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スローライフ開幕
第1話『追放してください』
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【登場人物】
ラウル・ロイマイアー(主人公)
元・ロイマイアー国の第二王子
元婚約者を殺そうとして国から追放された
その後前世の社畜時代を頼りに離の国でぼっちスローライフを送るはずが……?
メア
ラウルの元従者
餓死しそうな所をラウルに助けてもらいその後従者として命をかけてラウルから離れず守ることを決めた
ケルイン・ロイマイアー
ロイマイアー国の第一王子。ラウルの兄
寛大で穏やかな性格
誰にでも優しかったが婚約者にはツンデレで塩対応
クルロ
ケルインの婚約者
とても元気で男前
ケルインのツンデレを愛として受け取り溺愛している
トヨイニ・アヨン
ラウルの元婚約者
隣の国の第一王子
ラウルのことを道具のように扱い政略結婚として仕方なく婚約者となっていた
◇◇◇◇◇
第1話 『 追放してください』
やってしまった
これは……ほんとにまずい
俺は婚約者の上に股がって首を絞めていた。
彼の苦しそうな呻き声が耳に入ってくる
バタバタ
誰かが走ってくる
たくさんの足音
でも今はそんなことどうでもいい
こいつを殺したい
その一心だった
目が覚めると大広間に正座の状態で縛られていた
奥には玉座に座る父、この国一番の王がいた
「ラウルよ、其方何をしたかわかっておるのか」
父は問いかけた
「……私は婚約者であるトヨイニ様の首を絞めました」
俺は正直に答えた
父は悲しそうな顔をした
「それはどれだけ重い罪かわかっててやった事か?」
「あの時は……何も考えていませんでした」
あの時はほんとに何も考えていなかった、と言えば嘘である。しかしあの時のことを話したところでわかって貰えないことを理解して俺は嘘をついた。
「嘘をつけ!!!私の首を絞めている時のあの表情と行動!!絶対に何か考えている時の行動だった!!!」
近くに座っているトヨイニが叫んだ
それと同時に俺の頭が殴られたような痛みが走った
あの時のような
「……ハァ、ラウル、お前は1度部屋に戻ってよく考え、それを明日の正午までに私に述べよ。その後の処罰は考えを元に下そう」
俺はメアによって手錠を外され縄を解かれた。
「ありがとうメア」
「……いえ、ラウル様」
メアの声は低く感情が乗っていない
そりゃそうだよな。主人がすっごい罪を犯したんだから
俺は立ち上がりメアと一緒に部屋に戻った
「……ラウル様」
「ごめんなメア、きっと明日で最後だ」
「え??」
メアは驚いた顔をする
「まぁ、……信じて貰えないと思うがちょっと話したいことがある。座ってくれるか?」
メアは頷くとゆっくり俺の目の前のソファに腰を下ろした。
俺はあの時、そう、首を絞める前だな
トヨイニとお茶をしていた
その時俺はふと思った
こいつの顔見たことがある
何故そんなことを思うのか分からなかった
でもどこかで……
その時俺は急激に激しい頭痛に襲われた
思い出した前世の記憶
俺は社畜だった
俺にとってあの会社はブラック企業で、とにかく仕事、仕事、仕事の日々
こんな日を過ごしていたらそりゃもう壊れる
そして俺は自殺した
首を吊ろうとしても吊るところがなかったから確か腹を包丁で刺して出血死
そしてあの見覚えのある顔は
まさに俺の上司だった
自分の仕事は俺に押付け簡単ですぐ終わるやつだけやる
自分のミスは俺のミスに変えられ給料を大幅に削る
資料作成も俺が全部やり、気に入らないところは気に入るまで直させる
他の社員は残業なんてしていない
俺だけ泊まり込み
俺だけブラック企業だった
だから思い出した時あいつを殺したいと思った
殺さないと気がすまなかった
首を絞めている間に頭痛が酷くなって気を失った
俺はメアに一通り話した
メアの方を見ると眉間にしわを寄せて辛そうな顔をしていた
「どうだ?信じられないだろ?でも本当なんだ」
「……あまり信じられるような話ではありませんが、ラウル様の言うことなら信じます」
こいつまじか
こんな話普通信じないだろ
「そ、そっか。まぁ俺はどうせ国から追放されるだろうし、自ら追放してほしいって言うよ」
「え?!ら、ラウル様?まだ追放なんて決まったことでは……」
「いいんだメア。こんなところにいるより平民として遠い国でゆっくり過ごすのもいいかなって」
そう
俺はゆっくりしたかった
あのブラック企業から、貴族生活から程遠いスローライフを!!
「だから明日朝に父上にいってそこで判決を下してもらおう」
「……そうですか」
「あぁ、今までありがとな!」
俺はその後メアを部屋に戻らせベッドに潜った
(あ、お風呂……まいっか、朝一で入ろ)
色々思うこともあったが気にせず眠ることにした
「おはようございます父上」
俺は父の居る玉座の間にいった
そこには母も兄もいた
「それでは、話をきこうか」
「はい。私は婚約者であるトヨイニ様の首を絞め殺そうとしました。これはとても大きな罪だと理解しています。なので私を追放してください」
「……え?」
父も母も兄も皆驚いている
「私はこの国の第2王子としてここに居ては行けないと思っています。なので追放してください」
「……お前のことだから言い訳すると思っていたのだが……凄いことを言ってきたな…」
兄は困ったような驚いているような表情で苦笑している
「ら、ラウルちゃん?別に反省してくれるならそれでいいのよ?あなたは隣の国の第一王子よりうんと立場が上だし……」
そういえばそうだった
隣の国アヨンはここよりずっと弱い国だった
支配みたいなことをされてたから忘れてたな……
「いえ母上、私はここにいてはダメな存在です。追放してください」
俺が根気強く追放を頼むと心折れたのかついに承諾された
「……まぁ良かろう。勘当じゃないしな、うん、家族の縁は途切れないしな、うん」
父よ、そんなに離れるのが嫌か
あ、言い忘れてたけどこの夫婦そろって俺と兄の親バカである
とても
「……よし。これにてラウルに処罰を下す。ラウルは重い罪を犯してしまったためこの国から追放する!勘当はしない!」
「承知いたしました父上。我儘を聞いて下さりありがとうございます。」
勘当はしないって絶対いらない言葉だっただろ
どんだけ勘当したくないんだよ
「ラウルちゃん……」
母の目には涙が浮かんでいた
父が少し悩んだあと口を開いた
「で、この国から出ていく日だが、」
「あ、今日の午後にはもう出れます」
「ラウル?????」
実は朝風呂をした後暇だったのでもう部屋の片付けとか荷詰めは終わっているのだ
「……もしやこの国にいるのが嫌なのか?」
「いいえ?別にそんなことナイデスヨ??」
正解である
俺は早くひとりでるんるんスローライフが送りたいのである
「この国から出るって言っても金はどうするんだ?やっぱ直ぐに出るのは無理なんじゃ…」
さすが我兄
いい事を聞く
「それに関しては元々お金を貯めていましたのでしばらく働かなくても大丈夫なぐらいならあります」
「……そうか」
しゅんとするな兄よ
何がしたかったんだこの人は
「……午後二時に門の前に来い。離の国まで送る馬車を手配しよう。そこでお別れだ」
「はい。ありがとうございます父上」
やっと送れるぜスローライフ!!
待ってろよ俺のぼっち生活!!!!
「では行きましょうか」
「……え???」
いやいやいや待て待てなんでメアが荷物を持って馬車に乗っているんだ????
「お前一人だと心配だからな。メアについて行ってもらうことにした」
父上。余計なお世話です。
メアがいたら俺のぼっちスローライフは?いずこえ??状態になるではないか!!
「ち、父上!私は1人でも大丈夫です!」
「いいえラウル様。あなた一人では心配で眠れません。私もついて行きます。」
「め、メア??」
「そうよラウルちゃん!!平民と貴族の生活は全然違うんだから!!でもメアがいれば大丈夫よ!家事とかはメアがやってくれるし!」
「母上まで!」
嘘だろこんなに過保護にされたら逆にゆっくり出来ねぇよ
「ラウル」
兄に手招きされ兄の目の前に立つ
そして俺の首にキラキラと光るネックレスをつけた
「え゙ッ、兄上、これって……」
「これは、まぁ、結構高価なものだから金に困ったら売れ」
兄よこれ売ったらもう俺貴族になっちまうよ
俺平民でいたいんだけど
「さ、ラウル様!出発のお時間ですよ!」
メアが馬車の中から俺をよぶ
「「「ラウル/ちゃん」」」
家族みんなが抱きついてくる
「愛しているわラウルちゃん。私の大事な息子。元気でいるのよ……!」
母は泣きながら言った
「何か困ったら手紙でもなんでもいいから言えよ。お前の兄なんだからな」
兄はいつまでも優しい人だ
「本当は追放なんてしたくなかった……!いつでも戻ってきていいからな!!!」
父上。それ追放の意味ないです
「……今までありがとうございました。では、行ってきます!」
あぁ、いざとなると悲しいもんだな
涙はこぼれないけど鼻の奥がツーンとして痛い
俺は馬車に乗りついに出発した
最後の最後まで母と父は泣いていた
「ところでメア、お前別に追放されてないしあそこに残っても良かったんだぞ?俺の世話もしないでいいし。行きたくなかったら俺から父上に言ったし」
「いいえラウル様。これは俺からの望みでもあります。お気になさらず」
「……そうか、てか!違うところにすれば世話なんて
「それに関してはもう私たちで住む家あるので大丈夫ですよ。」
今なんて???
住む家がある?
なぜ?????
「先程当主様が離の国に大きな別荘があるからそこに2人で住めと仰っていました」
嘘だろ父よ…あなたは一体何軒別荘をお持ちで??
「あ、そういえばどこむかってるんだ?」
重要なことを聞くのを忘れていた
そういえばめっちゃ大事やんこれ
どこに行くのかも分からずに馬車乗ってたのか俺……なんか……うん…もっと危機感とかもってみるか
「え~…っと、確か『カラプカラ』だった気がします」
「かッカラプカラ!?」
おいおいちょっと待てよ!カラプカラだと!?王都じゃないか!!
ロイマイアー国よりかはまだ下だがそれでも十分なぐらいだそ…おいマジかよぉ~……もっと田舎の方に飛ばしてくれたら良かったのに……
「そ、そんなところに別荘なんてあったんだな…HAHAHA……」
「そうですねぇ、まぁ色んなところに建ててらっしゃいますのでどこにあってもおかしくはないですよね」
それな?
あの人まじですーぐなんか買うし、すーぐなんか作らせるしカラプカラにあってもおかしくないよなぁ~……
「あ、着きましたよ!カラプカラです」
え!?早くね!?
「え!?もう着いたのか!?」
「ん?はい。別にそんな遠くないですよ?」
あれ、そうだっけ…前行ったの昔すぎてくっそ遠かった記憶があるんだが
「さ、ここですよ!降りましょ」
「あ、あぁ…って、でかぁッ!!!!」
でっっっか…え?ここに住むの????やばくね俺ら貴族じゃん(?)いや元々貴族だけどね?
「えっと鍵鍵…」
いやなんでお前鍵持ってんねん
「さ!ラウル様!新生活始めますよ!!」
……うん、そだなぁ
ラウル・ロイマイアー(主人公)
元・ロイマイアー国の第二王子
元婚約者を殺そうとして国から追放された
その後前世の社畜時代を頼りに離の国でぼっちスローライフを送るはずが……?
メア
ラウルの元従者
餓死しそうな所をラウルに助けてもらいその後従者として命をかけてラウルから離れず守ることを決めた
ケルイン・ロイマイアー
ロイマイアー国の第一王子。ラウルの兄
寛大で穏やかな性格
誰にでも優しかったが婚約者にはツンデレで塩対応
クルロ
ケルインの婚約者
とても元気で男前
ケルインのツンデレを愛として受け取り溺愛している
トヨイニ・アヨン
ラウルの元婚約者
隣の国の第一王子
ラウルのことを道具のように扱い政略結婚として仕方なく婚約者となっていた
◇◇◇◇◇
第1話 『 追放してください』
やってしまった
これは……ほんとにまずい
俺は婚約者の上に股がって首を絞めていた。
彼の苦しそうな呻き声が耳に入ってくる
バタバタ
誰かが走ってくる
たくさんの足音
でも今はそんなことどうでもいい
こいつを殺したい
その一心だった
目が覚めると大広間に正座の状態で縛られていた
奥には玉座に座る父、この国一番の王がいた
「ラウルよ、其方何をしたかわかっておるのか」
父は問いかけた
「……私は婚約者であるトヨイニ様の首を絞めました」
俺は正直に答えた
父は悲しそうな顔をした
「それはどれだけ重い罪かわかっててやった事か?」
「あの時は……何も考えていませんでした」
あの時はほんとに何も考えていなかった、と言えば嘘である。しかしあの時のことを話したところでわかって貰えないことを理解して俺は嘘をついた。
「嘘をつけ!!!私の首を絞めている時のあの表情と行動!!絶対に何か考えている時の行動だった!!!」
近くに座っているトヨイニが叫んだ
それと同時に俺の頭が殴られたような痛みが走った
あの時のような
「……ハァ、ラウル、お前は1度部屋に戻ってよく考え、それを明日の正午までに私に述べよ。その後の処罰は考えを元に下そう」
俺はメアによって手錠を外され縄を解かれた。
「ありがとうメア」
「……いえ、ラウル様」
メアの声は低く感情が乗っていない
そりゃそうだよな。主人がすっごい罪を犯したんだから
俺は立ち上がりメアと一緒に部屋に戻った
「……ラウル様」
「ごめんなメア、きっと明日で最後だ」
「え??」
メアは驚いた顔をする
「まぁ、……信じて貰えないと思うがちょっと話したいことがある。座ってくれるか?」
メアは頷くとゆっくり俺の目の前のソファに腰を下ろした。
俺はあの時、そう、首を絞める前だな
トヨイニとお茶をしていた
その時俺はふと思った
こいつの顔見たことがある
何故そんなことを思うのか分からなかった
でもどこかで……
その時俺は急激に激しい頭痛に襲われた
思い出した前世の記憶
俺は社畜だった
俺にとってあの会社はブラック企業で、とにかく仕事、仕事、仕事の日々
こんな日を過ごしていたらそりゃもう壊れる
そして俺は自殺した
首を吊ろうとしても吊るところがなかったから確か腹を包丁で刺して出血死
そしてあの見覚えのある顔は
まさに俺の上司だった
自分の仕事は俺に押付け簡単ですぐ終わるやつだけやる
自分のミスは俺のミスに変えられ給料を大幅に削る
資料作成も俺が全部やり、気に入らないところは気に入るまで直させる
他の社員は残業なんてしていない
俺だけ泊まり込み
俺だけブラック企業だった
だから思い出した時あいつを殺したいと思った
殺さないと気がすまなかった
首を絞めている間に頭痛が酷くなって気を失った
俺はメアに一通り話した
メアの方を見ると眉間にしわを寄せて辛そうな顔をしていた
「どうだ?信じられないだろ?でも本当なんだ」
「……あまり信じられるような話ではありませんが、ラウル様の言うことなら信じます」
こいつまじか
こんな話普通信じないだろ
「そ、そっか。まぁ俺はどうせ国から追放されるだろうし、自ら追放してほしいって言うよ」
「え?!ら、ラウル様?まだ追放なんて決まったことでは……」
「いいんだメア。こんなところにいるより平民として遠い国でゆっくり過ごすのもいいかなって」
そう
俺はゆっくりしたかった
あのブラック企業から、貴族生活から程遠いスローライフを!!
「だから明日朝に父上にいってそこで判決を下してもらおう」
「……そうですか」
「あぁ、今までありがとな!」
俺はその後メアを部屋に戻らせベッドに潜った
(あ、お風呂……まいっか、朝一で入ろ)
色々思うこともあったが気にせず眠ることにした
「おはようございます父上」
俺は父の居る玉座の間にいった
そこには母も兄もいた
「それでは、話をきこうか」
「はい。私は婚約者であるトヨイニ様の首を絞め殺そうとしました。これはとても大きな罪だと理解しています。なので私を追放してください」
「……え?」
父も母も兄も皆驚いている
「私はこの国の第2王子としてここに居ては行けないと思っています。なので追放してください」
「……お前のことだから言い訳すると思っていたのだが……凄いことを言ってきたな…」
兄は困ったような驚いているような表情で苦笑している
「ら、ラウルちゃん?別に反省してくれるならそれでいいのよ?あなたは隣の国の第一王子よりうんと立場が上だし……」
そういえばそうだった
隣の国アヨンはここよりずっと弱い国だった
支配みたいなことをされてたから忘れてたな……
「いえ母上、私はここにいてはダメな存在です。追放してください」
俺が根気強く追放を頼むと心折れたのかついに承諾された
「……まぁ良かろう。勘当じゃないしな、うん、家族の縁は途切れないしな、うん」
父よ、そんなに離れるのが嫌か
あ、言い忘れてたけどこの夫婦そろって俺と兄の親バカである
とても
「……よし。これにてラウルに処罰を下す。ラウルは重い罪を犯してしまったためこの国から追放する!勘当はしない!」
「承知いたしました父上。我儘を聞いて下さりありがとうございます。」
勘当はしないって絶対いらない言葉だっただろ
どんだけ勘当したくないんだよ
「ラウルちゃん……」
母の目には涙が浮かんでいた
父が少し悩んだあと口を開いた
「で、この国から出ていく日だが、」
「あ、今日の午後にはもう出れます」
「ラウル?????」
実は朝風呂をした後暇だったのでもう部屋の片付けとか荷詰めは終わっているのだ
「……もしやこの国にいるのが嫌なのか?」
「いいえ?別にそんなことナイデスヨ??」
正解である
俺は早くひとりでるんるんスローライフが送りたいのである
「この国から出るって言っても金はどうするんだ?やっぱ直ぐに出るのは無理なんじゃ…」
さすが我兄
いい事を聞く
「それに関しては元々お金を貯めていましたのでしばらく働かなくても大丈夫なぐらいならあります」
「……そうか」
しゅんとするな兄よ
何がしたかったんだこの人は
「……午後二時に門の前に来い。離の国まで送る馬車を手配しよう。そこでお別れだ」
「はい。ありがとうございます父上」
やっと送れるぜスローライフ!!
待ってろよ俺のぼっち生活!!!!
「では行きましょうか」
「……え???」
いやいやいや待て待てなんでメアが荷物を持って馬車に乗っているんだ????
「お前一人だと心配だからな。メアについて行ってもらうことにした」
父上。余計なお世話です。
メアがいたら俺のぼっちスローライフは?いずこえ??状態になるではないか!!
「ち、父上!私は1人でも大丈夫です!」
「いいえラウル様。あなた一人では心配で眠れません。私もついて行きます。」
「め、メア??」
「そうよラウルちゃん!!平民と貴族の生活は全然違うんだから!!でもメアがいれば大丈夫よ!家事とかはメアがやってくれるし!」
「母上まで!」
嘘だろこんなに過保護にされたら逆にゆっくり出来ねぇよ
「ラウル」
兄に手招きされ兄の目の前に立つ
そして俺の首にキラキラと光るネックレスをつけた
「え゙ッ、兄上、これって……」
「これは、まぁ、結構高価なものだから金に困ったら売れ」
兄よこれ売ったらもう俺貴族になっちまうよ
俺平民でいたいんだけど
「さ、ラウル様!出発のお時間ですよ!」
メアが馬車の中から俺をよぶ
「「「ラウル/ちゃん」」」
家族みんなが抱きついてくる
「愛しているわラウルちゃん。私の大事な息子。元気でいるのよ……!」
母は泣きながら言った
「何か困ったら手紙でもなんでもいいから言えよ。お前の兄なんだからな」
兄はいつまでも優しい人だ
「本当は追放なんてしたくなかった……!いつでも戻ってきていいからな!!!」
父上。それ追放の意味ないです
「……今までありがとうございました。では、行ってきます!」
あぁ、いざとなると悲しいもんだな
涙はこぼれないけど鼻の奥がツーンとして痛い
俺は馬車に乗りついに出発した
最後の最後まで母と父は泣いていた
「ところでメア、お前別に追放されてないしあそこに残っても良かったんだぞ?俺の世話もしないでいいし。行きたくなかったら俺から父上に言ったし」
「いいえラウル様。これは俺からの望みでもあります。お気になさらず」
「……そうか、てか!違うところにすれば世話なんて
「それに関してはもう私たちで住む家あるので大丈夫ですよ。」
今なんて???
住む家がある?
なぜ?????
「先程当主様が離の国に大きな別荘があるからそこに2人で住めと仰っていました」
嘘だろ父よ…あなたは一体何軒別荘をお持ちで??
「あ、そういえばどこむかってるんだ?」
重要なことを聞くのを忘れていた
そういえばめっちゃ大事やんこれ
どこに行くのかも分からずに馬車乗ってたのか俺……なんか……うん…もっと危機感とかもってみるか
「え~…っと、確か『カラプカラ』だった気がします」
「かッカラプカラ!?」
おいおいちょっと待てよ!カラプカラだと!?王都じゃないか!!
ロイマイアー国よりかはまだ下だがそれでも十分なぐらいだそ…おいマジかよぉ~……もっと田舎の方に飛ばしてくれたら良かったのに……
「そ、そんなところに別荘なんてあったんだな…HAHAHA……」
「そうですねぇ、まぁ色んなところに建ててらっしゃいますのでどこにあってもおかしくはないですよね」
それな?
あの人まじですーぐなんか買うし、すーぐなんか作らせるしカラプカラにあってもおかしくないよなぁ~……
「あ、着きましたよ!カラプカラです」
え!?早くね!?
「え!?もう着いたのか!?」
「ん?はい。別にそんな遠くないですよ?」
あれ、そうだっけ…前行ったの昔すぎてくっそ遠かった記憶があるんだが
「さ、ここですよ!降りましょ」
「あ、あぁ…って、でかぁッ!!!!」
でっっっか…え?ここに住むの????やばくね俺ら貴族じゃん(?)いや元々貴族だけどね?
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