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本編
29話
しおりを挟むボスが出てくるから気をつけてってことかな。
ま、いいや。
「"そうだね。ここからは気をつけていこう"。」
「はい!!勇者様!!」
キラキラとした目が眩しい…。
目の前に見えてる選択肢を言ってるだけなんだけどな。
というか、騎士ちゃんがもう座ったまま動かなくなったんだけどイベントが終わったのかな??
さっき休んだばかりだし先に進みたいんだけどいいの…かな?
どこに向かうのが正解なのかよく分からないからさっきと同じ方向にとりあえず歩く。
いつもならイベントが終わったらすぐに賢者が戻ってくるのにまだ帰ってこない。
もしかしてボスと戦うときはいないのかな?
正直、聖女くんのことを考えながらボスと戦うなんて器用なことできる自信ないな。
さっきのウルフでギリギリだったし…。
もう少しレベル上げしてからのほうがい
どすん、どすん、どすん
「ん!?」
地震のように地面が左右に揺れる。
でも地震じゃない。
一定のリズムで揺れが起きてる。
もう少し真っ直ぐ歩くと目の前の視界が広くなった。
さっきまで大量に生えていた木や雑草が目の前に広がる広場のような場所にだけ生えてない。
これは…。
どすん、どすん、どすん、どすん、どすん
木を薙ぎ倒しながら姿を現したのは水色のスライム。
いや、スライムなんだけどさ…。
「デカすぎじゃない!?」
大きさは3、4m?
今まで見てきたスライムなんかより全然大きい!
これ倒せるの??
「行きましょう!勇者様!!」
「僕たちならあんな敵簡単に倒せるよ。」
おふっ。
2人ともいい笑顔…。
これはもう腹くくるしかないね。
「よっし、やってやりますか!!」
2人からの返事も反応もないし、決められたセリフだってわかってるけどこういうときに何かを言ってくれるのはすごく嬉しい。
頑張ろう!
「ヘイスト」
「アングリッフ」
あれ?
聞いたことのない呪文。
賢者がさっきの戦いでレベルがあがったって言ってたからそのおかげで新しい祝福を覚えたのかな?
とりあえず気にしないで行こう。
走ってスライムとの間合いを詰める。
体の中央あたりに綺麗な青い玉が見える。
スライムが大きいからなんとも言えないけど多分拳ぐらいのサイズ。
集めなきゃいけない珠ってアレのことかな。
剣にぶつけて割らないように気を付けよう…。
余裕があれば、だけど。
右側からスライムの腕みたいなものが向かってくる!!
って、あれ??
なんかすごく遅い?
攻撃する姿が見えてから歩いて移動しても余裕で避けられる…。
それに腕っぽいものは真っ直ぐにしか攻撃してこないから簡単に攻撃場所がわかる。
ボスって普通一番強いよね??
これだったらちっちゃいスライムのほうが強いよ。
いやいや、もしかしたら体に触ったら毒になるとかあるかもしれないし慎重に。
しばらく避けてたけど攻撃の仕方が変わる感じは無いし、腕っぽいものもずっと1本だけ。
とりあえずずっとこのままなわけにもいかないし1回攻撃してみようかな。
一気に走り込んでっ!
バコーン
めりめりめりめり
どーん
……
!?!?!?
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