45 / 174
乙女ゲーム編
木漏れ日の再会
しおりを挟む
Side レオンハルト
ついにルディヴィスと一緒に学園に通うことができる…この日をどれだけ待ち望んでいた事か…!
互いに多忙の為に月2回となってしまった婚約者候補としての交流会で会ってはいたが、それだけでは足りなかった
学園で会うまで待てず、サングイス公爵に話をして入学式の日、一緒の馬車で通学出来たのはかなりの思い出だ
ルディヴィスが通っている学園を一緒に登校して一緒に見る…夢にまでみた事が現実になり、同じように夢だったシャルティと熱く語ってしまったのは仕方ない
入学式で新入生代表の挨拶をする俺を優しく見つめてくれる彼は昔から変わらず、優しく信念があるように思う…そして、なにより愛おしい存在なのは婚約者候補となった日から変わらないのだ
ルディヴィスと話し手を握るだけで幸せな気持になる…それは心が救われたあの日を思い出すのは勿論だが…本当に楽しくて愛おしくて、癒されるんだ
魔力を学んで分かったことは、ルディヴィスは優しい魔力の持ち主である事も知った
俺はルディヴィスが好きだ、成長し好きという気持ちが成長し、愛しているという言葉を知った…
サングイス家の後継者問題、男の王妃という珍しさもあり現状でも婚約者候補のままなのは事実だが、俺は諦めるつもりなど無い、現在も頭の硬い重鎮と戦う準備を進めている状況…
父上と母上が婚姻まで大変だったと言うのがよくわかる…面倒な話をしてくる連中もいるのだからこれは一筋縄ではいかない…
昨年度保護された聖女を王妃に迎えてみてはどうかと言い出したのはどの貴族だったか…
俺がどれほどルディヴィスを愛して、その為に…ここまで苦難を乗り越えてきたのか知らないのか?と言いたくなるほど唐突にそんな話が上がった
勿論、全ての貴族ではない、母上も父上もルディヴィスの有能さを知っているし俺の気持ちもわかっている、しかし第二王子を推薦する大臣達はその話を聞いて、男の王妃よりも、女性であり聖女である存在は国にとっても大きいと面倒な事を言う
男を求める王は如何なものかと…不敬ギリギリを攻めてくる嫌な連中だ
父上が好きでもない相手と婚姻し、子を求められる苦痛を最近になり俺に教えてくれた事で、それが現実味を帯びてしまうから辛い…
一応、時期王太子として陛下達と共に、今代の聖女と顔合わせだけはしたが、本当に美しい美少女と呼ばれる部類の女、その認識しか生まれなかった
不安などなく、自信に満ち溢れた笑みで挨拶してきたのを覚えている
聖女が素晴らしい存在なのはわかる、幼子にも使える素晴らしい聖光の力…そして神へ祈りが届く唯一の存在…それはわかるが、それと俺の気持ちは別だ
そんな一度顔合わせをした聖女が俺の目の前にいる
俺と同い年であった事は知っていたが、そうか学園にも通っていたのか…魔力が強いんだからそうだよな…
資料を借りるために図書館へ向かう途中、木々の生い茂る通路を通り、今日は天気が良く木漏れ日が気持ちいいなと和んでいる俺を呼び止めたのは聖女だった
「お久しぶりです、レオンハルト殿下!ずっとお会いしたかったんです」
「聖女の…ルチア嬢だったかな?一度顔合わせ以来か…久しいな、何かあったのか?」
この学園は貴族も魔力の高い市民も通うため、爵位で人を見下したりする事はなく、誰でも平等と言われている
しかし、王太子である俺に話しかけてくるのは相当の度胸がいると思うのだが…この聖女は度胸があるのか?
俺に会いたかったとも言う…何か用がある様な関係だったか思い返すが思い出せない…
「えっと、あの…あたし学園に来てレオンハルト殿下と共に勉学を学べると楽しみにしていたんです…でもクラスが違うどころか学年が違ってて…
あの!勉強分からない所があって、レオンハルト様に教えて貰えないかなって…せっかくこんな素敵な日に再会したんだし…」
もじもじと顔を赤らめ俺を見つめる聖女…可愛らしいその表情は聖女としての品を感じさせつつ、人を癒す力がある様に感じる
市街から保護された彼女はきっと慣れない環境で不安なのだろう…だからこそ知り合いである俺に頼ろうと…………
知り合い?…いや、違う、一度顔合わせしただけの他人だ
庇護欲を刺激する可愛らしい表情…だが、全く惹かれないのは何故だろう…むしろ背筋に冷たい水を掛けられたような震えを僅かに感じたような気がした
「すまないな、2学年の勉強に使う資料をこれから探しに行く約束をしているんだ、互いに各々高みを目指して頑張ろう」
「え、あっ、レオンハルト様…!?」
このまま此処にいてはいけない気がして…俺はその場を立ち去った
Episode1 木漏れ日の再会
……………………
……………
………
王太子殿下である俺がいくら学園の生徒であるとは言え、レオンハルト様などと呼ぶ生徒がいるのか?
心に何かが引っかかり、急いで2学年の教室へ戻ると直ぐルディヴィスと目が合った
「レオンハルト殿下…どうした?大丈夫か…?何かあったのか?」
直に立ち上がり、俺の所へ心配そうに駆け寄ってくれるルディヴィス…
俺は国の顔になる存在、相手に読まれない為に心の中で思うが表情や顔色までは変えてない、なのに目が合っただけで俺に何かがあったと気付いてくれる…
いつも以上にルディヴィスが愛おしく感じた…思わず抱き締めてしまう程、ルディヴィスに触れたかった
普段なら二人きりの時でしか恥ずかしいと許してはくれない筈なのに、俺のよくわからない不安を見透かすように抱き締め返してくれる事が嬉しい
背中を擦られ、頭を撫でられる…それだけでよくわからない不安な気持ちが安らいでいく…
何かあったなら教えて欲しいと言われて俺の心に浮かんだ言葉は一つだった
「知らない女に名前で呼ばれて…背筋がぞぞぞって…なんか嫌だった…」
「え?女?」
「ぷはっ……!!」
おい、親友?
奥の席でマイズが吹き出すように笑うのが見えたのは気のせいじゃ無いと思う
でも、知らない女怖いなってルディヴィスが笑って慰めてくれるからいいや、こうしてるだけで不安が溶けて、ほんとに癒やされるんだから…
ついにルディヴィスと一緒に学園に通うことができる…この日をどれだけ待ち望んでいた事か…!
互いに多忙の為に月2回となってしまった婚約者候補としての交流会で会ってはいたが、それだけでは足りなかった
学園で会うまで待てず、サングイス公爵に話をして入学式の日、一緒の馬車で通学出来たのはかなりの思い出だ
ルディヴィスが通っている学園を一緒に登校して一緒に見る…夢にまでみた事が現実になり、同じように夢だったシャルティと熱く語ってしまったのは仕方ない
入学式で新入生代表の挨拶をする俺を優しく見つめてくれる彼は昔から変わらず、優しく信念があるように思う…そして、なにより愛おしい存在なのは婚約者候補となった日から変わらないのだ
ルディヴィスと話し手を握るだけで幸せな気持になる…それは心が救われたあの日を思い出すのは勿論だが…本当に楽しくて愛おしくて、癒されるんだ
魔力を学んで分かったことは、ルディヴィスは優しい魔力の持ち主である事も知った
俺はルディヴィスが好きだ、成長し好きという気持ちが成長し、愛しているという言葉を知った…
サングイス家の後継者問題、男の王妃という珍しさもあり現状でも婚約者候補のままなのは事実だが、俺は諦めるつもりなど無い、現在も頭の硬い重鎮と戦う準備を進めている状況…
父上と母上が婚姻まで大変だったと言うのがよくわかる…面倒な話をしてくる連中もいるのだからこれは一筋縄ではいかない…
昨年度保護された聖女を王妃に迎えてみてはどうかと言い出したのはどの貴族だったか…
俺がどれほどルディヴィスを愛して、その為に…ここまで苦難を乗り越えてきたのか知らないのか?と言いたくなるほど唐突にそんな話が上がった
勿論、全ての貴族ではない、母上も父上もルディヴィスの有能さを知っているし俺の気持ちもわかっている、しかし第二王子を推薦する大臣達はその話を聞いて、男の王妃よりも、女性であり聖女である存在は国にとっても大きいと面倒な事を言う
男を求める王は如何なものかと…不敬ギリギリを攻めてくる嫌な連中だ
父上が好きでもない相手と婚姻し、子を求められる苦痛を最近になり俺に教えてくれた事で、それが現実味を帯びてしまうから辛い…
一応、時期王太子として陛下達と共に、今代の聖女と顔合わせだけはしたが、本当に美しい美少女と呼ばれる部類の女、その認識しか生まれなかった
不安などなく、自信に満ち溢れた笑みで挨拶してきたのを覚えている
聖女が素晴らしい存在なのはわかる、幼子にも使える素晴らしい聖光の力…そして神へ祈りが届く唯一の存在…それはわかるが、それと俺の気持ちは別だ
そんな一度顔合わせをした聖女が俺の目の前にいる
俺と同い年であった事は知っていたが、そうか学園にも通っていたのか…魔力が強いんだからそうだよな…
資料を借りるために図書館へ向かう途中、木々の生い茂る通路を通り、今日は天気が良く木漏れ日が気持ちいいなと和んでいる俺を呼び止めたのは聖女だった
「お久しぶりです、レオンハルト殿下!ずっとお会いしたかったんです」
「聖女の…ルチア嬢だったかな?一度顔合わせ以来か…久しいな、何かあったのか?」
この学園は貴族も魔力の高い市民も通うため、爵位で人を見下したりする事はなく、誰でも平等と言われている
しかし、王太子である俺に話しかけてくるのは相当の度胸がいると思うのだが…この聖女は度胸があるのか?
俺に会いたかったとも言う…何か用がある様な関係だったか思い返すが思い出せない…
「えっと、あの…あたし学園に来てレオンハルト殿下と共に勉学を学べると楽しみにしていたんです…でもクラスが違うどころか学年が違ってて…
あの!勉強分からない所があって、レオンハルト様に教えて貰えないかなって…せっかくこんな素敵な日に再会したんだし…」
もじもじと顔を赤らめ俺を見つめる聖女…可愛らしいその表情は聖女としての品を感じさせつつ、人を癒す力がある様に感じる
市街から保護された彼女はきっと慣れない環境で不安なのだろう…だからこそ知り合いである俺に頼ろうと…………
知り合い?…いや、違う、一度顔合わせしただけの他人だ
庇護欲を刺激する可愛らしい表情…だが、全く惹かれないのは何故だろう…むしろ背筋に冷たい水を掛けられたような震えを僅かに感じたような気がした
「すまないな、2学年の勉強に使う資料をこれから探しに行く約束をしているんだ、互いに各々高みを目指して頑張ろう」
「え、あっ、レオンハルト様…!?」
このまま此処にいてはいけない気がして…俺はその場を立ち去った
Episode1 木漏れ日の再会
……………………
……………
………
王太子殿下である俺がいくら学園の生徒であるとは言え、レオンハルト様などと呼ぶ生徒がいるのか?
心に何かが引っかかり、急いで2学年の教室へ戻ると直ぐルディヴィスと目が合った
「レオンハルト殿下…どうした?大丈夫か…?何かあったのか?」
直に立ち上がり、俺の所へ心配そうに駆け寄ってくれるルディヴィス…
俺は国の顔になる存在、相手に読まれない為に心の中で思うが表情や顔色までは変えてない、なのに目が合っただけで俺に何かがあったと気付いてくれる…
いつも以上にルディヴィスが愛おしく感じた…思わず抱き締めてしまう程、ルディヴィスに触れたかった
普段なら二人きりの時でしか恥ずかしいと許してはくれない筈なのに、俺のよくわからない不安を見透かすように抱き締め返してくれる事が嬉しい
背中を擦られ、頭を撫でられる…それだけでよくわからない不安な気持ちが安らいでいく…
何かあったなら教えて欲しいと言われて俺の心に浮かんだ言葉は一つだった
「知らない女に名前で呼ばれて…背筋がぞぞぞって…なんか嫌だった…」
「え?女?」
「ぷはっ……!!」
おい、親友?
奥の席でマイズが吹き出すように笑うのが見えたのは気のせいじゃ無いと思う
でも、知らない女怖いなってルディヴィスが笑って慰めてくれるからいいや、こうしてるだけで不安が溶けて、ほんとに癒やされるんだから…
4,303
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる