだが、未成年で風俗に身を窶すのは法律的にはアウトだ。だがトラはどこにも行き場が無くなった子たちを雇い、十三という土地の特殊な雰囲気も味方して誰にもそれを咎められることはなかった。
とは言え、自分のお父さんくらいの年齢の男たちに体を触られ、裸を見られることにはやはり抵抗があった。いつまでも仕事に慣れずにいたある日、珍しく若い客が真奈美についた。その客は裸になることを強要せず、何なら話をするだけでいいと言ってくれた。そして彼は何度もやって来ては真奈美を指名し、やがて真奈美はそんな彼を好きになった。その男はハルトといい、ミナミでホストをしていると言う。今考えればそれは彼の手口だったわけだが、真奈美はハルトの店に客として訪れ、気がつくと掛け売りの飲み代が払えなくなって雄琴のソープで働くことになったいた。
それから二年が経ち、高校を卒業してトラの店の事務員として働くことになった彩香が、真奈美の現状を知って心配し、真奈美の保護者的な存在だった芳山に相談してくれた。芳山は真奈美を雄琴から地元へと引き戻してくれた。きっとソープ店の上の人に幾ばくかのお金を払ってくれたのだろう、真奈美は何とかソープを辞めることが出来、芳山の経営する老人介護施設で働くことになった。芳山にせめてお金は返すと言ったが、芳山はそれを受け取らなかった。感謝仕切りで一所懸命に働いた。裸で男たちの奉仕をしてきた真奈美に取って、おじいちゃんおばあちゃんのお世話は楽勝に思えた。
施設には萌未のお母さんが入所していた。芳山からそのお母さんを特に気にかけてくれと頼まれていたので、真奈美は彼女に自分が萌未と友達だったことを打ち明け、彼女と仲良しになった。時々まるで幼い女の子みたいになることはあったけど、特に癇癪がひどいということもなく、ほとんどの時は気立てのいい女性だった。
そしてまた一年が経ち、今から二年前のこと…洋子の娘さん(萌未のお姉さんに当たる人で、再婚した夫の連れ子だった)が自殺した。それを聞いた彼女は必要以上に何かに怯えるようになり、芳山に話したいことがあると言う。芳山を呼ぶと洋子は萌未のことを相談したようで、それから間もなくして真奈美は施設を一旦離れ、萌未の近辺で彼女の様子を毎日窺うようにと芳山に指示された。介護施設での仕事に慣れてきていたので後ろ髪は引かれたが、探偵みたいな仕事内容に興味も引かれた。そういう経緯で真奈美は、芳山の手配してくれた北新地の花屋で働きながら、萌未の新地での様子をこっそり窺い、毎日芳山にその結果を報告するという日々に入った。
動物や植物の好きな真奈美は花屋での仕事を楽しんだ。そして入店時の取り決め通りホステスたちの出勤前と、夜の11時を過ぎた頃に店から離れ、萌未の勤めるクラブ若名の前に張り付いた。萌未は毎日出勤していて、たまに同伴で客と遅く入ることはあってもアフターはほぼ行かず、タクシーを拾って真っ直ぐミナミの家に帰っていた。萌未が新地から帰ると、真奈美は彼女に何事も無かったという旨のメールを芳山に打つ、そこまでが真奈美に与えられた仕事だった。
真奈美は萌未がまだ新地で働く前から張り込んでいたのだが、ある日彼女はトラの家に赴いたので、トラに自分の事情を説明して萌未がトラと接触した理由を聞き、トラに協力を仰いだ。トラは機嫌よく引き受けてくれ、萌未が整形費用を貸してくれと頼みに来たのだと教えると、尾行がしやすいようにと萌未の持つバッグにGPS発信機を仕込んでくれた。なので、萌未の位置情報は常に真奈美には分かっていた。
ある日の土曜日、萌未が家を離れたので後を付けた。JRの湖西線に乗ったので昔の嫌な思い出が過って胸が締め付けられたが、何とか萌未と同じ車両に乗ってずっと見張っていた。だが雄琴に近づくにつれて頭に締め付けられるような痛みが走ってくる。真奈美に取って雄琴でのことはトラウマになっていて、次第に酷くなる頭痛に加えて吐き気もするし、体の平衡感覚もおかしくなってくる。車窓から琵琶湖が見え出すと、車内に入り込んだ湿気に混じったその土地特有の空気の匂いが、ついに真奈美の胸を圧迫して息も出来ないほどの目眩と激しい動悸に見舞われ、座席に突っ伏した。しばらく呻きそうになるのを耐えていると、
「大丈夫?」
と、ふいに隣りの空席から声をかけられ、驚いて顔を上げた。そこには萌未の、水のペットボトルを差し出す姿があった。
「え……ど、どうして……」
「あんたさあ、尾行が下手なのよ。最近ずっとあたしの後付けてんの、バレバレやったわよ」
一瞬息苦しさが飛び、キョトンとして彼女の顔をまじまじと見た。萌未はそんな真奈美の背中を優しく擦り、それから電車が着くまで寄り添ってくれた。
目的の駅はやはり雄琴の近くで、電車を降りると駅舎のベンチで休んだ。
「今から人と会ってくるけど、あんたはここで休んでなさい。それで、一緒に帰りましょ?」
萌未はそう言って最寄りの喫茶店に入っていく。バレていた……そんなバツの悪さが気分の悪さを上回り、真奈美は萌未が戻ってくる間、呆然として座っていた。琵琶湖から吹く湿度の高い風が、幾分真奈美の気分を落ち着かせてくれた。
一時間ほどして萌未が戻ってくると、大阪へ戻る車内に二人並んで座った。その車中、萌未はお姉さんが何者かに殺されたと思っていること、そしてその犯人を必ず見つけ出し、そいつに必ず復讐してやる、という強い思いを力説し、真奈美に協力してくれるよう頼んだ。
真奈美はずっと萌未に憧れていた。彩香の明るさ、ゆかりの頭の良さ、みどりの力強さ……それぞれ真奈美に無いものを持ち合わせていて、そんな彼女らを誇りに思い、それぞれに憧憬を抱いていたが、萌未に対する憧れとは熱量が少し違っていたように思う。彩香は中学で萌未がいつも一人でいるのを見ていたと言っていたが、真奈美はすでに小学校の頃から萌未のことを意識していた。同じクラスではなかったが、萌未からは一人ぼっちの人間特有の匂いが発されていて、同じく一人ぼっちだった真奈美はその匂いを敏感に嗅ぎ取り、校内で彼女を見かけるといつも目で追っていた。
真奈美はいつも、おどおどしていたように思う。だが萌未は違った。萌未はいつ見ても、堂々としているように見えた。真奈美はそんな孤高の存在の萌未に憧れを抱いた。なので、中学で仲間になれたのは嬉しかったし、芳山から萌未の母親の洋子を紹介され、彼女が自分と同じ同和地区の出身だと知った時は自分の出自を初めて誇らしく思えた。憧れていた萌未と同じ血が流れている、そう思うと、感動とも哀愁ともつかない想いが湧き上がって胸を熱くした。
真奈美は車内で、自分たちは同じ同和地区出身なのだと打ち明けた。萌未はそのことを知らないようだったが、同類だと喜ぶ真奈美の言葉に小首を傾げると、
「あたしはあんたとは違う。あたしの血はね、呪われてるの」
と、そんな中二病くさいことを言った。それには真奈美も小首を傾げて返したが、そんな帰路で二人は昔のように打ち解けた。
「ね、あんたもあたしの敵討ち、手伝ってよ。そしたら、あたしもあんたの敵を討ってあげる」
敵……萌未の言う真奈美のそれは何を指すのか分からなかったが、真奈美は彼女に、にっこりと、そして深く、頷いて返したのだった。
そうして、真奈美は萌未と雄琴から一緒に帰って以来、彼女に寄り添う影の存在になった。そのことは芳山には言わなかった。萌未から、出来るだけ自分の行動は人に知られたくないので、芳山には二人がタッグを組んだことは黙っていてくれと頼まれたからだった。真奈美には自分のような非力な人間でも萌未の手助けを出来ることが嬉しかった。
「何年ぶりやろなあ、ここ来たん。まだやってたんやなあ」
「この前うちが来た時は閉まってたよ」
「この前て、萌未ちゃんといた時か?」
「うん、そう。ここ閉まってたから、外のベンチで一緒に缶コーヒー飲んでん」
ギャル友たち五人と毎日のように遊んだのは中学の三年までで、中三になるとまず萌未が抜け出した。何でもトラの仲間に悪い薬を飲まされたらしく、中毒になるのは何とか回避したが、それからは家族に心配をかけないようにと、真奈美たちと遊び歩くのは止めて真っ直ぐ帰るようになった。学校にもサボらずちゃんと行っているようだった。
残りの四人はそんな萌未を心配したが(自分たちに心配されるということは世間的にはまともになったということなのだが…)、やがて高校に上がる年になると、みんなバラバラの道を歩き出した。真奈美以外の三人は別々の高校に通い出し、真奈美だけは中卒のまま、トラに頼んで彼が経営する風俗店で働かせてもらうことになった。勉強が苦手でその道を選んだが、未成年で風俗に身を窶すのは法律的にはアウトだ。だがトラはどこにも行き場が無くなった子たちを雇い、十三という土地の特殊な雰囲気も味方して誰にもそれを咎められることはなかった。
とは言え、自分のお父さんくらいの年齢の男たちに体を触られ、裸を見られることにはやはり抵抗があった。いつまでも仕事に慣れずにいたある日、珍しく若い客が真奈美についた。その客は裸になることを強要せず、何なら話をするだけでいいと言ってくれた。そして彼は何度もやって来ては真奈美を指名し、やがて真奈美はそんな彼を好きになった。その男はハルトといい、ミナミでホストをしていると言う。今考えればそれは彼の手口だったわけだが、真奈美はハルトの店に客として訪れ、気がつくと掛け売りの飲み代が払えなくなって雄琴のソープで働くことになったいた。
それから二年が経ち、高校を卒業してトラの店の事務員として働くことになった彩香が、真奈美の現状を知って心配し、真奈美の保護者的な存在だった芳山に相談してくれた。芳山は真奈美を雄琴から地元へと引き戻してくれた。きっとソープ店の上の人に幾ばくかのお金を払ってくれたのだろう、真奈美は何とかソープを辞めることが出来、芳山の経営する老人介護施設で働くことになった。芳山にせめてお金は返すと言ったが、芳山はそれを受け取らなかった。感謝仕切りで一所懸命に働いた。裸で男たちの奉仕をしてきた真奈美に取って、おじいちゃんおばあちゃんのお世話は楽勝に思えた。
施設には萌未のお母さんが入所していた。芳山からそのお母さんを特に気にかけてくれと頼まれていたので、真奈美は彼女に自分が萌未と友達だったことを打ち明け、彼女と仲良しになった。時々まるで幼い女の子みたいになることはあったけど、特に癇癪がひどいということもなく、ほとんどの時は気立てのいい女性だった。
そしてまた一年が経ち、今から二年前のこと…洋子の娘さん(萌未のお姉さんに当たる人で、再婚した夫の連れ子だった)が自殺した。それを聞いた彼女は必要以上に何かに怯えるようになり、芳山に話したいことがあると言う。芳山を呼ぶと洋子は萌未のことを相談したようで、それから間もなくして真奈美は施設を一旦離れ、萌未の近辺で彼女の様子を毎日窺うようにと芳山に指示された。介護施設での仕事に慣れてきていたので後ろ髪は引かれたが、探偵みたいな仕事内容に興味も引かれた。そういう経緯で真奈美は、芳山の手配してくれた北新地の花屋で働きながら、萌未の新地での様子をこっそり窺い、毎日芳山にその結果を報告するという日々に入った。
動物や植物の好きな真奈美は花屋での仕事を楽しんだ。そして入店時の取り決め通りホステスたちの出勤前と、夜の11時を過ぎた頃に店から離れ、萌未の勤めるクラブ若名の前に張り付いた。萌未は毎日出勤していて、たまに同伴で客と遅く入ることはあってもアフターはほぼ行かず、タクシーを拾って真っ直ぐミナミの家に帰っていた。萌未が新地から帰ると、真奈美は彼女に何事も無かったという旨のメールを芳山に打つ、そこまでが真奈美に与えられた仕事だった。
真奈美は萌未がまだ新地で働く前から張り込んでいたのだが、ある日彼女はトラの家に赴いたので、トラに自分の事情を説明して萌未がトラと接触した理由を聞き、トラに協力を仰いだ。トラは機嫌よく引き受けてくれ、萌未が整形費用を貸してくれと頼みに来たのだと教えると、尾行がしやすいようにと萌未の持つバッグにGPS発信機を仕込んでくれた。なので、萌未の位置情報は常に真奈美には分かっていた。
ある日の土曜日、萌未が家を離れたので後を付けた。JRの湖西線に乗ったので昔の嫌な思い出が過って胸が締め付けられたが、何とか萌未と同じ車両に乗ってずっと見張っていた。だが雄琴に近づくにつれて頭に締め付けられるような痛みが走ってくる。真奈美に取って雄琴でのことはトラウマになっていて、次第に酷くなる頭痛に加えて吐き気もするし、体の平衡感覚もおかしくなってくる。車窓から琵琶湖が見え出すと、車内に入り込んだ湿気に混じったその土地特有の空気の匂いが、ついに真奈美の胸を圧迫して息も出来ないほどの目眩と激しい動悸に見舞われ、座席に突っ伏した。しばらく呻きそうになるのを耐えていると、
「大丈夫?」
と、ふいに隣りの空席から声をかけられ、驚いて顔を上げた。そこには萌未の、水のペットボトルを差し出す姿があった。
「え……ど、どうして……」
「あんたさあ、尾行が下手なのよ。最近ずっとあたしの後付けてんの、バレバレやったわよ」
一瞬息苦しさが飛び、キョトンとして彼女の顔をまじまじと見た。萌未はそんな真奈美の背中を優しく擦り、それから電車が着くまで寄り添ってくれた。
目的の駅はやはり雄琴の近くで、電車を降りると駅舎のベンチで休んだ。
「今から人と会ってくるけど、あんたはここで休んでなさい。それで、一緒に帰りましょ?」
萌未はそう言って最寄りの喫茶店に入っていく。バレていた……そんなバツの悪さが気分の悪さを上回り、真奈美は萌未が戻ってくる間、呆然として座っていた。琵琶湖から吹く湿度の高い風が、幾分真奈美の気分を落ち着かせてくれた。
一時間ほどして萌未が戻ってくると、大阪へ戻る車内に二人並んで座った。その車中、萌未はお姉さんが何者かに殺されたと思っていること、そしてその犯人を必ず見つけ出し、そいつに必ず復讐してやる、という強い思いを力説し、真奈美に協力してくれるよう頼んだ。
真奈美はずっと萌未に憧れていた。彩香の明るさ、ゆかりの頭の良さ、みどりの力強さ……それぞれ真奈美に無いものを持ち合わせていて、そんな彼女らを誇りに思い、それぞれに憧憬を抱いていたが、萌未に対する憧れとは熱量が少し違っていたように思う。彩香は中学で萌未がいつも一人でいるのを見ていたと言っていたが、真奈美はすでに小学校の頃から萌未のことを意識していた。同じクラスではなかったが、萌未からは一人ぼっちの人間特有の匂いが発されていて、同じく一人ぼっちだった真奈美はその匂いを敏感に嗅ぎ取り、校内で彼女を見かけるといつも目で追っていた。
真奈美はいつも、おどおどしていたように思う。だが萌未は違った。萌未はいつ見ても、堂々としているように見えた。真奈美はそんな孤高の存在の萌未に憧れを抱いた。なので、中学で仲間になれたのは嬉しかったし、芳山から萌未の母親の洋子を紹介され、彼女が自分と同じ同和地区の出身だと知った時は自分の出自を初めて誇らしく思えた。憧れていた萌未と同じ血が流れている、そう思うと、感動とも哀愁ともつかない想いが湧き上がって胸を熱くした。
真奈美は車内で、自分たちは同じ同和地区出身なのだと打ち明けた。萌未はそのことを知らないようだったが、同類だと喜ぶ真奈美の言葉に小首を傾げると、
「あたしはあんたとは違う。あたしの血はね、呪われてるの」
と、そんな中二病くさいことを言った。それには真奈美も小首を傾げて返したが、そんな帰路で二人は昔のように打ち解けた。
「ね、あんたもあたしの敵討ち、手伝ってよ。そしたら、あたしもあんたの敵を討ってあげる」
敵……萌未の言う真奈美のそれは何を指すのか分からなかったが、真奈美は彼女に、にっこりと、そして深く、頷いて返したのだった。
そうして、真奈美は萌未と雄琴から一緒に帰って以来、彼女に寄り添う影の存在になった。そのことは芳山には言わなかった。萌未から、出来るだけ自分の行動は人に知られたくないので、芳山には二人がタッグを組んだことは黙っていてくれと頼まれたからだった。真奈美には自分のような非力な人間でも萌未の手助けを出来ることが嬉しかった。
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日本を護ってくれた「先人」に尊敬の念をもって書きましたので、ほとんどおふざけは有りません。
過去、一番真面目に書いた作品となりました。
ラストは結構ややこしいので前半からの「フラグ」を拾いながら読んでいただくと楽しんでもらえると思います。
全39チャプターですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは「よろひこー」!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
追伸
まあ、堅苦しく読んで下さいとは言いませんがいつもと違って、ちょっと気持ちを引き締めて読んでもらいたいです。合掌。
(。-人-。)
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