あたたかく光る

たまこ

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33話

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エリルとハオのデート密着の日となった。

「今日は静かにね」 

ミウは抱っこしていたエリムの頭を撫でながらそう言った。
すると小さな声で「キャウ」と答えた。


 ハオたちは最初に服屋に入った。

「洋服選びか⋯」

ふむふむとラランは頷いた。

「好きな人に、好みの服を着て欲しいってやつかな?」
「そうですね、エリルは独占欲が強いですから」

ガルバの質問にラランは的確な理由を答える。

「男の人ってそういうものなんですね⋯。」

ミウは勉強するかのようにふたりの会話を聞いていた。

「まぁ、皆が皆って訳ではありませんけど⋯、大体の男はそうだと思いますよ」
「ラランさまとガルバも?」
「まぁ、そうですね」 
「僕も⋯ですかね」
「ふむふむ」
「そういうミウさまはどうなんですか?」
「僕⋯は好きな人できたことない⋯から。まだ分からない」

ミウはまだ恋愛の「好き」という感情を知らない。

まだ知らない

(「好き」の気持ちはどんなんだろう⋯)

と、ハオの恋をしているキラキラとした瞳を見てはミウは期待に少し胸を膨らませた。

「あ、出てきた」
「次はどこに行くんでしょうか」

 次はアクセサリーショップに入っていく。

「また身につけるやつ⋯」
「どれだけアイツは独占欲強いんだが⋯」

ふたりの会話についていけずハテナを浮かべるミウ。

「自分が選んだものを好きな人に身につけてもらいたいなんて「手を出すな」と言っているようなものなんですよ」
「ほへぇ」
「ふふ、あなたはまだまだ子供ですね」

ミウの間抜けな返事にラランは頭に手を当てそう言った。

 日が暮れてきて、最後にふたりが寄った場所は綺麗な景色が見える穴場。

「ついにっ、告白かなぁ」

ワクワクしているガルバとは逆にミウはドキドキしていた。

ドキドキしすぎて少し強くエリムをギュッとしてしまい「キャウンッ」と言われてしまった。
ミウはすぐに「ごめんっ!」と謝り、落ち着くためにエリムの毛に顔半分を埋もれさせ、匂いを嗅いだ。

そんなことをしていると、肩をトントンとラランに叩かれた。

「見てください」

見ると、ハオがエリルになにか言って、その後抱きしめられていた。
その後、エリルがハオの指には指輪を通した。

「これって⋯」
「「付き合ったってこと?!」」

ガルバとミウは息があった。
少し大きな声を出してしまったが、幸い遠くから見ていたため気付かれずに済んだ。

「そうみたいですね」

少し寂しそうな、そして嬉しそうな顔をしてラランはそう言った。

「ラランも良い人が表れるよ」
「お前に言われたくない」

同期のガルバに励まされるララン。
だが、そのからかっては無い空気を読まず真剣に言うガルバに和んだのだった。


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