7 / 82
第一章 夢見る少女、幻滅する
7
しおりを挟む
「あっぶねぇ……なんとか、はぁ、逃げ切れたっ……」
《ですがマスター、あれは無茶しすぎですよ》
全力で街を駆けて建物の隅に身を隠したツルカは、肩で息をしながら汗を拭い、必死に襟元をばたつかせていた。
「にしてもあっつ……久しぶりにこんなに走ったよ」
《あの男、きっと放っておいても、勝手に逃げ出してましたよ。面倒事が嫌いだというのに、何故わざわざその原因を作るようなことを》
「だ、だって……平気で暴力をする野蛮人は、直接痛みを思い知らせてやらないと分かってもらえないし?」
《変なところで律儀な紳士ですね……。仮にもマスターは『世界最強レベル』の力を保有していることを肝に銘じてください? さもなければ危険視されてしまいますよ》
珍しく真剣なアイナの忠告だったが、ツルカは夜郎自大そうに垂れかかる前髪を優雅に払うと、権高な笑みを浮かべた。
「分かっているさっ。わたくしは克明で謳われるべき天才少女ですからねっ。君の助言がなくとも重々承知しているよっ! あっはん」
威風堂々と拳を胸の前に形作ると、ツルカは鼻を高くしてふふんと笑う。
《自分で言っている時点で吐き気を催すほど不愉快ですし、面倒事には巻き込まれたくないくせに有名になって謳われたいのですか……。意味分かんないですよ》
「ほどほどに有名ならいいかなー。町人にこんにちはって言われるぐらいの知名度なら面倒事は増えないでしょ」
《いっそ清々しいですね。なら、やっぱり冒険者目指したらいいんじゃないですか。どんな難易度であれ、マスターがクエストに貢献されるなら、少々有名にはなるかと》
「だから冒険者とかはなしって言ったじゃん?」
《もう、頑固ですね。マスターの力を使えば、許可なく接触を許されていない危険種やら超高難度クエストでも秒で終わるのに。一度我慢してクエストをすれば、一年ぐったり暮らせるお金が一瞬でもらえるかもですよ?》
そんな魅力的な話に目もくれず、ツルカはぬっと立ち上がる。体を軽く捻って大きく背伸びをすると、何事もなかったかのように建物の隅から姿を現した。
「ま、まあ。お前がせっかく提案してくれているし考えはしとくわ。いざとなったらな」
《心拍数の上昇から、嘘をついてると判明しましたが》
「いやぁ~まだ疲れてるのかもな~? 心臓がすごくドクンドクンしてるぅ~ん」
図星なのか、ツルカは拙劣な口笛を気軽そうに吹いた後に、一本調子で笑い始める。
「いやぁ、にしてもいい国ですよね、アイナさん。アイナさーん? んーあれ、マジで……あの、お願いします。反応してくれませんか……?」
しかし、ツルカが再三尋ねてもアイナは返事をすることはなかった。どうやら機嫌を損ねてしまったらしい。
「ご、ごめんって。アイナ。俺が悪かったから……」
露骨に弱りきった表情を浮かべてツルカは頭を悩ませる。
いつもアイナに頼りっきりのツルカだ。もし、アイナが主であるツルカに叛意を抱くならば、ツルカは間違いなく生きていけない────もちろん、『社会的』という意味で。
「ああ神よ、我が懺悔をお聞きください……」
突然、ツルカは道のど真ん中で両膝を突いて、蒼穹の彼方を眺めた。まるで聖女が神仏に向かって許しを乞うように胸元で両手を組み、ゆっくりと目を閉じる。
一見、神聖な儀式かのように見えたがそれも束の間。ツルカは見るに堪えない崩壊しきった顔で泣き叫び、鼻水を垂らした。
「ちょ、ホントにこれからちゃんと言う事聞きますからぁ~! 冒険者も候補に入れておきます、クエストも絶対します! なのでどうか機嫌直してくださいお願いしますっ!」
どうにか損ねてしまったアイナを宥め賺そうと、ツルカは必死だった。
《……ふっ》
不意に、不気味な笑みを連想させるかのようにアイナは鼻を鳴らした。
《……言ったな、ふっ、言いおったな?》
「……なに、なんなの。どうした───ッ⁉」
ツルカはその時、非常に浅墓な言動をしてしまったことに深く後悔した。
そもそもアイナはこれまで機嫌を損ねたことがない。主であるツルカに牙を剥くなど、むしろあり得ないのだ。だが、離反することはなくても主を嘲笑することは日常茶飯時らしく、いつもしがない言い争いをしているそうだが、ツルカは気にしていない模様。
そんな固有能力であるアイナならこのような状況の時、黙り込んでツルカの命令を聞かないわけがないだろう。普段なら煽動して好き勝手に物を言うはずだ。
「お、お前ぇぇぇ───ッ! ハメやがったなクズ野郎めッ!」
《へぇーん? なんのことでしょう。変な言いがかりはよしてもらいたい》
人間は一度言葉に出して『やる』と宣言した以上、確実に成さなければいけないという『責任感』が生まれる。アイナ曰く、ツルカはこれでも責任感が強いらしいので、『やる』と吐かせることさえできれば、簡単にツルカは人の傀儡になるそうな……。
人が一番素直になる瞬間は恐怖、不安、あらゆる負の感情。自分はアイナを頼れない、そんな不安の窮地に追いやることでツルカは人間の性質上、素直になる。それを活用し、
アイナは自分にとって都合の良いことをツルカに見事吐かせたのだ。
「お前……! 俺の口でクエストをやりますって言葉を言わせるためだけにっ!」
《とりあえずー? まあーその口からはちゃぁーんと言ったので? 流石に~ねえ? マスターは言いました! 神に許しを乞うように、『尊大な女神、アイナ様っ! どうかクズでバカでどうしようもない僕を許してください! クエストでも何でもやりますからぁぁぁぁっ』って》
「変な妄想こじらせんな気持ちわりい! 俺はお前を女神として崇めたことねえよ!」
《んん? でも、クエストはやりますからって言ったのでー。まさか少女に二言はありませんよね? よね? はぁーん?》
完膚なきまでにツルカはアイナに叩きのめされ、仏頂面も自然と崩壊する。
「ううっ分かりました……っ。ぐすん。近いうちに魔物討伐とかやってみます……はい」
《頑張ってくださいねっ!》
血涙を絞るツルカに、さも嬉しそうにアイナは言い放った。新たに面倒事が増えてしまい、とうとうツルカは倒れそうだ。
「あ、あの君。大丈夫? もしかして迷子かな」
そんなツルカの元に一人の女性が近づき、優しく肩を叩く。
「え……?」
そこで初めて、ツルカは周囲を見渡した。自分は道の中心で泣き崩れていたり怒ったりと、情緒不安定な変人として注目を浴びていることに、たった今気づいたのだ。
《ぶっ、いや、笑ってませんよ? ええ、笑って……ぶっ……》
ツルカの頬は夕陽のように赤く燃え盛り、思わず手で顔を覆った。
「だ、大丈夫……?」
「あっ、あっ……」
女性はツルカの様子を拘泥しているが、むしろ逆に心疾しい。
「あ、すいません……あの……さようなら」
「え、ええ?」
ツルカは跳ねるように立ち上がると、そこから静かに立ち去った。
《ですがマスター、あれは無茶しすぎですよ》
全力で街を駆けて建物の隅に身を隠したツルカは、肩で息をしながら汗を拭い、必死に襟元をばたつかせていた。
「にしてもあっつ……久しぶりにこんなに走ったよ」
《あの男、きっと放っておいても、勝手に逃げ出してましたよ。面倒事が嫌いだというのに、何故わざわざその原因を作るようなことを》
「だ、だって……平気で暴力をする野蛮人は、直接痛みを思い知らせてやらないと分かってもらえないし?」
《変なところで律儀な紳士ですね……。仮にもマスターは『世界最強レベル』の力を保有していることを肝に銘じてください? さもなければ危険視されてしまいますよ》
珍しく真剣なアイナの忠告だったが、ツルカは夜郎自大そうに垂れかかる前髪を優雅に払うと、権高な笑みを浮かべた。
「分かっているさっ。わたくしは克明で謳われるべき天才少女ですからねっ。君の助言がなくとも重々承知しているよっ! あっはん」
威風堂々と拳を胸の前に形作ると、ツルカは鼻を高くしてふふんと笑う。
《自分で言っている時点で吐き気を催すほど不愉快ですし、面倒事には巻き込まれたくないくせに有名になって謳われたいのですか……。意味分かんないですよ》
「ほどほどに有名ならいいかなー。町人にこんにちはって言われるぐらいの知名度なら面倒事は増えないでしょ」
《いっそ清々しいですね。なら、やっぱり冒険者目指したらいいんじゃないですか。どんな難易度であれ、マスターがクエストに貢献されるなら、少々有名にはなるかと》
「だから冒険者とかはなしって言ったじゃん?」
《もう、頑固ですね。マスターの力を使えば、許可なく接触を許されていない危険種やら超高難度クエストでも秒で終わるのに。一度我慢してクエストをすれば、一年ぐったり暮らせるお金が一瞬でもらえるかもですよ?》
そんな魅力的な話に目もくれず、ツルカはぬっと立ち上がる。体を軽く捻って大きく背伸びをすると、何事もなかったかのように建物の隅から姿を現した。
「ま、まあ。お前がせっかく提案してくれているし考えはしとくわ。いざとなったらな」
《心拍数の上昇から、嘘をついてると判明しましたが》
「いやぁ~まだ疲れてるのかもな~? 心臓がすごくドクンドクンしてるぅ~ん」
図星なのか、ツルカは拙劣な口笛を気軽そうに吹いた後に、一本調子で笑い始める。
「いやぁ、にしてもいい国ですよね、アイナさん。アイナさーん? んーあれ、マジで……あの、お願いします。反応してくれませんか……?」
しかし、ツルカが再三尋ねてもアイナは返事をすることはなかった。どうやら機嫌を損ねてしまったらしい。
「ご、ごめんって。アイナ。俺が悪かったから……」
露骨に弱りきった表情を浮かべてツルカは頭を悩ませる。
いつもアイナに頼りっきりのツルカだ。もし、アイナが主であるツルカに叛意を抱くならば、ツルカは間違いなく生きていけない────もちろん、『社会的』という意味で。
「ああ神よ、我が懺悔をお聞きください……」
突然、ツルカは道のど真ん中で両膝を突いて、蒼穹の彼方を眺めた。まるで聖女が神仏に向かって許しを乞うように胸元で両手を組み、ゆっくりと目を閉じる。
一見、神聖な儀式かのように見えたがそれも束の間。ツルカは見るに堪えない崩壊しきった顔で泣き叫び、鼻水を垂らした。
「ちょ、ホントにこれからちゃんと言う事聞きますからぁ~! 冒険者も候補に入れておきます、クエストも絶対します! なのでどうか機嫌直してくださいお願いしますっ!」
どうにか損ねてしまったアイナを宥め賺そうと、ツルカは必死だった。
《……ふっ》
不意に、不気味な笑みを連想させるかのようにアイナは鼻を鳴らした。
《……言ったな、ふっ、言いおったな?》
「……なに、なんなの。どうした───ッ⁉」
ツルカはその時、非常に浅墓な言動をしてしまったことに深く後悔した。
そもそもアイナはこれまで機嫌を損ねたことがない。主であるツルカに牙を剥くなど、むしろあり得ないのだ。だが、離反することはなくても主を嘲笑することは日常茶飯時らしく、いつもしがない言い争いをしているそうだが、ツルカは気にしていない模様。
そんな固有能力であるアイナならこのような状況の時、黙り込んでツルカの命令を聞かないわけがないだろう。普段なら煽動して好き勝手に物を言うはずだ。
「お、お前ぇぇぇ───ッ! ハメやがったなクズ野郎めッ!」
《へぇーん? なんのことでしょう。変な言いがかりはよしてもらいたい》
人間は一度言葉に出して『やる』と宣言した以上、確実に成さなければいけないという『責任感』が生まれる。アイナ曰く、ツルカはこれでも責任感が強いらしいので、『やる』と吐かせることさえできれば、簡単にツルカは人の傀儡になるそうな……。
人が一番素直になる瞬間は恐怖、不安、あらゆる負の感情。自分はアイナを頼れない、そんな不安の窮地に追いやることでツルカは人間の性質上、素直になる。それを活用し、
アイナは自分にとって都合の良いことをツルカに見事吐かせたのだ。
「お前……! 俺の口でクエストをやりますって言葉を言わせるためだけにっ!」
《とりあえずー? まあーその口からはちゃぁーんと言ったので? 流石に~ねえ? マスターは言いました! 神に許しを乞うように、『尊大な女神、アイナ様っ! どうかクズでバカでどうしようもない僕を許してください! クエストでも何でもやりますからぁぁぁぁっ』って》
「変な妄想こじらせんな気持ちわりい! 俺はお前を女神として崇めたことねえよ!」
《んん? でも、クエストはやりますからって言ったのでー。まさか少女に二言はありませんよね? よね? はぁーん?》
完膚なきまでにツルカはアイナに叩きのめされ、仏頂面も自然と崩壊する。
「ううっ分かりました……っ。ぐすん。近いうちに魔物討伐とかやってみます……はい」
《頑張ってくださいねっ!》
血涙を絞るツルカに、さも嬉しそうにアイナは言い放った。新たに面倒事が増えてしまい、とうとうツルカは倒れそうだ。
「あ、あの君。大丈夫? もしかして迷子かな」
そんなツルカの元に一人の女性が近づき、優しく肩を叩く。
「え……?」
そこで初めて、ツルカは周囲を見渡した。自分は道の中心で泣き崩れていたり怒ったりと、情緒不安定な変人として注目を浴びていることに、たった今気づいたのだ。
《ぶっ、いや、笑ってませんよ? ええ、笑って……ぶっ……》
ツルカの頬は夕陽のように赤く燃え盛り、思わず手で顔を覆った。
「だ、大丈夫……?」
「あっ、あっ……」
女性はツルカの様子を拘泥しているが、むしろ逆に心疾しい。
「あ、すいません……あの……さようなら」
「え、ええ?」
ツルカは跳ねるように立ち上がると、そこから静かに立ち去った。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる