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第18話 温かな場所
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つわりで働けないとはいえ、生きていればお金はかかる。
「少しでも稼がないと」
回復薬作りのためには薬草が必要だ。
職場まではいけなくても、宿でなら何とか作れる。
ふらつく体で何とか森へ向かい、薬草を摘む。
自然の空気は心地いいが、思っていたより体は動かずはかどらない。
気ばかりが焦り、もう少しだけと思い集めていたら、とうとう夕方になってしまった。
さすがにこれでは危ないと思い、暗くなった道を慎重に歩く。
「早く帰らないと」
ふらふらと歩き始めるが、吐き気がなかなか収まらず、木に寄りかかる。
村まではそんなに遠くないのだが、このような歩みではいつ家に着けるだろうか。
魔獣の声も聞こえてきた。
夜は彼らが活発になる時間だ、見つかったらただでは済まないだろう。
魔力は多少あるが、戦った事はない。
どれだけ自分は戦えるだろうかと、ミューズは緊張した。
いざとなったらお腹だけは守らないと。
荒くなる呼吸を鎮めようと目を閉じ、俯いて深呼吸をする。
気持ちを落ち着かせようと思うのだが、なかなか頭が回らない。
このところずっと判断を間違えてばかりだという気持ちが膨れ上がっていく。
(こんな母親でごめんね)
そっとお腹に手を当てる。
「遅くなってすまなかった」
突如かけられた声は聞き覚えのあるものだ。
顔を上げることも言葉を発することも出来ない。
「どうした? まさか怪我でもしたのか!」
反応出来ずにいたら、慌てた様子で覗き込まれる。
「いえ、大丈夫です。少し疲れただけですから」
思わず顔を上げれば目線が合う。
暫し見つめ合っていたが、さきに逸らしたのはミューズだ。
「あの、どなたかと間違えておりませんか? 私はあなたの事をご存知ありませんので」
苦しいながらも言い訳をする姿にティタンは苦笑いを浮かべてしまう。
「俺が見間違いをすると思うか? 例え見目が変わろうともミューズだとわかるよ」
大きな手がミューズの髪に触れる。
「短いのも似合うな。どのようなミューズも可愛らしい」
恥ずかしさと申し訳無さで顔が赤くなる。
こんなにも変わってしまったのだから、お世辞だってことはわかってる。
「私をからかいに来たのですか? それともその手で報復をしに来たのでしょうか」
重罪人であることは重々承知である。
このような暗い森の中、誰にも知られずミューズを始末する事は容易いだろう。
(せめてこの子だけは)
何とか逃げきれないかと考える。
「そんな事するはずないだろ。一緒に村に戻ろう。体も辛いだろうし、詳しい話は落ち着いてからだ」
差し出された手を見つめるばかりで、握ることなど出来なかった。
急かすことなく、ティタンはミューズを見ていた。
「先程村に行ったんだ。話を聞いて回っていたんだが誰も教えてくれなくてな。それでも何とか宿泊する宿を見つけたが、そこにもいない。職場だという薬屋にいくも見当たらない。話を聞いたら、もしかしたら森にいるかもしれないって言われてな」
その話を聞いてすぐに来たのだが、見つけるのに時間がかかってしまった。
「早く帰ろう、マオ達も待っている」
「何で来たのです」
先程報復ではないと言ったが、目的は何なのか。
ティタンは自分の事を忘れ、幸せに暮らしてるはずだった。
そうでなければいけないのに。
「夫は妻の側にいるものだろ?」
「私達はそのような関係ではないです、お帰り下さい」
「俺はお腹の子の父親だ」
知られていたことに動揺し、ますます俯いてしまった。
「村でその話を聞いて驚いた。奥さんを追い出すなんてとんでもないと怒られたよ」
村人は最初ミューズについての居場所を教えなかった。
ミューズを着の身着のまま追い出した酷い男だとして思われていたのだ。
だが懸命に頼み込み、頭を下げ、ようやく教えてくれたのだそうだ。
村人の勘違いにミューズは申し訳なく思う。
価値もない自分のような女の為に頭を下げさせてしまったと落ち込んでしまう。
「申し訳ありません、そんな誤解を皆がしていたなんて。ティタン様は悪くないのに」
「いや、男である俺の責任だ。俺が全て悪い。謝りたいからどうか居場所を教えてくれと頼みこんで、なんとか会う事が出来た。それにしてもミューズはどこにいても、いつでも優しいんだな。皆が慕う気持ちもわかるよ」
ミューズの手をとり、何とか立たせる。
評判は聞いている。
惜しみない技術と薬の提供は村人たちの体と心を癒していた。
「身体に障る。早く帰って休もう」
優しく手を貸してもらえ、ゆっくりと歩いた。
「すみません、迷惑ばかりをかけてしまって」
「何も迷惑ではない。だから何でも言って、頼ってくれ」
こうして、ようやく触れることが出来て、話せることが出来て嬉しい。
あのときのミューズの思いはこれからゆっくりと聞けばいい。
今は苦労を掛けた分、労って上げたい。
「お帰りなさい、ミューズ様」
宿屋に帰ればルドとマオ、そしてライカもいる。
ミューズの専属侍女をしていたチェルシーまでいた。
「あたしずっと心配してたんですよ」
涙を流したチェルシーがミューズの顔を見て、また泣いた。
「無事で良かったです、本当に」
ライカもずっと自責の念に駆られていた。
故に今日見つけられなければどれだけかかっても探しに行くつもりだった。
「今日から俺達も一緒に失礼します。今後は不自由させませんので」
ルドの言葉に不安になる。
「でも、あなた達はアドガルムに戻らなくてはいけないでしょ?」
ミューズを見つけるための一時的な滞在だとばかり思っていた。
「いえ、皆でこちらに移住することにしたのです」
マオはニコニコと笑顔を見せてくれた。
マリアテーゼが現れるまではいつも見せてくれていた表情だ。
「何で、そこまでしてくれるの?」
自分がした事は許されない事だ。
こんなに優しくされる謂れはない。
「まずは体を温めよう、お風呂の準備はしてるから」
「あたしが磨きます、それはもうピカピカに」
チェルシーは嬉しそうにミューズと共にお風呂へと向かう。
「苦手な匂いがあったり、不調があったらすぐに教えてくださいね」
変わらぬ優しさと手つき、もう給金も払えないのに。
「あの、チェルシー。私はもうお金も払えないのよ。それなのにこんな所に来るなんて、あなたのこれからはどうなるの?」
自分の側に居たら、チェルシーの人生を棒に振ることになる。
公爵家でそのまま雇ってもらう事も出来たはずだ。
「ミューズ様。あたしは好きでここに来たのですから、気にしないでください」
オイルを髪と肌に塗り込み、マッサージとケアを念入りにしていく。
短くなった髪を優しく梳いて整えた。
「給金は旦那様と奥様から貰えます。ミューズ様の様子を報告することと引き換えになりますが、変なことは書きませんので」
「お父様もお母様もどこまで知ってるかしら?」
不安な気持ちになる。
「森の魔女様が伝えに来てくれましたから、大体はご存じです」
では全ての事を知っているだろうな。
暗く沈んだ表情となっていく。
「そう……だいぶお怒りだったわよね」
こんな馬鹿な真似をして家名に泥を塗ったのだ、許されるとは思っていない。
「いいえ、寧ろ心配なされていますよ。レナン様も大泣きしていましたし。本当は一緒にここに来たいと言っていました。ですが少々国の方でごたついてまして」
令嬢の家出などスキャンダル以外の何物でもないから、両親がここに来ることは出来ないだろう。
まして本当に王子をかどわかしてしまったのだから、どれだけ後始末に追われているか。
「やはりティタン様にはお戻り頂かないと。私と一緒にいるなんて、周囲に迷惑しかかからないわ」
「その辺りは大丈夫なようです。王家が波風立たないようにしてるようですから。それにティタン様が簡単に戻るとは思えませんよ」
確かに頑固そうである。
受け取ってもらえるかはわからないが、両親に謝罪の手紙を書いてチェルシーの報告書と一緒に送ろう。
「それに赤ちゃんがいるのですから、絶対に一人で帰ったりしませんよ。ティタン様ったらその話を聞いた時すごく嬉しそうで、その喜びようと言ったら凄かったんですからね」
その言葉にミューズの表情は明るくなる。
「それは本当なの?」
本当ならばなんて嬉しい事だろう。
お腹を撫でながら、その様子を想像し、安心する。
でも懸念はまだある、喜ぶには早い。
「ねぇチェルシー。ティタン様の新たな婚約者様はどうなったの?」
彼女は新たな婚約者は自分だと宣言していたし、王家が公爵家に打診にいっているとの話も聞いた。
こうしてティタンがここに来たのだとしたら、彼女はどうなったのだろう。
また自分は不幸な女性を増やしてしまったのかと罪悪感が芽生える。
「ミューズ様が言うのはマリアテーゼ様の事ですか?」
ミューズが頷くと、チェルシーはむすっと口を尖らせた。
「あんな人、ミューズ様を差し置いてティタン様の婚約者になるわけがありません。今は平民になりましたよ」
「少しでも稼がないと」
回復薬作りのためには薬草が必要だ。
職場まではいけなくても、宿でなら何とか作れる。
ふらつく体で何とか森へ向かい、薬草を摘む。
自然の空気は心地いいが、思っていたより体は動かずはかどらない。
気ばかりが焦り、もう少しだけと思い集めていたら、とうとう夕方になってしまった。
さすがにこれでは危ないと思い、暗くなった道を慎重に歩く。
「早く帰らないと」
ふらふらと歩き始めるが、吐き気がなかなか収まらず、木に寄りかかる。
村まではそんなに遠くないのだが、このような歩みではいつ家に着けるだろうか。
魔獣の声も聞こえてきた。
夜は彼らが活発になる時間だ、見つかったらただでは済まないだろう。
魔力は多少あるが、戦った事はない。
どれだけ自分は戦えるだろうかと、ミューズは緊張した。
いざとなったらお腹だけは守らないと。
荒くなる呼吸を鎮めようと目を閉じ、俯いて深呼吸をする。
気持ちを落ち着かせようと思うのだが、なかなか頭が回らない。
このところずっと判断を間違えてばかりだという気持ちが膨れ上がっていく。
(こんな母親でごめんね)
そっとお腹に手を当てる。
「遅くなってすまなかった」
突如かけられた声は聞き覚えのあるものだ。
顔を上げることも言葉を発することも出来ない。
「どうした? まさか怪我でもしたのか!」
反応出来ずにいたら、慌てた様子で覗き込まれる。
「いえ、大丈夫です。少し疲れただけですから」
思わず顔を上げれば目線が合う。
暫し見つめ合っていたが、さきに逸らしたのはミューズだ。
「あの、どなたかと間違えておりませんか? 私はあなたの事をご存知ありませんので」
苦しいながらも言い訳をする姿にティタンは苦笑いを浮かべてしまう。
「俺が見間違いをすると思うか? 例え見目が変わろうともミューズだとわかるよ」
大きな手がミューズの髪に触れる。
「短いのも似合うな。どのようなミューズも可愛らしい」
恥ずかしさと申し訳無さで顔が赤くなる。
こんなにも変わってしまったのだから、お世辞だってことはわかってる。
「私をからかいに来たのですか? それともその手で報復をしに来たのでしょうか」
重罪人であることは重々承知である。
このような暗い森の中、誰にも知られずミューズを始末する事は容易いだろう。
(せめてこの子だけは)
何とか逃げきれないかと考える。
「そんな事するはずないだろ。一緒に村に戻ろう。体も辛いだろうし、詳しい話は落ち着いてからだ」
差し出された手を見つめるばかりで、握ることなど出来なかった。
急かすことなく、ティタンはミューズを見ていた。
「先程村に行ったんだ。話を聞いて回っていたんだが誰も教えてくれなくてな。それでも何とか宿泊する宿を見つけたが、そこにもいない。職場だという薬屋にいくも見当たらない。話を聞いたら、もしかしたら森にいるかもしれないって言われてな」
その話を聞いてすぐに来たのだが、見つけるのに時間がかかってしまった。
「早く帰ろう、マオ達も待っている」
「何で来たのです」
先程報復ではないと言ったが、目的は何なのか。
ティタンは自分の事を忘れ、幸せに暮らしてるはずだった。
そうでなければいけないのに。
「夫は妻の側にいるものだろ?」
「私達はそのような関係ではないです、お帰り下さい」
「俺はお腹の子の父親だ」
知られていたことに動揺し、ますます俯いてしまった。
「村でその話を聞いて驚いた。奥さんを追い出すなんてとんでもないと怒られたよ」
村人は最初ミューズについての居場所を教えなかった。
ミューズを着の身着のまま追い出した酷い男だとして思われていたのだ。
だが懸命に頼み込み、頭を下げ、ようやく教えてくれたのだそうだ。
村人の勘違いにミューズは申し訳なく思う。
価値もない自分のような女の為に頭を下げさせてしまったと落ち込んでしまう。
「申し訳ありません、そんな誤解を皆がしていたなんて。ティタン様は悪くないのに」
「いや、男である俺の責任だ。俺が全て悪い。謝りたいからどうか居場所を教えてくれと頼みこんで、なんとか会う事が出来た。それにしてもミューズはどこにいても、いつでも優しいんだな。皆が慕う気持ちもわかるよ」
ミューズの手をとり、何とか立たせる。
評判は聞いている。
惜しみない技術と薬の提供は村人たちの体と心を癒していた。
「身体に障る。早く帰って休もう」
優しく手を貸してもらえ、ゆっくりと歩いた。
「すみません、迷惑ばかりをかけてしまって」
「何も迷惑ではない。だから何でも言って、頼ってくれ」
こうして、ようやく触れることが出来て、話せることが出来て嬉しい。
あのときのミューズの思いはこれからゆっくりと聞けばいい。
今は苦労を掛けた分、労って上げたい。
「お帰りなさい、ミューズ様」
宿屋に帰ればルドとマオ、そしてライカもいる。
ミューズの専属侍女をしていたチェルシーまでいた。
「あたしずっと心配してたんですよ」
涙を流したチェルシーがミューズの顔を見て、また泣いた。
「無事で良かったです、本当に」
ライカもずっと自責の念に駆られていた。
故に今日見つけられなければどれだけかかっても探しに行くつもりだった。
「今日から俺達も一緒に失礼します。今後は不自由させませんので」
ルドの言葉に不安になる。
「でも、あなた達はアドガルムに戻らなくてはいけないでしょ?」
ミューズを見つけるための一時的な滞在だとばかり思っていた。
「いえ、皆でこちらに移住することにしたのです」
マオはニコニコと笑顔を見せてくれた。
マリアテーゼが現れるまではいつも見せてくれていた表情だ。
「何で、そこまでしてくれるの?」
自分がした事は許されない事だ。
こんなに優しくされる謂れはない。
「まずは体を温めよう、お風呂の準備はしてるから」
「あたしが磨きます、それはもうピカピカに」
チェルシーは嬉しそうにミューズと共にお風呂へと向かう。
「苦手な匂いがあったり、不調があったらすぐに教えてくださいね」
変わらぬ優しさと手つき、もう給金も払えないのに。
「あの、チェルシー。私はもうお金も払えないのよ。それなのにこんな所に来るなんて、あなたのこれからはどうなるの?」
自分の側に居たら、チェルシーの人生を棒に振ることになる。
公爵家でそのまま雇ってもらう事も出来たはずだ。
「ミューズ様。あたしは好きでここに来たのですから、気にしないでください」
オイルを髪と肌に塗り込み、マッサージとケアを念入りにしていく。
短くなった髪を優しく梳いて整えた。
「給金は旦那様と奥様から貰えます。ミューズ様の様子を報告することと引き換えになりますが、変なことは書きませんので」
「お父様もお母様もどこまで知ってるかしら?」
不安な気持ちになる。
「森の魔女様が伝えに来てくれましたから、大体はご存じです」
では全ての事を知っているだろうな。
暗く沈んだ表情となっていく。
「そう……だいぶお怒りだったわよね」
こんな馬鹿な真似をして家名に泥を塗ったのだ、許されるとは思っていない。
「いいえ、寧ろ心配なされていますよ。レナン様も大泣きしていましたし。本当は一緒にここに来たいと言っていました。ですが少々国の方でごたついてまして」
令嬢の家出などスキャンダル以外の何物でもないから、両親がここに来ることは出来ないだろう。
まして本当に王子をかどわかしてしまったのだから、どれだけ後始末に追われているか。
「やはりティタン様にはお戻り頂かないと。私と一緒にいるなんて、周囲に迷惑しかかからないわ」
「その辺りは大丈夫なようです。王家が波風立たないようにしてるようですから。それにティタン様が簡単に戻るとは思えませんよ」
確かに頑固そうである。
受け取ってもらえるかはわからないが、両親に謝罪の手紙を書いてチェルシーの報告書と一緒に送ろう。
「それに赤ちゃんがいるのですから、絶対に一人で帰ったりしませんよ。ティタン様ったらその話を聞いた時すごく嬉しそうで、その喜びようと言ったら凄かったんですからね」
その言葉にミューズの表情は明るくなる。
「それは本当なの?」
本当ならばなんて嬉しい事だろう。
お腹を撫でながら、その様子を想像し、安心する。
でも懸念はまだある、喜ぶには早い。
「ねぇチェルシー。ティタン様の新たな婚約者様はどうなったの?」
彼女は新たな婚約者は自分だと宣言していたし、王家が公爵家に打診にいっているとの話も聞いた。
こうしてティタンがここに来たのだとしたら、彼女はどうなったのだろう。
また自分は不幸な女性を増やしてしまったのかと罪悪感が芽生える。
「ミューズ様が言うのはマリアテーゼ様の事ですか?」
ミューズが頷くと、チェルシーはむすっと口を尖らせた。
「あんな人、ミューズ様を差し置いてティタン様の婚約者になるわけがありません。今は平民になりましたよ」
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