離縁しようぜ旦那様

たなぱ

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騒動編

犯人同士であれなやつ!





フリード様以外の汚らしい手で触れられる、たぶんおれ、肉体的にも精神的にもとんでもない事される…
生前、ねーちゃんが言ってた薄い本な展開…そんな言葉が浮かび、絶体絶命ってやつじゃん?
おれ、フリード様にもう会えないかもしれない…


そう思ってしまったおれの目の前に広がるのは、汚らしい男の手でも、股間のブツでもなかった
だゆんって揺れる何かが見えたと思ったら、眼前に広がるのは染み一つない背中…
何故かボロボロのドレスを身に纏ったガラレナ様の姿だった………


「…っ、はぁ、はぁ…話が違いますわ、マリア!!
お前達も!リデン様に指一本触れさせませんわ!!!」

「……チっ………………は?何?また邪魔しに来たの?
てか、あたしの結界壊すってどんな馬鹿力なのよ、淑女どころかゴリラじゃない」

「霊長類と一緒にしないで下さいませ!?わたくしはバイソン族ですわ!!!
ノヴィ、そちらのネズミ族の方を連れて近くへ!!!」


え、何?何が起きてんの?
何故か巨乳がボロンしそう…太もももとか背中が丸見えになるほどボロボロなドレスを身に纏った誘拐犯の1人、ガラレナ様に庇われるように、汚い男がおれに触れられないよう前方を威嚇してる
弟のノヴィ様は素手で柱を折ってチュウ太くんを救出してくれ…た?
いやいや、だってガラレナ様もノヴィ様も誘拐犯のメンバーじゃん!?事前打ち合わせでお名前出てたじゃないですか!?

なんでレラージェ国の聖女とパンデミック公爵家双子はそんな敵同士みたいな感じなのでしょうか…



チュウ太くんを抱っこしてガラレナ様の後ろに来たノヴィ様はよく見ると、こちらも大胸筋とか太ももとか丸出しのボロボロ衣装を身に着けている
なんでそんな服ボロボロなんですか?
話しが違うってどういう事…と聞きたかったが猿轡が邪魔でおれはずっと喋れない、てか段々顎が痛くなってきた…
誰か外してくれないかなって思ってたら、「おどきなさい!!」ってガラレナ様が汚らしい男達を鼻息で飛ばす光景を見てしまう…鼻息で、鼻息で人が飛ぶの!?!


「きゃっ!!何すんのよ!!汚い鼻息やめなさいよ!!ふざけないで!?あんたが協力しますわ~とか言ったんじゃない!
何今更そのモブ野郎庇おうとしてんの!?あたしが第二夫人にしてやるって言ってんのに!!」

「それが話と違うと言ってますのよ!何故リデン様を排除なさるの!?強き雄に選ばれた妻を排除するなんて手を組んだ時言ってなかったわ!!
わたくしは托卵プレイを回避するために第二夫人を望んでいただけなのに!こんな犯罪じみた事…!人を犯罪者の仲間にしないで!!」



え、何?犯人同士で目的違ったみたいな?
身代金山分けで仲間割れする犯人達みたいな展開とでも言えるのだろうか…
騙した騙された騙してないよく分からない叫びがこだまする中、猿轡は外してくれないが…チュウ太くんを救出し抱っこしているノヴィ様がおれの耳元でどうしてこうなったか教えてくれた
「こんな事になってごめんなさい…姉様は悪い人じゃないんです」と、おれよりも高身長…体格がいい筈のノヴィ様が泣きそうになりながら…



まず、どうしてアデルバイト辺境伯の第二夫人、第三夫人に毎日押し掛けてまでなりたかったか、そこから説明してくれる
それにはこのドラレイド帝国の風習が大きく関わっていた
なんか子孫繁栄を無碍にすると物凄く不味いらしい…だからフリード様との縁談を断ったらとんでもない嫁ぎ先を引きこもりだったノヴィ様と一緒に用意され、嫁がされそうになっていた事…
そこでは托卵プレイとかいうことが日常茶飯事なのだと聞いたこともない話まで聞いてしまう…托卵プレイって何?
てかウシガエル侯爵とバイソン公爵で番えちゃうの!?やばいね!?!

そしてそして、悲しい気持ちがちょっと生まれてしまった、おれと生まれてくる子に対して半獣表現…それについても悪気があったわけじゃないって事も知れた
本来一夫多妻で群れを作るのが一般的であり、群れに入る事は一丸となって全ての子を守る事でもある…正妻の子が半獣だったとしても、第二夫人になったら爵位からだってサポートできる…それをおれに言いたかったのだと
後、ついでに自分はウシガエルに嫁ぎたくない、出来たらフリード様の群れに入れて貰って回避したかった…乙女の気持ちも付け加えて

そんな気持ちの中、レラージェ国の問題児?監視中の聖女に声を掛けられてしまったのだ、自分が上手くとりなすからリデン様を誘拐して状況を呑んでもらうのなんのって…
なんでそれを信じたのか、誘拐ってワードでおかしいと思わなかったのか?そう言いたいけど猿轡が邪魔で言えない

が、目の前で繰り広げられる女の戦いはどうみても聖女がおれを排除するのをガラレナ様が妨害してるのは間違い無いのだからこの話は本当なのか…?



「リデン様、この話が嘘だと思うかもしれません…でも、本当なんです…僕も托卵プレイなんかされたくないから…姉様を止められなかった…」

ボロボロ泣きながらノヴィ様はそろそろ限界の顎に気付いたのか、おれに付けられた猿轡を外してくれた
久々の口呼吸、久々の自由な顎!



「っ、はぁ…はぁ……いてて顎外れなくてよかった…ノヴィ様、事情はわかりました
けど、その話が本当かどうか核心が持てないです
托卵プレイがそんなに嫌な理由、教えてくれますか?後、おれ戦闘は全くできないんで…迎が来るまで守って貰えます?」

うんうんって体格のいいノヴィ様が頷く
結界魔法を素手で割る瞬間、ムキムキボディになるガラレナ様を横目に見ながら、チュウ太くんをぬいぐるみみたいに抱きしめつつ教えてくれる…あまりにもうわぁなプレイ事実に聖女への仕置き、それでいいんじゃない?って気持ちになった






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