政略結婚をみつめる

はちみつ好きのあらいぐま

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認められない恋愛

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私はアリアンロッドのリアンノン侯爵家長女エリーゼです。私は幼い頃からお互いに心を寄せ合う方がおります。
バロールのバロール公爵嫡男ジョセフ様。黒髪に赤褐色の瞳の美丈夫で、行動力があって冷静沈着で穏やかな彼は言葉は少ないけれど、年回りも同じで思いあっていました。デビュタント前にも指輪を送り合っていましたの。

「何故ですの??お父様、私はジョセフ様に添い遂げることができませんの??」

渋い顔をしたお父様は
「諦めてくれエリーゼ。王太子のルイ様がこれ以上のバロールとアリアンロッドの結びつきを許してくれなかったのだよ」

たしかに私達は同年代でも上位の貴族、バロールの力が強くなってしまう。
それでも、、、
「私たちは思いあっているのです。ジョセフ様以外のと婚姻なんて考えられないですわ」

そうこうするうちに、ジョセフは討伐で傷を負い会いに行くこともできたなかった。
半年ほどしてようやく王都に帰還した。

それまでもお手紙をお送りしたのだけど、
「別々の道も歩もうとも、今もこれからも君への想いは大切にする。」

このお手紙を最後にお返事はなかった。
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