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第十九章 急ピッチの急展開
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しおりを挟む【件名:なし】
【内容:え、それ本気で言ってます?】
【件名:なし】
【内容:別にいいよ(笑)
今、友だちと遊んでるからそいつも一緒でいいなら(笑)】
友だちと一緒にいると聞いて一年前のトラウマが若干よみがえる。
しかし、このはに優羽先輩をとられてしまうんじゃないかという
不安のが大きかったので、思い切って会ってみることにした。
【件名:なし】
【内容:私も友だちといるんですけど、
その子も一緒でもいいなら会いたいです。】
【件名:なし】
【内容:いいよ♪】
優羽先輩からの返事が来た頃、
ちょうどさおちゃんも私の家に到着した。
これまでの経緯をメールを見せながら事細かに説明する。
「…なるほどね。」
「まじで、焦りすぎで自分でもいろいろ後悔してます…。」
「いや、これって逆にチャンスなんじゃない?」
「え?」
「だって、普通何にも思ってない人に、
他の女とメールしていい?って聞かないでしょ?」
「いや、でもそれは私が優羽先輩のことめっちゃ好きってバレてるからでしょ。」
「でもその後に誤解されたくないって言うか?」
「うーん…。それは優羽先輩なりの優しさだよ。」
「もうっ!
にぃちゃん本当優羽先輩のことになるとネガティブすぎでイライラするっ。」
「ごめんて。でも、だって本当好きなんだもん。
雲の上の存在過ぎて…自分に自信なんてみじんもないよ!」
「じゃあ、会ってもう一回告白しとけ!」
「えええええ!!!」
「あたしは割と本気で言ってるよ?」
「まじ?」
「今しかチャンスないでしょ?」
「…。」
そんなこんなで急遽決まってしまった私の告白大作戦第二弾。
まさかこんなことになるとは思ってなかったので、急に緊張してしまう。
とりあえず毎度のごとく服装や髪型をさおちゃんに整えてもらい、
優羽先輩の家の近くの空き地に集合することとなった。
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