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15.チート能力
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カンッ、カンッ!
木材と木材が打ち合う乾いた音が響く。
今俺は、リリアと二人で戦闘訓練をしている。
場所はリリアの家の前、俺達が手にしているのは剣に見立てた、ただの木材。
チャンバラごっこみたいなものだ。
だが、そんな『ごっこ』みたいなものでも、如実に分かることがあった。
「ちょっと休憩しようか?」
リリアが手を休める。
「お、おう……」
俺はうなだれた。
「まあ、持久力とかは結構なもんだよ。あんまり息切らしてないだろ?」
リリアが慰めるように言う。
「まあな……」
俺は慰められた気がしない。
俺はこんなに弱かったのだろうか?
体の動きにキレがない。俺はもっと強い男だった気がしたのだが……。
(強くなりたい。力がほしい)
そう思った。
と、その時、俺の脳裏に蘇るものがあった。
――あなたに、3つの特殊能力を授けます――
だいぶ以前に聞いた声。
――一つ目は、どんな言語でも理解でき、話せるようになる能力、そしてもう二つ目は――
「ダイチ、どうした?」
「思い、出した」
俺は呆然とした表情をしていたかも知れない。
今思い出したもの、それは――。
俺は剣の代わりの木材をまた手に取る。
「また、やるのか? あんまり根を詰めても上達しないと思うけど……」
「試したいことがある……リリア、本気のスピードの攻撃を見せてくれ」
「ん? いいけど……」
二人、距離をとって木材を構える。
俺は心の中で、キーワードを念じる。
(経験加速チート、オン)
その瞬間から世界の色が、少しオレンジ色を帯びる。
「いくぞ?」
「いつでも」
そう答えると、リリアの素早い攻撃が来た。
速い。
避けきれず、木材の先端を首筋に突きつけられる。だが――。
「ありがとうリリア」
「もういいのか?」
「とりあえず、リリアの攻撃はもう俺には当たらなくなった」
俺は自信たっぷりに言う。
「は?」
「リリアの攻撃は、もう俺には当たらなくなった」
「あっはっは!」
「ははは……」
ひゅん、と、木材の先が迫ってくる。
俺は躱すためにステップを踏む。
傍から見ている人がいたら、さっきと同じように俺が首筋に突きつけられたように見えたかも知れない。
だが、そうではないし、リリアにもそれはわかったようだ。
「ぎ、ギリギリで躱した? 偶然?」
「もっと試してみる?」
俺は挑発するように言う。
木材と木材が打ち合う乾いた音が響く。
今俺は、リリアと二人で戦闘訓練をしている。
場所はリリアの家の前、俺達が手にしているのは剣に見立てた、ただの木材。
チャンバラごっこみたいなものだ。
だが、そんな『ごっこ』みたいなものでも、如実に分かることがあった。
「ちょっと休憩しようか?」
リリアが手を休める。
「お、おう……」
俺はうなだれた。
「まあ、持久力とかは結構なもんだよ。あんまり息切らしてないだろ?」
リリアが慰めるように言う。
「まあな……」
俺は慰められた気がしない。
俺はこんなに弱かったのだろうか?
体の動きにキレがない。俺はもっと強い男だった気がしたのだが……。
(強くなりたい。力がほしい)
そう思った。
と、その時、俺の脳裏に蘇るものがあった。
――あなたに、3つの特殊能力を授けます――
だいぶ以前に聞いた声。
――一つ目は、どんな言語でも理解でき、話せるようになる能力、そしてもう二つ目は――
「ダイチ、どうした?」
「思い、出した」
俺は呆然とした表情をしていたかも知れない。
今思い出したもの、それは――。
俺は剣の代わりの木材をまた手に取る。
「また、やるのか? あんまり根を詰めても上達しないと思うけど……」
「試したいことがある……リリア、本気のスピードの攻撃を見せてくれ」
「ん? いいけど……」
二人、距離をとって木材を構える。
俺は心の中で、キーワードを念じる。
(経験加速チート、オン)
その瞬間から世界の色が、少しオレンジ色を帯びる。
「いくぞ?」
「いつでも」
そう答えると、リリアの素早い攻撃が来た。
速い。
避けきれず、木材の先端を首筋に突きつけられる。だが――。
「ありがとうリリア」
「もういいのか?」
「とりあえず、リリアの攻撃はもう俺には当たらなくなった」
俺は自信たっぷりに言う。
「は?」
「リリアの攻撃は、もう俺には当たらなくなった」
「あっはっは!」
「ははは……」
ひゅん、と、木材の先が迫ってくる。
俺は躱すためにステップを踏む。
傍から見ている人がいたら、さっきと同じように俺が首筋に突きつけられたように見えたかも知れない。
だが、そうではないし、リリアにもそれはわかったようだ。
「ぎ、ギリギリで躱した? 偶然?」
「もっと試してみる?」
俺は挑発するように言う。
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