ALIVE NOTE for spin‐off version 改

夜美神威

文字の大きさ
2 / 8
終わりなき日常

第1話 希望

しおりを挟む
ここに幸せなかつごく一般的な家庭がある
主の名は「青山修平」
1981年生まれ
中小企業ピースカンパニーに努める
サラリーマン
役職は課長で同僚からも好かれる好青年だ

彼の妻の名は亜希子
1981年生まれ
明朗快活な女性
息子を妊娠出産で糖尿病になり
節制で苦しんでいる
修平とは幼馴染で小中高大学まで一緒

結婚する前は同じピースカンパニーに
勤めていた

その二人の子供の名は「亜美と翼」
亜美は小学3年生の女の子
おてんばで学校のクラスではムードメーカー
一番のお気に入りはお笑い番組
将来はお笑い芸人になりたいと思っている
なので普段の言葉使いが関西弁風

翼は5歳の幼稚園児
サッカーが大好きな男の子
お姉ちゃんと遊ぶのが楽しくて仕方ない

ジリリリリリ
目覚ましの音がけたたましくなる
今日も一日の始まり

「おとん~」
亜美が元気よく私の寝室に入ってくる
ドン
「イタタタタ」
ついで翼が寂しそうに入ってくる
「パパ!いつになったらオンラインジャーのショーに連れて行ってくれるの?」
息子の翼が最近ハマっている戦隊モノ
以前幼稚園でチラシを貰い
送り迎えの車の中でそのオンラインジャーの熱き思いを語っていた
でも私は仕事が忙しく妻も体調が悪い為
翼には我慢をしてもらっている

妻の亜希子は台所でいつもの朝食を用意してくれていた
亜希子
「はい ママ特製のサンドイッチとポテトサラダよ

???
「ふ~ん」

子供達を送り出し私も会社に行く準備
「じゃ行って来ます」

ん?
私は何やら視線を感じた
気のせいか・・・

会社に着くと上司と新入社員が
何やらもめていた
修平
「おはようございます」
同僚A
「あっおはようございます」

部長
「この程度の書類も作れないのかね」
新入社員
「でも部長いくら打っても文字が出て来ないんですよ例えば(ふいんき)とか」
部長
「(ふいんき)って打つんじゃなく正確には(ふんいき)だ!」
新入社員
「(ふんいき)「雰囲気」本当だ!じゃ(ぜいいん)は何て」
部長
「(ぜいいん)じゃ無く(ぜんいん)だ!」
新入社員
「(ぜんいん)「全員」本当だ!じゃ(ていいん)は?」
部長
「(ていいん)じゃ無く(てんいん)!」
新入社員
「(てんいん)「店員」わっ本当だ!」
部長
「これだからゆとり世代は困るんだよ・・・」

同僚B
「部長!昨日はご馳走様でした」
そう言えば昨日は部長のおごりで
飲み会だったな
久々の羽を伸ばした

会社を定時に出て電車に乗る
この時間帯はいつも混んでいる
私は運良く空いている席に座り
読書でもしようと思った

「啓蒙犯罪~仕組まれた危機意識~」
新進気鋭の作家の夜美神威の
ショートショート集だ
なんでも書店万引き・コンビニ強盗・
援助交際・銀行強盗
宗教テロ・政治テロは
国家が国民の危機意識を高める為に用意した
啓発の為の犯行「啓蒙犯罪」だったって
言うから面白い

さて今回はっと
彼のオフィシャルブログサイト「NEOFAMILIA活動日誌」内の
「ネオかぐや伝説」ってタイトルのショートショートを見た

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ネオかぐや伝説」
かぐやが目を覚ますとそこは真っ暗
一筋の光は何か穴みたいな所から差し込んでいる

「これって月明かり?」

かぐやは身を乗り出してその穴を覗き込んでみると
故郷の月が・・・

「明日は満月の夜ね」

かぐやは早速持ってきたお弁当を開けた
すると母から手紙が入っていた

「かぐやへこの手紙を読む頃にはかぐやはもう
少女から大人へと変わりつつあるでしょうね
安心してください竹から出るまでは大人の体へは
成長しませんから・・・笛を吹いて
美しい笛の音を母に聴かせて下さい
そして待つのです。必ずその時が来ます。」

「笛?」

かぐやは笛を取り出し早速吹いてみた
するとあたり一面黄金に光り輝き
その笛の音は月にまで届いたのだとか

早速かぐやは外に出るために笛を吹き続けた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつものように竹やぶに入っていった私は暗闇の向こうに

黄金に輝く竹を発見した

私は怖くなりその場を立ち去りこの事は自分の胸の中に隠し
数刻の時が流れた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
月にて

「大丈夫ですか?かぐや様ずっと笛吹いてらっしゃいますけど」

「何かあれば使者を発てる案ずるでない」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お母様・・・

お父様・・・

サキ・・・

飴もあと一個・・・

空腹に耐えかね飴を必死でほおばる姫

眠い・・・

笛を吹くのをやめ・・・眠りにつく姫だった

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ある満月の夜の出来事だった

街が慌しい

どうやら月から使者が現れたらしい
続々と月からやってくる使者達におののきつつ者や

神秘的に感じる者
彼らは私達の元へとやって来た
「姫を迎えにやって来た」

・・・?

「姫って?」

「姫だ!十数年前竹やぶに誕生した姫だ」
あの時の黄金の光・・・もしや
事情を話すと使者たちは慌てふためいた
急いで裏山の竹やぶに行きその竹の前へ

・・・異臭が漂う・・・さしずめ死臭か

「慎重にな・・・」

竹を割ってみた

中からは絶命したかぐや姫が
内側からかきむしった跡であろう爪の跡も見つかった

あの時私が竹を割っていさえすれば・・・
悔やんでも悔やみきれない・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

竹を割らなかったのか・・・
凄いデッドエンドだな

さて続きを見るかっと思った時に
お年寄りが電車に乗って来た

私は当たり前の如く席を譲った
修平
「どうぞ座って下さい」
お年寄り
「ありがとうございます」

???
「ふ~ん」

ん?またあの奇妙な感覚だ
誰かに見られてる?
私は周りを見渡したがその気配は無い

翼は幼稚園まで両親が迎えに
行ってくれていた
亜美はすでに家に帰っておりテレビの前で爆笑していた
「あほや~そこに何で気がつかへんねん(笑)」
「またたくてぃくすのBDか?」
たくてぃくすと言うお笑いコンビが
最近テレビに出だした
初の冠番組が人気でBDの売れ行きも良いらしい


ん?誰だ?
振り返っても誰も居ない
気のせいか・・・
亜希子
「ご飯ですよ!」

亜美
「わぁ~ポテサラだ!」

「僕の好きなハンバーグだ!!」

食事の後は私は書斎で過ごす
家を建てる時に妻に懇願して出来た
いわゆる自分の部屋

夕食後はそこで好きな野球チームを見る為に
CSに加入して毎夜発泡酒で晩酌しながら応援している

???
「あ・お・や・まさ~ん」

ん?・・・うわぁ~
私は思わず奇声を発してしまった
驚いたのも無理はない
そこに女の子が居る

修平
「どこから入って来た!」

???
「それより良い物がありますよ」
その子は何やら持っていた物を
私に渡そうとした

???
「ALIVE NOTEです 
これに奥様の名前を書けば」
???
「申し遅れました!私keyって言います!天使です」

私は幻覚でも見てるのだろうか?

key
「しばらくご厄介になりますね」
修平
「ALIVE NOTEって何?天使って何?」
key
「まず物は試し!奥様の姿を頭に思い浮かべて奥様の名前を書いてみて下さい」

私は差し出されたそのNOTEを手にした時
これは現実なんだと痛感した
何かに背中を押される感じで私はそのNOTEに亜希子の姿を思い浮かべ名前を書いた

「青山亜希子」


Key
「ALIVE NOTEには3人までしか名前を書けないです」


翌朝

トントントン
キッチンからお味噌汁の良い匂いがする
亜希子
「あらあなたおはよう」
修平
「う・・・うん!」
「ん?あの天使もいる・・・嘘じゃなかった」
Key
「当たり前ですよ 夢だったらどうするんですか?」
修平
「亜希子!紹介するよ!彼女は天使でkeyって・・・」
亜希子
「誰です?誰も居ないじゃないですか・・・
彼女?key?あなた!まさか・・・」
修平
「ち、違うあれ?寝ぼけてるのかなハハ」
亜希子には天使の姿は見えて無かった
亜美
「パパ、ママおはよう!」
修平
「おはよう!」
亜希子
「おはよう!今朝ご飯作ってるからね」
子供達にも天使の姿は見えてない
修平
「君は他の人には見えないの?」
Key
「ハイ!面倒な事になりますから」
亜希子
「出来たよ~ママ特製のサンドイッチ」
亜美
「いっただきまぁ~す」

「いっただきまぁ~す」
亜希子
「今日の夕食はいつものポテトサラダね」

もうこんな時間か・・・

修平
「じゃ行って来ます」
亜希子
「行ってらっしゃい」
修平
「今日は病院だね」
亜希子
「何かね 体調が凄く良いの」

会社の昼休み
亜希子から連絡があり
糖尿の値が良くなってるらしい

「あのノートは・・・」


続く・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

【時代小説】 黄昏夫婦

蔵屋
歴史・時代
 江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。  そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。  秋田藩での仕事は勘定方である。  仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。 ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。   そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。  娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。  さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。    「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。  今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。  この風習は広く日本で行われている。  「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。  「たそかれ」という言葉は『万葉集』に 誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」 — 『万葉集』第10巻2240番 と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。  「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に 「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」 — 『源氏物語』「夕顔」光源氏 と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。  なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。  またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。 漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。  「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。  この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。  それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。  読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。  作家 蔵屋日唱    

処理中です...