タカラ探し【深夜】

タカラ探し【深夜】二巻

第十五話

「...で、何？結局私達はタカラ探しをさせられるってわけ？」
いつもの事ながら、沈黙を破る優奈だ。
「結局って...知ってたのか？」
「近藤、鈍感。普通に考えてみなよ。」
優奈がさりげなく悪事を突き、話し始める。
「相花のあの発言、ホウブツサマの怪談、この現状から察するに、私達はタカラ探しをさせられるって事よ。」
「あれ？優奈ちゃん、放課後全然信じてなかった様に見えたけど。」
「いやいや、あの時は本気にする方がおかしかったでしょ。ここまで連れて来られたら話は別だっての。」
輝留の疑問に、優奈は淡々と答えた。