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彼女を初めて家に呼んでみた
しおりを挟む「今日、俺ん家来る?」
「え、行っていいの?」
「うん、誰も居ないから全然いいよ。」
「じゃあ、お邪魔させてもらおうかなっ♪」
「おっす…。(笑)」
そうニヤけ顔で話しているのは俺、丸山 旭(アサヒ)と、
HRも終わり一緒に帰る約束をしていた彼女の寺尾 ナルミ。
同じクラスで仲良くなり、俺から告白して付き合うことになった。
そんな彼女を今日は初めて自分の家に呼ぶ。
やましいことがしたい訳じゃなく(したくないとは言っていない)
ファミレスでだべるより、家でのんびり過ごしたいと思い提案した。
自分の家までは学校からそれほど離れていはいないため、
彼女としゃべりながら自転車をこいでいたらすぐに到着した。
「ここに自転車停めといて。」
「うん、ありがと。なんか緊張しちゃう(笑)」
「誰もいないから大丈夫(笑)」
「初めて彼氏の家にお邪魔するからさ…!」
「そうなの?」
「うん。」
ナルミの初めてになれたことが嬉しい俺。
ニヤつく表情を必死に抑え、平然を装って玄関のドアを開ける。
ガチャッ
「この階段上がったすぐの部屋が俺の部屋だから。」
「はぁい。」
「ちょっと小腹を満たせるもの調達してくる(笑)」
「うん、じゃあ待ってるね(笑)」
そう言ってナルミを玄関に待たせてキッチンに向かう。
…そしたら予想外。二個上の兄貴の葵(アオイ)がいた。
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