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第五章 教官ツルカ率いるギルド、危険種と遭遇する
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「聞きたい……。あなたはどうして、ここまで世界を切望する……」
炎で一切を焼き払われた荒涼たる修羅場。地表は抉れて溶岩が溢れ、黒煙が空を濁らせ、おぞましいほどの稲光が激しく明滅する。
緑が消えつつある現世で必死に生き長らえる生命は、漸次に滅んでいく。
「何故……我々人間を滅ぼそうとしている。あなたは最年少の魔王として必死に努力された。一国の王として認められ、支持もされた。誰に対しても心優しく、助けの手も差し伸べてきた……。共に平和な世界を築き上げてきたのに、どうして……」
世界の終焉間際。まもなく暗黒に支配されるグランドシオルを賭けた決戦が、一人の少年と魔族の少女とで繰り広げられていた。
白羽が陽炎のように煌めく少年の剣は、輝かしい光を放ち、漆黒の闇夜を照らし出す。
耳に突き刺さるように響く金属との激しい衝突音。少年は剣を振るって刹那の一閃を続けるが、少女はいとも簡単に斬撃をツメで弾いていく。
すると、魔族の少女は掌から波動を生み出し、少年の身体を吹き飛ばした。
少年は鮮血に滲む隙もないほどの深い傷をあちこちに負っても、蹌踉めきながら何度も立ち上がり、魔族の少女へ挑み続ける。対して、魔族の少女は瓦全としていた。
「何故なんだ、僕はあなたを心から信頼していた……。初めてあなたと相見えた時は、女神のように優しい笑みを浮かべてくれた。だけど今のあなたは暗然としていて、途方も無い絶望感に陥っている。お願いだ、どうしてこのようなことを! なあ、マリアネ!」
「……黙れ……黙れっ!」
「───ッ」
魔族の少女──マリアネは手中に膨大な魔力を秘めて、一気に少年へと解き放った。底の見えない奈落のように暗い魔力弾は、地表を抉り飲み干していく。
「くっ……魔力弾ってのに、なんて威力だ……! こいつを爆散させるわけには!」
少年は剣の力を使って、マリアネが放った魔力弾を受け止める。恐らくこの魔力弾が爆散してしまえば、一つの地帯がまるまる吹っ飛ぶ。故に、魔力弾の軌道をずらそうと試みた。少年の腕からは黒い血管が縄のようによじれて膨れ上がり、今にも張り裂けそうだ。
「うおおお──────ッ!」
傷から血が吹き出ようとも、少年は屈せず力を奮い立たせ、やっとの思いで魔力弾の軌道を空へとずらす。魔力弾は空高く打ち上げられ、鼓膜を突き刺す轟きがグランドシオル全土に渡った。眼もくらむほどの赤光が照射し、ほんのり温かい火の粉が散る。
「はぁ、はぁ。うっ、体も持たなくなってきたな……」
少年の体は壊れかかった機械のようにギクシャクして、滲み出た汗と鮮血がじっとり肌にしみる。
炎で一切を焼き払われた荒涼たる修羅場。地表は抉れて溶岩が溢れ、黒煙が空を濁らせ、おぞましいほどの稲光が激しく明滅する。
緑が消えつつある現世で必死に生き長らえる生命は、漸次に滅んでいく。
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すると、魔族の少女は掌から波動を生み出し、少年の身体を吹き飛ばした。
少年は鮮血に滲む隙もないほどの深い傷をあちこちに負っても、蹌踉めきながら何度も立ち上がり、魔族の少女へ挑み続ける。対して、魔族の少女は瓦全としていた。
「何故なんだ、僕はあなたを心から信頼していた……。初めてあなたと相見えた時は、女神のように優しい笑みを浮かべてくれた。だけど今のあなたは暗然としていて、途方も無い絶望感に陥っている。お願いだ、どうしてこのようなことを! なあ、マリアネ!」
「……黙れ……黙れっ!」
「───ッ」
魔族の少女──マリアネは手中に膨大な魔力を秘めて、一気に少年へと解き放った。底の見えない奈落のように暗い魔力弾は、地表を抉り飲み干していく。
「くっ……魔力弾ってのに、なんて威力だ……! こいつを爆散させるわけには!」
少年は剣の力を使って、マリアネが放った魔力弾を受け止める。恐らくこの魔力弾が爆散してしまえば、一つの地帯がまるまる吹っ飛ぶ。故に、魔力弾の軌道をずらそうと試みた。少年の腕からは黒い血管が縄のようによじれて膨れ上がり、今にも張り裂けそうだ。
「うおおお──────ッ!」
傷から血が吹き出ようとも、少年は屈せず力を奮い立たせ、やっとの思いで魔力弾の軌道を空へとずらす。魔力弾は空高く打ち上げられ、鼓膜を突き刺す轟きがグランドシオル全土に渡った。眼もくらむほどの赤光が照射し、ほんのり温かい火の粉が散る。
「はぁ、はぁ。うっ、体も持たなくなってきたな……」
少年の体は壊れかかった機械のようにギクシャクして、滲み出た汗と鮮血がじっとり肌にしみる。
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