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第3部 他殺か心中か
幹部警察官の暗躍
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2004年1月1日
年始参りの長い列に、柳沢慎太郎も彼女の深水あきらと並んでいた。どんよりとした薄曇りが空を覆い、雪が降ってもおかしくないくらい空気が冷たかったが、なかなか雪が降らないのが大阪の冬だ。じっとしているとかじかんでしまいそうな脚をトントンと石畳に打ちながら、柳沢は隣りのあきらをチラチラと見た。
「なあにい?」
視線に気づき、上目遣いにあきらが睨む。
「いやあ、着物姿もいいなあ~と思ってさ」
真っ赤な振り袖から発せられ暖波に当てられたように、柳沢の頬が赤くなる。
「もお、何言ってんの」
ポンと柳沢の肩を叩き、コートに手を突っ込んだ彼の腕を掴んでピッタリと寄り添う。そんな仕草の一つ一つが、柳沢の心を温かく包んでくれた。
年末年始といえど、警察の勤務は通常と変わらない。交通課などは元旦の事故数がその年の死者数を左右するのだと、かえって普段よりも飲酒運転の取り締まりに駆り出されたりする。柳沢にしても刑事課に配属されて間もないというのに大事件を抱え、今回の正月はゆっくり出来ないだろうと諦めていた。なので姫野係長が、彼女と初詣にでも行って来いと元旦に時間給をくれたのは意外だった。夕方からはまた署に詰めないといけないので私服に着替える時間も無かったが、年始から彼女に会えるのは単純に嬉しかった。
その貴重な休みを使い、あきらと一緒に大阪天満宮まで初詣に出かけた。あきらはわざわざ振り袖を着てきてくれ、その艶やかな姿に目も心も洗われる思いだった。元旦の天満宮はかなりの賑わいで本殿の賽銭箱まで二時間も並ばされたが、自分にピッタリと寄り添ってくれる彼女の温かみが、時の長さを感じさせなかった。本殿にたどり着くと、柳沢はあきらとの幸せな家庭を願った。ついでに事件の解決も願っておいた。
「しんちゃんはどんなお願いをしたの?」
本殿から離れると、何とか二人座ることの出来る大きな天幕の屋台を見つけて入った。そこでおでんを見繕い、二人並んで食べながら冷えた身体を温めた。
「ええ~それはナ・イ・ショ!あきらは?」
「う~んとね、たぶんしんちゃんと同じ」
「え?百メートルを九秒代で走れますようにって?」
「もお!違うでしょ?しんちゃんとね、ずっと一緒にいられますようにって」
「そ、そか。エヘヘ」
大阪天満宮から西天満署までの道のりは歩いて30分弱くらいだ。柳沢は時間ギリギリまで天満宮の屋台で遊び、そろそろ署に戻らなければいけない時間になると、あきらも一緒に署までの道を歩いてくれた。
「お、柳沢やないか」
天満宮を抜けて少し歩いた所で声をかけられ、振り返るとそこに丸山刑事がいた。
「あれえ?丸さんやないすか。奇遇ですねえ」
「うん、まあな。ここは混むから毎年初詣は家の近くで間に合わすんやけどな、今年はほら、大きな事件抱えてるやろ?やっぱり署の近くでお願いしとこか、思ってな」
丸山はスーツに臙脂色の羽織を羽織り、幼稚園くらいの女の子と手を繋ぎ、仕事では見せない柔らかい笑顔で頬を綻ばせていた。丸山の後ろから初老の女性が柳沢たちにお辞儀した。おそらく奥方なのだろう、丸山に似合う、物腰の柔らかそうな雰囲気を持った人だった。
「お孫さんですか?」
「うん、そやねん。娘に押し付けられてな」
丸山はそう言いながらも満更でもなさそうだ。
「か~わいい~!」
あきらがお孫さんに駆け寄る。女の子は雑踏にうんざりしたようなしかめっ面をしていたが、あきらを前にするとにっこりと笑った。
「可愛い人やないか。彼女か?」
「はい、僕の彼女のあきらです。こっちは上司の丸さん」
「あ、あきらです。いつもしんちゃんがお世話になってます」
あきらはまるで自分の嫁さんみたいにペコンと頭を下げ、柳沢は夫婦気分に顔をニンマリさせた。
「いやあ、柳沢には勿体ない素晴らしい人やないか」
「勿体ないて……あの、もし、もしですよ、丸さんがあきらのお父さんとして、僕が結婚を申し込んだらオッケーしてくれま…」
「無理やな」
「ちょっとお!かぶしぎみに言わないで下さいよぉ」
「わはは、冗談冗談。でももし本気で考えてるならもう少ししっかりせなあかんかもな」
「はあ~やっぱりそうっすかねぇ…」
ため息をつきながら横を見ると、目をキラキラさせた満面の笑顔がじっと見つめていた。
大晦日の朝の捜査会議で神崎一虎が自殺を図ったという一報がもたらされ、組対四課は慌ただしくなった。一昨日の神崎の証言で、捜査が進展すると喜んでいたところだったので、西天満署暴力班係の係長である岩隈の落胆ぶりは半端なかった。捜査会議終了後、岩隈が上座にいる倉持検視官に詰め寄るところを柳沢も目撃した。その後大部屋に入って息巻く岩隈の話を聞いてみると、彼は神崎の自殺は有り得ないと言う。確かに、神崎に直接会った柳沢の印象でも、あの後すぐに自殺を図るとは思えなかった。だが神崎の死因は縊死に間違いなく、病院の監視カメラを確認しても怪しい人物は見当たらないということだった。そして、皮肉なことに、神崎が亡くなったことで彼の聴取に同行することになっていた柳沢の予定に空きが出来、元旦の初詣が出来たのだった。
「実は……これは言おうかどうか迷ってたんですが……」
夜の報告を兼ねた会議の後、打ち合わせのために集まった府警一課涼宮班と西天満署強行犯係の面々の前で、丸山が重い口を開いた。
「何です?この際、どんな些細なことでも報告してもらわな困りますよ」
絹川萌未や椎原涼平らの行方も依然として掴めない中、膠着状態に陥ってしまって苛立ちを隠せないでいる姫野係長が眉毛を寄せて丸山に向く。
「はあ……実は、30日の朝の会議に出席しようと車で署に向かってた時なんですが、その日はいつもとちょっと違う筋から入ったんです。すると、署から離れた辻で誰かと話している倉持検視官を見かけたんですが、その一緒にいる男が黒尽くめのスーツを着ていて、どうもカタギのもんには見えないんですな。ああ、そのスジのもんやなってピンときたんです。もしあの辻を捉えた監視カメラがあったら確認できると思うんですが……」
その報告を聞き、係長は微妙な表情を浮かべる。
「う~んそれだけかいな……何とも言えんなあ……」
言い淀む姫野に、涼宮が言葉を被せた。
「自分もちょっと気になって調べたことがあるんですが、絹川萌未の部屋の同居人…絹川の母親が再婚した時の父親側の連れ子で、絹川に取っては姉に当たるんですが、彼女は二年前に自殺してるんですね。で、その時の検視をしたのも倉持さんなんです」
「え!?ほんまかいな!」
姫野の眉がパッと上がる。
「さらに、です。その再婚相手も自殺してるんですが、その時の検視も、調べたら倉持検視官だったんです」
「ええ!?」
他の面々の反応を待たず、柳沢がいち早く声を上げる。
「あんた、これが短距離走やったらフライングやで?」
姫野は柳沢を睨んで言ったが、その場にいた全員が涼宮の報告に息を飲んだ。もはや、偶然とは言い難い一致に思えた。柳沢に突っ込んでから、姫野が顎に手を当ててうーんと唸る。
「今は世間の目が警察に冷たくなってますからなあ、こういうことは慎重に扱わんといけません」
考え込んだ姫野に、丸山も言葉を継いだ。
「係長の言うことも分かります。去年…いやもう一昨年になるか、道警(北海道警察)の警察官が麻薬取り締まりで逮捕された件を仰っているんでしょう?あれは世間を賑わせましたからな。でも事の大小は別として、警察官がヤクザもんとツルむんはよくあることです。ただ今回の場合、すでに事件は大きく報道されてます。もし倉持検視官が関わってるなら、早く対処せんと北海道の例よりもっと大事になるんと違いますか?」
老練な丸山が言うと説得力が増す。だが、姫野が迷うのも分からなくはない。倉持検視官の現在の階級は警視で、年内にも警視正に上がるだろうと目される人物だ。もしその階級の警察官の不祥事が発覚すると大問題となり、大阪府警の面目は丸潰れになるだろう。かといって、本当に倉持が何らかの暗躍をしているなら見過ごしていい訳がない。柳沢は真っ当な警察官としての熱い視線を係長に向けた。
「分かりました。この件は私に預からせて下さい。丸さん、その詳しい場所を教えてくれますか?一度その周辺のカメラを洗ってみて、必要とあらば公安に動いてもらいます」
この場合の公安とは公安警察のことで、警察庁警備局公安課のことをいう。もし警察官が不祥事を起こした場合、この機関が捜査することになる。
公安か……何か大事になってきたなあ……
柳沢は大きく息を吸い、湧き上がる熱い息を胸の奥に溜めた。
年始参りの長い列に、柳沢慎太郎も彼女の深水あきらと並んでいた。どんよりとした薄曇りが空を覆い、雪が降ってもおかしくないくらい空気が冷たかったが、なかなか雪が降らないのが大阪の冬だ。じっとしているとかじかんでしまいそうな脚をトントンと石畳に打ちながら、柳沢は隣りのあきらをチラチラと見た。
「なあにい?」
視線に気づき、上目遣いにあきらが睨む。
「いやあ、着物姿もいいなあ~と思ってさ」
真っ赤な振り袖から発せられ暖波に当てられたように、柳沢の頬が赤くなる。
「もお、何言ってんの」
ポンと柳沢の肩を叩き、コートに手を突っ込んだ彼の腕を掴んでピッタリと寄り添う。そんな仕草の一つ一つが、柳沢の心を温かく包んでくれた。
年末年始といえど、警察の勤務は通常と変わらない。交通課などは元旦の事故数がその年の死者数を左右するのだと、かえって普段よりも飲酒運転の取り締まりに駆り出されたりする。柳沢にしても刑事課に配属されて間もないというのに大事件を抱え、今回の正月はゆっくり出来ないだろうと諦めていた。なので姫野係長が、彼女と初詣にでも行って来いと元旦に時間給をくれたのは意外だった。夕方からはまた署に詰めないといけないので私服に着替える時間も無かったが、年始から彼女に会えるのは単純に嬉しかった。
その貴重な休みを使い、あきらと一緒に大阪天満宮まで初詣に出かけた。あきらはわざわざ振り袖を着てきてくれ、その艶やかな姿に目も心も洗われる思いだった。元旦の天満宮はかなりの賑わいで本殿の賽銭箱まで二時間も並ばされたが、自分にピッタリと寄り添ってくれる彼女の温かみが、時の長さを感じさせなかった。本殿にたどり着くと、柳沢はあきらとの幸せな家庭を願った。ついでに事件の解決も願っておいた。
「しんちゃんはどんなお願いをしたの?」
本殿から離れると、何とか二人座ることの出来る大きな天幕の屋台を見つけて入った。そこでおでんを見繕い、二人並んで食べながら冷えた身体を温めた。
「ええ~それはナ・イ・ショ!あきらは?」
「う~んとね、たぶんしんちゃんと同じ」
「え?百メートルを九秒代で走れますようにって?」
「もお!違うでしょ?しんちゃんとね、ずっと一緒にいられますようにって」
「そ、そか。エヘヘ」
大阪天満宮から西天満署までの道のりは歩いて30分弱くらいだ。柳沢は時間ギリギリまで天満宮の屋台で遊び、そろそろ署に戻らなければいけない時間になると、あきらも一緒に署までの道を歩いてくれた。
「お、柳沢やないか」
天満宮を抜けて少し歩いた所で声をかけられ、振り返るとそこに丸山刑事がいた。
「あれえ?丸さんやないすか。奇遇ですねえ」
「うん、まあな。ここは混むから毎年初詣は家の近くで間に合わすんやけどな、今年はほら、大きな事件抱えてるやろ?やっぱり署の近くでお願いしとこか、思ってな」
丸山はスーツに臙脂色の羽織を羽織り、幼稚園くらいの女の子と手を繋ぎ、仕事では見せない柔らかい笑顔で頬を綻ばせていた。丸山の後ろから初老の女性が柳沢たちにお辞儀した。おそらく奥方なのだろう、丸山に似合う、物腰の柔らかそうな雰囲気を持った人だった。
「お孫さんですか?」
「うん、そやねん。娘に押し付けられてな」
丸山はそう言いながらも満更でもなさそうだ。
「か~わいい~!」
あきらがお孫さんに駆け寄る。女の子は雑踏にうんざりしたようなしかめっ面をしていたが、あきらを前にするとにっこりと笑った。
「可愛い人やないか。彼女か?」
「はい、僕の彼女のあきらです。こっちは上司の丸さん」
「あ、あきらです。いつもしんちゃんがお世話になってます」
あきらはまるで自分の嫁さんみたいにペコンと頭を下げ、柳沢は夫婦気分に顔をニンマリさせた。
「いやあ、柳沢には勿体ない素晴らしい人やないか」
「勿体ないて……あの、もし、もしですよ、丸さんがあきらのお父さんとして、僕が結婚を申し込んだらオッケーしてくれま…」
「無理やな」
「ちょっとお!かぶしぎみに言わないで下さいよぉ」
「わはは、冗談冗談。でももし本気で考えてるならもう少ししっかりせなあかんかもな」
「はあ~やっぱりそうっすかねぇ…」
ため息をつきながら横を見ると、目をキラキラさせた満面の笑顔がじっと見つめていた。
大晦日の朝の捜査会議で神崎一虎が自殺を図ったという一報がもたらされ、組対四課は慌ただしくなった。一昨日の神崎の証言で、捜査が進展すると喜んでいたところだったので、西天満署暴力班係の係長である岩隈の落胆ぶりは半端なかった。捜査会議終了後、岩隈が上座にいる倉持検視官に詰め寄るところを柳沢も目撃した。その後大部屋に入って息巻く岩隈の話を聞いてみると、彼は神崎の自殺は有り得ないと言う。確かに、神崎に直接会った柳沢の印象でも、あの後すぐに自殺を図るとは思えなかった。だが神崎の死因は縊死に間違いなく、病院の監視カメラを確認しても怪しい人物は見当たらないということだった。そして、皮肉なことに、神崎が亡くなったことで彼の聴取に同行することになっていた柳沢の予定に空きが出来、元旦の初詣が出来たのだった。
「実は……これは言おうかどうか迷ってたんですが……」
夜の報告を兼ねた会議の後、打ち合わせのために集まった府警一課涼宮班と西天満署強行犯係の面々の前で、丸山が重い口を開いた。
「何です?この際、どんな些細なことでも報告してもらわな困りますよ」
絹川萌未や椎原涼平らの行方も依然として掴めない中、膠着状態に陥ってしまって苛立ちを隠せないでいる姫野係長が眉毛を寄せて丸山に向く。
「はあ……実は、30日の朝の会議に出席しようと車で署に向かってた時なんですが、その日はいつもとちょっと違う筋から入ったんです。すると、署から離れた辻で誰かと話している倉持検視官を見かけたんですが、その一緒にいる男が黒尽くめのスーツを着ていて、どうもカタギのもんには見えないんですな。ああ、そのスジのもんやなってピンときたんです。もしあの辻を捉えた監視カメラがあったら確認できると思うんですが……」
その報告を聞き、係長は微妙な表情を浮かべる。
「う~んそれだけかいな……何とも言えんなあ……」
言い淀む姫野に、涼宮が言葉を被せた。
「自分もちょっと気になって調べたことがあるんですが、絹川萌未の部屋の同居人…絹川の母親が再婚した時の父親側の連れ子で、絹川に取っては姉に当たるんですが、彼女は二年前に自殺してるんですね。で、その時の検視をしたのも倉持さんなんです」
「え!?ほんまかいな!」
姫野の眉がパッと上がる。
「さらに、です。その再婚相手も自殺してるんですが、その時の検視も、調べたら倉持検視官だったんです」
「ええ!?」
他の面々の反応を待たず、柳沢がいち早く声を上げる。
「あんた、これが短距離走やったらフライングやで?」
姫野は柳沢を睨んで言ったが、その場にいた全員が涼宮の報告に息を飲んだ。もはや、偶然とは言い難い一致に思えた。柳沢に突っ込んでから、姫野が顎に手を当ててうーんと唸る。
「今は世間の目が警察に冷たくなってますからなあ、こういうことは慎重に扱わんといけません」
考え込んだ姫野に、丸山も言葉を継いだ。
「係長の言うことも分かります。去年…いやもう一昨年になるか、道警(北海道警察)の警察官が麻薬取り締まりで逮捕された件を仰っているんでしょう?あれは世間を賑わせましたからな。でも事の大小は別として、警察官がヤクザもんとツルむんはよくあることです。ただ今回の場合、すでに事件は大きく報道されてます。もし倉持検視官が関わってるなら、早く対処せんと北海道の例よりもっと大事になるんと違いますか?」
老練な丸山が言うと説得力が増す。だが、姫野が迷うのも分からなくはない。倉持検視官の現在の階級は警視で、年内にも警視正に上がるだろうと目される人物だ。もしその階級の警察官の不祥事が発覚すると大問題となり、大阪府警の面目は丸潰れになるだろう。かといって、本当に倉持が何らかの暗躍をしているなら見過ごしていい訳がない。柳沢は真っ当な警察官としての熱い視線を係長に向けた。
「分かりました。この件は私に預からせて下さい。丸さん、その詳しい場所を教えてくれますか?一度その周辺のカメラを洗ってみて、必要とあらば公安に動いてもらいます」
この場合の公安とは公安警察のことで、警察庁警備局公安課のことをいう。もし警察官が不祥事を起こした場合、この機関が捜査することになる。
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