12 / 46
Ⅺ.倉間麗奈の仕事②
しおりを挟む
「うん、あの男の方が怪しいな。証拠はまだ出ないが関与している気がしてならない……。証拠は未だ出ない、出ないか…………。…………出ないが! 最初に手帳見た時の反応が俺的に一万パーセントアウトだ」
それが俗に言う「刑事の勘」だと、倉間は確信していた。
倉間と倉間の先輩にあたる刑事、正木真司郎は署内の会議室で遅めの昼食をとっていた。二人ともコンビニで買ったものだが、正木は見るからに身体に悪そうな色をしたスタミナキムチ丼なるものを頬張り、対する倉間はサンドウィッチをまるで作業のようにもくもくと口に運ぶ。
こうした捜査資料の整理の合間の食事時に、本当に何気なく、前触れもなく、正木の勘は働く。
「いや、百億万パーセントかも。賭けても良い」
「どちらでも結構ですが賭博はご法度です。正木さん」
常にルールとデータに基づいて動く倉間には身に付けることが難しい能力、それが、倉間と二つしか歳が違わず、同じ警部補という立場であるこの男には備わっているのだ。
正木が何気なく口にする言葉に根拠と呼べるものが無いのは、これまでの経験としてわかっていたが、と同時に核心を突いていることが大半だということも、同様に経験として倉間はわかっていた。
だから倉間はあえて「何故?」とは問わなかった。代わりに、「では引き続きあの男の身辺を中心に調査します」とだけ最後に応えた。
倉間にとって正木のその超常現象にも似た能力は、いわば自身の限界を見せられているようであまり心地の良いものではなかった。
それは決して妬みの類ではない。ルールやデータを頼りに動く倉間には理解し難いものだからだ。理解し難いものは、得てして心地良いものではない。
ルールやデータの上でしか成果を出せないのが倉間自身の限界。しかもその限界の存在は正木という男を目の当たりにして初めて感じるのである。
恐らく正木と出会って共に仕事をするようになっていなければ、倉間自身の限界がそのままイコール人間の限界と信じて疑わなかったかもしれないと、倉間は思う。
人間は鳥のように空を飛べないというのと感覚は同じ。だからこそ、そんな自分を愚かにすら思ってしまう。現に目の前に見えない翼を持つ人間がいるのだから。
世の中は、すべてルールに乗っ取って動いている。ルールを逸脱すれば必ずどこかに不利益が生まれる。仕事上のルールを逸脱すれば非効率になるし、社会のルールを逸脱すれば、他人に迷惑を掛ける。
だが、そこに当てはまらない事実が確かに存在し得る。それが正木であり、まだ見ぬ何かである。存在を知ってしまったなら、それは世界に無数に存在するに違いない。
それは、倉間自身には見えない、別世界のようなものを知らず知らずのうちに形成していて、自分はそこへ足を踏み入れることすら許されない。そこまで考えると、馬鹿げた妄言だが、実際、倉間にはそれが妄言だとも思えなくなってきている。
そして、仮にそれが事実だとするならば、そのような事象に気付かずのうのうと生きて来た自分が、酷く愚かに思えるのである。
正木は倉間が考えもしなかった、所謂倉間のルール外からの攻めで事件を解決に導くことが多々ある。無論失敗に終わることもあるが、全体のアベレージで言えば大いにプラスであることは確かだ。それは署内の正木に対する評価を見ても頷ける。
そういった場面に遭遇する毎に、倉間は嫌がる正木を恐ろしいまでにしつこく問い詰め、その曖昧な情報を吸い出し、なんとかルールという形で明文化し、倉間自身の辞書に収めようとする。怪しい人間の身なり、素行。ことを起こす予兆、そういった人間がどういった思考で行動を起こすか。個々の案件、すなわちケースバイケースにおいて、その一つひとつは難なくルールに組み込むことができる。
だが、トータル的に考えると、やはりそれがどうも上手くいかない。
法則が読み取れない。結局は倉間のやっていることは黒板を書き写すようなもの。理解し難い難解な情報を噛み砕き、無駄をそぎ落として、自分なりの解釈で頭に収める。結局はルールだ。ルールがすべて。ルールに落とし込まなければ自分のものにできない。
データならざるものをデータに、ルールならざるものをルールに収めることができれば……。
そう考えているうちは辿り着けない境地。
だがどうしても考えてしまう。知らず知らずのうちに思考が同じところに戻ってきてしまっている。
同じところをグルグル回っているようで、嫌になる。決して妬みの類ではない。ただ、理解できないことへ対しての奇妙にも似た嫌悪感は、どうにも拭いきれない。
「そう言えば、あっちの事件の方はどうだ?」
倉間が以前から捜査にあたっているもう一つの事件、それは最近この界隈で未成年の女子学生が誘拐や監禁、果ては未遂も含めた強姦や暴行といった犯罪に巻き込まれるケースが多発しているという内容。
逮捕者は既に何人も出ている。だが、急に増えたこれら一連の事件は、何らかの首謀者、もしくはそれに準ずる「斡旋」のような組織が存在しているということが被害者、加害者、双方の証言から判明している。だがなかなか尻尾を掴めずにいた。
「あの、いえ……特に進展は……」
倉間は自身が担当している事件について何ら進展がないことを、倉間は正直に恥じた。
「そうか……、巻き込まれてるの中学生とかなんだろ? ガキ本人が勝手にやってんなら見つけて、相手はしょっ引いて、ガキの方は怒鳴りつけながら二、三発引っ叩いてやりゃあいい。だが、今回は組織的だ。巻き込まれる被害者がガキばっかなだけに性質が悪い。そっちも早いとこなんとかしないとな」
それは倉間も重々承知だった。だが、焦りは禁物と教えてくれたのも正木だ。今はまだ何も掴めていないが、絶対に自身の力で解決に導く。倉間はそう心で強く念じた。
「そうそう、このあいだの現場、あの若い二人連れて行ったんだって?」
「ええ、まあ」
正木の言う若い二人とは後藤と佐々木のことだろう。最近倉間の下に付いて動くことが多いが、まだ新米であり、仕事を覚えるのが仕事とった段階だ。そう倉間は考える。
「どうだった?」
「頑張っていると思います」
「…………。それだけ?」
「ええ、それ以外は特に……本当に……、まあ、頑張っている………んだと思います」
倉間は素直な意見を返したつもりだったが、対する正木は妙な苦笑いを浮かべ、倉間の淹れたコーヒーをズッと啜った。
倉間は正木のその様子が理解できず、訝し気な表情浮かべつつもサンドウィッチの最後の一欠けらを口に放った。
それが俗に言う「刑事の勘」だと、倉間は確信していた。
倉間と倉間の先輩にあたる刑事、正木真司郎は署内の会議室で遅めの昼食をとっていた。二人ともコンビニで買ったものだが、正木は見るからに身体に悪そうな色をしたスタミナキムチ丼なるものを頬張り、対する倉間はサンドウィッチをまるで作業のようにもくもくと口に運ぶ。
こうした捜査資料の整理の合間の食事時に、本当に何気なく、前触れもなく、正木の勘は働く。
「いや、百億万パーセントかも。賭けても良い」
「どちらでも結構ですが賭博はご法度です。正木さん」
常にルールとデータに基づいて動く倉間には身に付けることが難しい能力、それが、倉間と二つしか歳が違わず、同じ警部補という立場であるこの男には備わっているのだ。
正木が何気なく口にする言葉に根拠と呼べるものが無いのは、これまでの経験としてわかっていたが、と同時に核心を突いていることが大半だということも、同様に経験として倉間はわかっていた。
だから倉間はあえて「何故?」とは問わなかった。代わりに、「では引き続きあの男の身辺を中心に調査します」とだけ最後に応えた。
倉間にとって正木のその超常現象にも似た能力は、いわば自身の限界を見せられているようであまり心地の良いものではなかった。
それは決して妬みの類ではない。ルールやデータを頼りに動く倉間には理解し難いものだからだ。理解し難いものは、得てして心地良いものではない。
ルールやデータの上でしか成果を出せないのが倉間自身の限界。しかもその限界の存在は正木という男を目の当たりにして初めて感じるのである。
恐らく正木と出会って共に仕事をするようになっていなければ、倉間自身の限界がそのままイコール人間の限界と信じて疑わなかったかもしれないと、倉間は思う。
人間は鳥のように空を飛べないというのと感覚は同じ。だからこそ、そんな自分を愚かにすら思ってしまう。現に目の前に見えない翼を持つ人間がいるのだから。
世の中は、すべてルールに乗っ取って動いている。ルールを逸脱すれば必ずどこかに不利益が生まれる。仕事上のルールを逸脱すれば非効率になるし、社会のルールを逸脱すれば、他人に迷惑を掛ける。
だが、そこに当てはまらない事実が確かに存在し得る。それが正木であり、まだ見ぬ何かである。存在を知ってしまったなら、それは世界に無数に存在するに違いない。
それは、倉間自身には見えない、別世界のようなものを知らず知らずのうちに形成していて、自分はそこへ足を踏み入れることすら許されない。そこまで考えると、馬鹿げた妄言だが、実際、倉間にはそれが妄言だとも思えなくなってきている。
そして、仮にそれが事実だとするならば、そのような事象に気付かずのうのうと生きて来た自分が、酷く愚かに思えるのである。
正木は倉間が考えもしなかった、所謂倉間のルール外からの攻めで事件を解決に導くことが多々ある。無論失敗に終わることもあるが、全体のアベレージで言えば大いにプラスであることは確かだ。それは署内の正木に対する評価を見ても頷ける。
そういった場面に遭遇する毎に、倉間は嫌がる正木を恐ろしいまでにしつこく問い詰め、その曖昧な情報を吸い出し、なんとかルールという形で明文化し、倉間自身の辞書に収めようとする。怪しい人間の身なり、素行。ことを起こす予兆、そういった人間がどういった思考で行動を起こすか。個々の案件、すなわちケースバイケースにおいて、その一つひとつは難なくルールに組み込むことができる。
だが、トータル的に考えると、やはりそれがどうも上手くいかない。
法則が読み取れない。結局は倉間のやっていることは黒板を書き写すようなもの。理解し難い難解な情報を噛み砕き、無駄をそぎ落として、自分なりの解釈で頭に収める。結局はルールだ。ルールがすべて。ルールに落とし込まなければ自分のものにできない。
データならざるものをデータに、ルールならざるものをルールに収めることができれば……。
そう考えているうちは辿り着けない境地。
だがどうしても考えてしまう。知らず知らずのうちに思考が同じところに戻ってきてしまっている。
同じところをグルグル回っているようで、嫌になる。決して妬みの類ではない。ただ、理解できないことへ対しての奇妙にも似た嫌悪感は、どうにも拭いきれない。
「そう言えば、あっちの事件の方はどうだ?」
倉間が以前から捜査にあたっているもう一つの事件、それは最近この界隈で未成年の女子学生が誘拐や監禁、果ては未遂も含めた強姦や暴行といった犯罪に巻き込まれるケースが多発しているという内容。
逮捕者は既に何人も出ている。だが、急に増えたこれら一連の事件は、何らかの首謀者、もしくはそれに準ずる「斡旋」のような組織が存在しているということが被害者、加害者、双方の証言から判明している。だがなかなか尻尾を掴めずにいた。
「あの、いえ……特に進展は……」
倉間は自身が担当している事件について何ら進展がないことを、倉間は正直に恥じた。
「そうか……、巻き込まれてるの中学生とかなんだろ? ガキ本人が勝手にやってんなら見つけて、相手はしょっ引いて、ガキの方は怒鳴りつけながら二、三発引っ叩いてやりゃあいい。だが、今回は組織的だ。巻き込まれる被害者がガキばっかなだけに性質が悪い。そっちも早いとこなんとかしないとな」
それは倉間も重々承知だった。だが、焦りは禁物と教えてくれたのも正木だ。今はまだ何も掴めていないが、絶対に自身の力で解決に導く。倉間はそう心で強く念じた。
「そうそう、このあいだの現場、あの若い二人連れて行ったんだって?」
「ええ、まあ」
正木の言う若い二人とは後藤と佐々木のことだろう。最近倉間の下に付いて動くことが多いが、まだ新米であり、仕事を覚えるのが仕事とった段階だ。そう倉間は考える。
「どうだった?」
「頑張っていると思います」
「…………。それだけ?」
「ええ、それ以外は特に……本当に……、まあ、頑張っている………んだと思います」
倉間は素直な意見を返したつもりだったが、対する正木は妙な苦笑いを浮かべ、倉間の淹れたコーヒーをズッと啜った。
倉間は正木のその様子が理解できず、訝し気な表情浮かべつつもサンドウィッチの最後の一欠けらを口に放った。
0
あなたにおすすめの小説
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる