遊牧少年、シャンバラを征く

土ノ子

文字の大きさ
9 / 45

再会①

しおりを挟む

 今日も今日とて族長家の天幕まで懲役兼臨時の出稼ぎに向かうジュチ。連日のやややけくそ気味だが真面目な働きぶりが評価され、周囲から向けられる評価もただの悪ガキから悪ガキだが家族思いでまあまあ真面目、というものに落ち着いていた。
 評価を受けた本人からすれば、なにせ下手に手を抜けばモージから飯抜きという命の危機となる罰を食らうのだからそれはもう必死であった。相手が義息ムスコだろうと関係ない、やると言えばモージはやる。それを良く知っているからこその働きだった。

「それじゃ午後はウチのチビ達が遠乗りに出かけるからその面倒を頼むよ」

 とはいえバヤンも鬼ではない。幾ら軽率な真似をした者の罰とはいえ、何も朝から晩まで仕事を割り振るばかりではなかった。午前中いっぱいをいつもの馬乳酒造りに費やしたジュチへ実質的な自由時間が与えられたのである。

「え、いいの?」
「まあ、たまにはね。ここ数日手抜きもせずによくやっているんだ。ちょっとしたご褒美くらいあってもいいだろう?」
「やったぜ! バヤン、太っ腹!」

 自覚なく軽率な褒め言葉を口にしたジュチへスパーンと快音を上げた平手が飛び、愚か者はグオオと唸り声を上げながら頭を抱えた。

「……な、なんで?」
「大分はしこいが、女心はまだまだだね、あんた」

 呆れたようにこぼされた言葉に首を捻る少年。
 なお太れるということは太れるだけの豊かな財産の持ち主ということで決して悪口ではないのだが、時と場合と相手の性別を間違えればなる。

「まあいい。とにかくチビ共は任せたよ。行きと帰りで気を付けるだけでいいからさ」
「まあいいで流されたのが納得いかないんだけど…分かったよ」

 腑に落ちないものが残りつつも、それを飲み込んで首を縦に振る。無暗につついてもロクなことにならないという予感に従った結果である。

「遠乗りっても何処へ? 俺が知っている場所なのか?」
「ここから少し南の方に行ったダブス湖沼だね。お前さんもひと泳ぎしてきたらどうだい?」
「ああ、思ったよりも近いな。子どもばっかり向かわせるわけだからそんなに遠くへ行くわけじゃないとは思ってたけど」
「要するにちょっとした気晴らしに向かうだけだからね。私たちの縄張りの奥だから他所の部族と出くわす危険はないし、狼もこの辺りではそれほど見ない。子供たちだけで行っても安心って訳さ」

 なるほど、と頷く。聞くとこれまでも何度か族長家の子ども達だけで赴いているようなので、ジュチに面倒を見るよう頼むのも本当に自由時間を与える口実に過ぎないのだろう。

「そういえばあそこの湖塩は取って帰ってきた方が良い? 五畜の数が多い分塩の確保も大変だろ?」
「……んー、いや。今回はいいさ。備蓄はまだあるからしばらくは持つ。気を抜いて楽しんでくるといい」
「そっか。ありがとう、バヤン」
「なあに、良いってことさ」

 草原地帯には塩水湖が多く、これからジュチ達が向かうダブス湖沼もその一つである。その沿岸には凝結した塩の結晶が露出し、草原に生きる人や獣へ生きるために必要不可欠な塩分を提供していた。
 大体の場合は畜獣達をダブス湖沼へと放牧し、直接塩分を摂らせていたが、手間と時間の関係で備蓄した塩の結晶を与えることもある。人ももちろん塩分を必要としたから塩の備蓄は幾らあっても足りないということはない。それゆえの申し出だったが、バヤンは少し考え込んだ後で気にせず楽しんで来いと送り出した。
 その気遣いをありがたく受け取ることとし、ジュチは族長家の子ども達と合流すると大角エウェルに跨って一路ダブス湖沼へ足を向けるのだった。

 ◇

 夏らしく爽やかな風が草原を通り過ぎていく。日は暖かく、大地も鮮やかな牧草の緑で彩られ、風も心なしか柔らかい。冬が一年の半分近くを占める草原において、夏は一年で最も過ごしやすく暮らしやすい季節だった。
 ダブス湖沼へ向かうジュチと族長家の子ども達は風を背に受けて気ままに乗騎を駆けさせ、抜きつ抜かれつのお遊びじみた競争レースを繰り広げながら進んでいた。

「ジュチ、おそーい」
「うちの馬に乗り換えて来れば良かったのにー」
「母さんも頼まれたら貸してくれたと思うよ」
「うるせー。放っておけ」

 なお、山羊エウェルに跨るジュチは当然の如く一行の最後尾だった。見るからに速度が他より出ていないし、手綱を握るジュチ自身エウェルに負担をかける気も無いので当然の結果だ。そもそもなだらかな草原で一直線の駆けっこをして山羊が馬に勝てる道理は無い。これが山岳の起伏に富んだ地形ならば結果は逆となるのだが、いまそんな仮定の話をしても意味は無かった。

「先に行くよー」
「場所はジュチも知ってるでしょ?」
「ああ、俺はエウェルと一緒にのんびり行くよ」

 わざわざジュチの元へ引き返すと先行の了解を取り付けてくる。勝手気ままな子ども達だが、意外と締めるところは締めている。バヤンの躾の成果かとジュチは少し感心した。

「分かったー」
「まあ山羊が馬に勝てるわけないけどさー、最近のジュチはノリ悪いねー」
「確かに」
「前はもっとムキになって追いかけて来そうだったのに」
「つまんなーい」
「大人になったんだよ、お前らと違って」

 相も変わらず好き勝手なことばかり言う族長家の兄弟姉妹達に冷めた台詞を返す。ここしばらくの勤労で子供同士の稚拙な煽り合いへ真面目に反応を返す意欲が消費され尽くしていた。

「なんだとぅ」
「聞き捨てならんなぁ」
「まーまー。押さえて押さえて」
「そうそう。白黒つけるのはダブス湖沼に着いてからでいいでしょ」

 一つ言葉を口にすれば途端に四つの反応が返ってくる。ある意味では小気味のいいやり取りに思わず笑みが浮かんだ。男女の双子が二回連続で続いた族長家の末子達(なおもっと年長の兄姉達は既に独立して独自の天幕を持っていたり、あるいは他家の嫁に出ている)はそれこそ四人で一人であるかのように丁々発止とやり取りを交わしていた。

『それじゃ先に向かうねー』
「おお、落馬だけは気を付けてなー」

 はーい、と元気のいい返事を返してピューッと風のような速度で各々の騎獣を駆けさせる子ども達。流石は歩くよりも先に馬に乗る術を見に着ける騎馬民族と言うべきか、子どもながら熟練した手綱さばきを見せる素晴らしい速度だった。乗馬技術や馴致の技に優れるのは大人だが、騎手を務めた騎馬が出す速度にて勝るのは子どもである。理由はシンプルに子どもの方が大人よりもはるかに体重が軽いことに由来する。
 それこそあっと言う間に視界からその姿が遠ざかっていくのを見届けると、ジュチはエウェルの脇腹を締め付ける脚の力を緩めた。たちまち早めの駆け足ほどだった速度が落ち、人が早歩きとさして変わらないのんびりとした足取りとなった。

「ま、俺たちはゆっくり行こうぜ。なあ?」

 相棒にそう語り掛けると、エウェルはまるで相槌を打つかのように首を逸らしてジュチを見つめ、メエエと鳴いた。
 そのままのんびりとした足取りで歩を進めることは半時間ほど、時に駆けさせ時に鞍から降りて自分の足で進み、と変化を挟みつつ、ようよう目的地であるダブス湖沼に到着したのだった。

「ほい、到着っと。あいつらは…」

 先行していた四人の兄弟姉妹を探すと、目当てのダブス湖沼に入り、水遊びに興じているようだった。向こうもこちらに気づいたようで一緒に遊ぼうとばかりに手を振ってくるが、敢えて首を振って少し離れたところにある小さいが枝ぶりのいい木が生えた小高い丘を指し、向こうに向かうという意思表示を示した。
 ええー、あるいはなんでだよー、と言いたそうな顔をしているだろうことは見ずとも分かったが、生憎とジュチには彼らとの水遊びよりずっと素晴らしい遊興に耽るつもりだった。
 昼寝である。
 今日はきっと今年で一番いい天気だ、だからそんな日にゆっくり昼寝をするという素晴らしい贅沢を味わう己は草原で一番の贅沢者なのだと心の底から信じるジュチは結構アホだった。ここ最近の過重労働に少年の心身が休息を求めていたともいう。
 目星をつけた小高い丘に登ると そこは緑の絨毯も程よく敷かれており、夏の強烈な日差しを遮る木陰もついてこれこそ昼寝のベストポジションだと言わんばかりにジュチを誘っている。
 ここにしよう、ジュチはそう思った。
 あとはエウェルだ。相棒の扱いに少しの間ジュチは頭を悩ませた。
 エウェルも折角の機会なのだし少しの間放して自由にさせてやっても良かったが、自由にさせて遠くまで離れるともう一度捕まえるのが結構大変なのだ。悪いと思いつつ手綱を木の幹に結び、行動範囲を制限させてもらう。尤も彼は気にした様子もなく、ムシャムシャと木の葉や草の根を口に運んでいた。

「それじゃ…」

 おやすみ、と誰に言うでもなく呟くと頭の後ろで組んだ腕を枕に、瞼を閉じるとあっという間に意識は暗闇に吸い込まれていく。
 程よく暖かな陽気、草原を渡る風が涼やかに肌を擽り、枝ぶりの立派な木が穏やかな木陰を少年に提供してくれる。絶好の環境に身を置いた少年はゆっくりとひと時の午睡を楽しむのだった。

 ◇

 クスクスと誰かが笑う声に意識がくすぐられ、自然と目覚めを迎えた。笑い声に応じるように相棒が鳴き、引きずられるように意識が覚醒へ向こう。

「フフ…。エウェル君のお友達はとっても仲間思いで、家族思いなんだね」
「メエエェ…」

 誰かが談笑している気配。聞き覚えのない声と耳に馴染んだ相棒の鳴き声が耳を擽り、寝ぼけた頭に誰に声かと疑問が生まれた。

「でも元気そうで本当に良かった…。それが確かめられただけでもここに来た甲斐はあったかな」

 次いで暖かな柔らかさを頭に感じる。なんというかとても寝心地のいい柔らかさで、更なる午睡へ洒落こもうとジュチを強く誘惑したが、ギリギリのところで働いた自制が少年を押し留めた。あまり昼寝を楽しみ過ぎて帰りが遅れてはバヤンからどやされる。

「おはよ…。誰だか知らないけどありが、と…」
「え…?」

 頭は起こさず、ぱっちりと瞼を開ける。すると目に入ったのは金糸の如く輝く髪に人ではありえない尖り耳、何より特徴的なのは青や黄、橙色など複数の色彩が混ざる鮮やかな虹彩だった。
 そんな世に珍しき虹色の眼と。一秒、二秒と互いの視線が重なり、静かな時間が過ぎるが、すぐに見慣れぬ少女は露骨なほど動揺を示した。

「え、えぇぇっ…!? な、なんで起きてるの…!? きちんと《精霊マナス》にお願いしたのに!」
「は? 精霊…?」

 謎の少女の口から飛び出たワードに首を捻るジュチ。
 いや、そもそもこの少女は誰なのだ、と起きぬけに回らない頭でぐるぐると自問自答を繰り返す。普通なら答えなど出るはずもないが、少女の特徴的な容姿が過去の衝撃的な記憶と結びつき、一つの思い付きが脳裏に閃いた。

「もしかして飛竜ドゥークの時の…?」

 語尾が疑問形になったのは、ジュチ自身あの時の記憶がかなりあやふやだったからだ。だがジュチの呟きを聞いた少女はビクリと体を震わせ、すぐに観念したかのように首を縦に振った。

「え、本当にそうなのか」

 自分で言っておいてなんだが、顔の輪郭も覚えていない朧げな記憶である。口を衝いて出た言葉が的を射ていたとは少年自身予想外であった。

「なんでまたこんなところに」

 いるのやら、と首を捻る少年。
 もっと言えば何故ジュチに膝枕していたのか。素朴な疑問を覚えつつ、道理で寝心地が良いはずだと一人納得したジュチだった。
 そんな疑問の声に随分と動揺を見せた少女は一瞬口ごもり、すぐに咳を切ったようにまとまりのない言葉が溢れ出した。

「わ、私がだからスレンが君を襲って、傷つけて…。傷はなんとか治したけど、もしかしたら見えないところが悪いままかもと思ってそれで…!」
「……あー、ごめん。ちょっと待って。混乱している」
「あ、はい…。ごめんなさい」

 混乱している。恐らくは自分だけでなく、目の前の少女も。あまりにまとまりのない言葉にその意味も込めて制止すると、叱られたように項垂れた後、ちらちらと様子を窺うようにジュチを見つめてくる。
 挙動不審過ぎる少女を他所に、深呼吸を一つ、二つと重ねる。いっそ大袈裟なほどに息を吸って吐く動作を繰り返し、呼吸と共に思考も落ち着かせた。間を取ることで少女の方も多少落ち着いたのか、先ほどよりかは視線や手元の動きは大人しい。

「うん、ちょっとは落ち着いた。それじゃ」

 少年はニカリと太陽のように陽気な(言い換えれば子供らしくてアホっぽい)笑顔を浮かべると屈託のない様子で利き手を少女へ向けて差し出す。

「自己紹介から始めるか。俺はジュチ、カザル族のジュチだ」

 よろしく、と差し出した手を少女はしばしの間不思議そうに見つめると、おずおずとした様子で同じように利き手を重ねるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【第一章】狂気の王と永遠の愛(接吻)を

逢生ありす
ファンタジー
 女性向け異世界ファンタジー(逆ハーレム)です。ヤンデレ、ツンデレ、溺愛、嫉妬etc……。乙女ゲームのような恋物語をテーマに偉大な"五大国の王"や"人型聖獣"、"謎の美青年"たちと織り成す極甘長編ストーリー。ラストに待ち受ける物語の真実と彼女が選ぶ道は――? ――すべての女性に捧げる乙女ゲームのような恋物語―― 『狂気の王と永遠の愛(接吻)を』 五大国から成る異世界の王と たった一人の少女の織り成す恋愛ファンタジー ――この世界は強大な五大国と、各国に君臨する絶対的な『王』が存在している。彼らにはそれぞれを象徴する<力>と<神具>が授けられており、その生命も人間を遥かに凌駕するほど長いものだった。 この物語は悠久の王・キュリオの前に現れた幼い少女が主人公である。 ――世界が"何か"を望んだ時、必ずその力を持った人物が生み出され……すべてが大きく変わるだろう。そして…… その"世界"自体が一個人の"誰か"かもしれない―― 出会うはずのない者たちが出揃うとき……その先に待ち受けるものは? 最後に待つのは幸せか、残酷な運命か―― そして次第に明らかになる彼女の正体とは……?

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...