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まずは「私という人間」のことから話しましょう。

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私がアホだったのですが、
商業高校は「商売の勉強をするところ」だと思っていました。
 
実際は、センター試験(現在は共通テスト)で簿記を選択すると、高得点を狙えると言う意味合い商業高校に通う人が多いようです。
 
その勘違いのままに入学してしまったので、1年が終わる頃には辞めたくなったのです。
 
というか、私の目的とは全く違う学校に入ってしまいました。
 
 
帝王学とか経営学、経済学とかやると思っていたのですが、
それは大学でやることだそうです。

高校1年の終わりには、「自分に集団教育は無理だ」と理解できたので、
辞めたいと進言したのですが、それまでの「当たり障りのない社交辞令」を間に受けていた大人たちから猛反対されました。
 

この当時の話を主人にしたところ、
「貴女は、純粋だとか素直だとか思われてるけど。俺から見たらだたの純粋悪だからね」と言われたのです。
 
幼い頃から家庭内で人間の醜悪さを目の当たりにし、経営者たちのあれこれを聞いて育ったので、
一般的に「ひどいこと」だとしても、私には「まあ、人間ってそういうものじゃん」を根底に、素直に受け入れるために、
周りからは「素直で純粋ないい子」と勘違いされるらしいです。
 
主人曰く、私は「とんでもない腹黒」であり、それを「さも当然」と思っているサイコパス気味な女ということでした。
 
ちなみに彼が私と結婚した理由は「何があっても、生き残れそうだから」だそうです。
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