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先生からの呼び出しとダンジョン攻略
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「失礼します。」
俺は今何故か、数学の先生に呼び出されている。俺が何かやらかした記憶もない。
この先生は初老で、みんなから厳しいと評判の先生だ。
しかし、熱心に教えてくれる為俺も時々分からないところがあったら聞きに行く。
その先生曰く、聞きに来るのは俺くらいそうだが、そしていつもは俺から聞きに行くのだが何故か授業終わりに俺だけ呼び出された。
他の奴らは俺が呼び出され、ザマァみろとでも言わんばかりの顔で見てくる。
俺は昼休みその藤井先生の元に訪れた。
この藤井先生はし司書室と言って、図書館に隣接している職員室にいる。他の先生から嫌われているからかもしれないが。
「佐藤か、ちょっと来てくれ。」
「はい」
「お前、いじめ受けてるだろ?」
「そうですが、」
「そうか、お前くらいしか俺を訪れないから少し心配してな、でも大丈夫そうだな。」
優しい一面あるんだな、俺何かやらかしたかと思ったが違って良かった。
「まあ、とりあえずそこのパイプ椅子に座ってくれ。」
俺は横にあるパイプ椅子を取り出して先生の隣に座った。
「佐藤、お前のことを少し調べさせて貰った。」
もしかしてダンジョンのことがバレたのか?
「お前、親が居ないんだな。家は1人なのか?」
そういう調べるか、良かった。もしかしてダンジョンのことバレたのかと思った。そんな簡単にバレたらギルド長を恨むがな。
「いえ、今は知人というか、何というかまあ家族みたいな人と暮してます。」
「そうか、三者面談とかどうしているのかと思ってな。最悪俺が出ようかと思ったぞ。ハハッ」
まあこの人はクラスを受け持ってないからそういう事が可能なのか。
「祖父の知り合いの新涯さんに出てもらいました。」
「新涯?あの新涯グループの?」
「おそらくその通りだと思いますが、」
「そいつか、俺も大学時代知り合いでな前会った時この学校の先生で林というものの対応が最悪だったと愚痴られてな、佐藤の担任も林先生だからそういうことだったんだな。」
この人もあの人の知り合いなのか。
それにしても愚痴っていたのか、申し訳ない事をした。
「佐藤お前が悪いわけでは無い。お前の担任が悪いんだ。若いというだけでそのような対応は間違いだ。あいつも社長だからそういうのに敏感なんだろう。あいつは名前は言わなかったが佐藤が気にすることはないと散々言っていた。次は妻に行ってもらおうかとでも言っていたぞ」
「美里さんがですか、それはなんか担任が可哀想に思えてくるのですけど。」
「え?そんなにか?」
「ええ、あの人に口喧嘩で勝てる人はいませんよ、自分の使えるもの全て使いますから本当に可哀想ですよ。」
以前、俺が遺産相続の問題でよく分からない親戚が割り込んできたが美里さんが部外者にも関わらず、法律やら何やら言って撃退していた。
その時に相手の顔は起こっているのではなく、放心状態だった。
どうしたらこうなるのか知りたかったがやめておいた、何か怖そうだったから。
「なるほど、じゃあ大丈夫そうだな。」
いえ、全く大丈夫じゃ無いですから。
「じゃあそろそろ飯食わないと間に合わないだろ、ここに来てもらって悪かったな。また質問来ていいぞ、お前と青木しか来ねえから。」
「分かりました。では失礼しました。」
涼香が質問に来るとは珍しいこともあるもんだな。
俺はその後保健室にて昼飯をいつもの三人でとり教室へと戻った。
放課後今日からはとりあえず、百階層を目指す。特に理由はないがセバス曰く早く百階層に行けば特典もらえるということなので急ごうと思う。
今日の目標は八十階層だ。
ユニークボスではなく普通のボスを倒す。
そして、魔石を集めるためではなく取り敢えず百階層を目指すので無駄な戦闘はしない。
そして、3時間ほどで八十階層まで行った。
ボスは順にリザードマンジェネラル、ワイバーン、フレイムドラゴン、フロストドラゴン、ウインドドラゴン、ホワイトドラゴン、ダークドラゴン、次からデュラハーン、リッチと続いた。
ドラゴンが連続して出てきたが、強さにはあまり大差はなかった。というより消失スキルを使っているためよく強さが分からなかった。
セバス曰く、下の階層に行くほど強くなっているそうだ。
ドロップアイテムもドラゴンの牙とか皮が多かった。そして、魔石もなかなかのサイズだったのでこれについては素直に嬉しかった。
そして、今日のところは目標に到達したので、家に帰ることにした。
「颯太おかえり。」
「メグただいま。」
メグとはマーガレットの愛称だ。マーガレットと名付けたはいいものの長いため愛称で呼ぶことにした。
ヴァイオレットはレティと呼ぶ。
今はセバスと共にダンジョンに潜っていた為、2人で夕食という夜食に近い時間に料理を作ってくれている。
「レティただいま。」
「颯太おかえり~、もう少しでできるから待っててね~」
「手伝うよ。」
「じゃあお皿とお箸出してもらおうかしら。」
「分かった。」
こんな日常やはりいいなぁ、いつも1人で食事をとっていたが、寂しいわけではないがやはり冷たかった。料理が冷たいわけでは無い、1人岳という家庭だ。
しかし、今は4人での生活は温かい。
この日常を大切にして行きたい。
俺は今何故か、数学の先生に呼び出されている。俺が何かやらかした記憶もない。
この先生は初老で、みんなから厳しいと評判の先生だ。
しかし、熱心に教えてくれる為俺も時々分からないところがあったら聞きに行く。
その先生曰く、聞きに来るのは俺くらいそうだが、そしていつもは俺から聞きに行くのだが何故か授業終わりに俺だけ呼び出された。
他の奴らは俺が呼び出され、ザマァみろとでも言わんばかりの顔で見てくる。
俺は昼休みその藤井先生の元に訪れた。
この藤井先生はし司書室と言って、図書館に隣接している職員室にいる。他の先生から嫌われているからかもしれないが。
「佐藤か、ちょっと来てくれ。」
「はい」
「お前、いじめ受けてるだろ?」
「そうですが、」
「そうか、お前くらいしか俺を訪れないから少し心配してな、でも大丈夫そうだな。」
優しい一面あるんだな、俺何かやらかしたかと思ったが違って良かった。
「まあ、とりあえずそこのパイプ椅子に座ってくれ。」
俺は横にあるパイプ椅子を取り出して先生の隣に座った。
「佐藤、お前のことを少し調べさせて貰った。」
もしかしてダンジョンのことがバレたのか?
「お前、親が居ないんだな。家は1人なのか?」
そういう調べるか、良かった。もしかしてダンジョンのことバレたのかと思った。そんな簡単にバレたらギルド長を恨むがな。
「いえ、今は知人というか、何というかまあ家族みたいな人と暮してます。」
「そうか、三者面談とかどうしているのかと思ってな。最悪俺が出ようかと思ったぞ。ハハッ」
まあこの人はクラスを受け持ってないからそういう事が可能なのか。
「祖父の知り合いの新涯さんに出てもらいました。」
「新涯?あの新涯グループの?」
「おそらくその通りだと思いますが、」
「そいつか、俺も大学時代知り合いでな前会った時この学校の先生で林というものの対応が最悪だったと愚痴られてな、佐藤の担任も林先生だからそういうことだったんだな。」
この人もあの人の知り合いなのか。
それにしても愚痴っていたのか、申し訳ない事をした。
「佐藤お前が悪いわけでは無い。お前の担任が悪いんだ。若いというだけでそのような対応は間違いだ。あいつも社長だからそういうのに敏感なんだろう。あいつは名前は言わなかったが佐藤が気にすることはないと散々言っていた。次は妻に行ってもらおうかとでも言っていたぞ」
「美里さんがですか、それはなんか担任が可哀想に思えてくるのですけど。」
「え?そんなにか?」
「ええ、あの人に口喧嘩で勝てる人はいませんよ、自分の使えるもの全て使いますから本当に可哀想ですよ。」
以前、俺が遺産相続の問題でよく分からない親戚が割り込んできたが美里さんが部外者にも関わらず、法律やら何やら言って撃退していた。
その時に相手の顔は起こっているのではなく、放心状態だった。
どうしたらこうなるのか知りたかったがやめておいた、何か怖そうだったから。
「なるほど、じゃあ大丈夫そうだな。」
いえ、全く大丈夫じゃ無いですから。
「じゃあそろそろ飯食わないと間に合わないだろ、ここに来てもらって悪かったな。また質問来ていいぞ、お前と青木しか来ねえから。」
「分かりました。では失礼しました。」
涼香が質問に来るとは珍しいこともあるもんだな。
俺はその後保健室にて昼飯をいつもの三人でとり教室へと戻った。
放課後今日からはとりあえず、百階層を目指す。特に理由はないがセバス曰く早く百階層に行けば特典もらえるということなので急ごうと思う。
今日の目標は八十階層だ。
ユニークボスではなく普通のボスを倒す。
そして、魔石を集めるためではなく取り敢えず百階層を目指すので無駄な戦闘はしない。
そして、3時間ほどで八十階層まで行った。
ボスは順にリザードマンジェネラル、ワイバーン、フレイムドラゴン、フロストドラゴン、ウインドドラゴン、ホワイトドラゴン、ダークドラゴン、次からデュラハーン、リッチと続いた。
ドラゴンが連続して出てきたが、強さにはあまり大差はなかった。というより消失スキルを使っているためよく強さが分からなかった。
セバス曰く、下の階層に行くほど強くなっているそうだ。
ドロップアイテムもドラゴンの牙とか皮が多かった。そして、魔石もなかなかのサイズだったのでこれについては素直に嬉しかった。
そして、今日のところは目標に到達したので、家に帰ることにした。
「颯太おかえり。」
「メグただいま。」
メグとはマーガレットの愛称だ。マーガレットと名付けたはいいものの長いため愛称で呼ぶことにした。
ヴァイオレットはレティと呼ぶ。
今はセバスと共にダンジョンに潜っていた為、2人で夕食という夜食に近い時間に料理を作ってくれている。
「レティただいま。」
「颯太おかえり~、もう少しでできるから待っててね~」
「手伝うよ。」
「じゃあお皿とお箸出してもらおうかしら。」
「分かった。」
こんな日常やはりいいなぁ、いつも1人で食事をとっていたが、寂しいわけではないがやはり冷たかった。料理が冷たいわけでは無い、1人岳という家庭だ。
しかし、今は4人での生活は温かい。
この日常を大切にして行きたい。
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