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器用な私
しおりを挟む一通り、食事も終え、家まで送ってくれるルイ。
「じゃあ、またね。今日はありがとね。」
「うぅん、私の方こそありがと。」
「…なんかあったら言ってな？」
「ん？ありがと。頼りにしてる。」
「じゃあな。」
「気を付けてね。」
「あーい。おやすみー。」
ちょっとした私の変化にすぐに気づくルイ。
私が上の空だってバレてたのかな…。
ルイに悟られないようにとびきりの笑顔で手を振る私。
ルイへの罪悪感が増していく一方、
ヨウへの抑えきれない想いが私の心をぐるぐる巡っていた。
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