2 / 48
プロローグ
プロローグ② 校長先生との話し合い
しおりを挟む
リリアーヌと一緒にバルコニーに行くと、そこにはトリアム王家族全員と初めて見る3人と商業ギルドのギルド長であるダニエルが座っていた。トリアム王が俺を手招きで呼び寄せる。
「タイガよ、こちらへ座ってくれ」
「はい」
「みんなに紹介する。この子供が大賢者タイガだ、女神様より若返りの術を掛けられこのような姿形になっておるが、間違いなく大賢者タイガだ」
先日打ち合わせをしたダニエル以外の3人は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
「タイガよ、こちらが冒険者ギルドのギルド長でアントニオだ、そしてこちらがアウリッツ魔法学園の学園長でミシェルと担任になるナタリーだ。希望はSクラスではなくFクラスだと聞いておるが、本当に1年Fクラスで良いのか? 平民が多く魔法や勉学では多少劣る者たちが集まっているクラスだと聞いておるが?」
「まずは大賢者タイガ様、魔王討伐をして頂き誠にありがとうございました。タイガ様のおかげで子供達が安心して勉強をして自分で未来を作れる社会になりました。感謝いたします。ところでタイガ様が希望されているFクラスは毎年クラスに上下は無いと教えているにも関わらずEクラスとFクラスは他のクラスからは蔑まれているクラスです。今年はこのナタリーが担任になる予定ですがナタリーもまだまだ若く新人にちかいのでタイガ様をお守りできるかどうかわかりません。できますならばタイガ様にはSクラスかAクラスへ入られる事をお勧めいたします」
「私も校長と同じくSクラスへの入学をお勧めします。力不足で申し訳ないのですが、年々力があるものが偉いという風潮がひどくなっており、英雄でもあるタイガ様がご入学して不便を被っては……」
「校長先生、ナタリー先生、はじめまして、学園ではご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願い致します。クラスですが僕はFクラスで全く問題ありません。Sクラスの学生が魔王くらい強いのであれば別ですが…… そこまで強くなければ最終的には降りかかる火の粉を払うくらいはできますので……」
「ハッハッハ! 魔王と比べると赤子以下だな。タイガなら問題ないだろう? むしろ問題を起こして今の火力偏重主義の考えを変えさせてくれ!」
「だいたい、まだそんなバカな考えが残っているんですか? さっさとどうにかしないと、いつか国として痛い目にあいますよ?」
「それは理解っているのだが、未だに魔導部隊等は魔力偏重、火力偏重主義が多くて困っているんだ。そのへんも魔法学園には期待をしているのだが? だいたいタイガが魔法部隊の強化に力を入れていたらそこまで火力偏重にはならなかっただろ?」
「あの火力では魔王討伐に連れて行くこともできませんし、部隊の強化は僕には関係ありません。それならばなおさら貴族の子供とトラブルを起こす可能性の低いFクラスで大丈夫です。学校へは平民として通いますのでよろしくお願いいたします。名前もタイガでは無くトラーオにしますので、先生方も平民の学生に接するようにお願いいたします。」
「大体タイガよ、僕ってなんだ? いつもの偉そうな話し方は止めたのか?」
「陛下、この体でFクラスになって偉そうな話し方とかしたら、絡まれるに決まっているじゃないですか? 子供らしい話からに決めました」
「子供らしいね…… どうせ化けの皮剥がれるぞ!」
「いや、おとなしくスローライフを楽しみますので……」
「ではタイガ様を今後はトラーオ様とお呼びすればよろしいでしょうか? タイガ様もそれだけのご覚悟があるのであれば、Fクラスで調整いたします。身分の件も承りましたので、学園内では学生として扱いますので学園内ではトラーオ君とお呼びしますがよろしいですか? 本来であれば学園内では貴族も平民も平等に扱うようになっているのですが……」
「ええ、それでお願いします。呼び捨てでも全く問題ございませんので」
「タイガよ、こちらへ座ってくれ」
「はい」
「みんなに紹介する。この子供が大賢者タイガだ、女神様より若返りの術を掛けられこのような姿形になっておるが、間違いなく大賢者タイガだ」
先日打ち合わせをしたダニエル以外の3人は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
「タイガよ、こちらが冒険者ギルドのギルド長でアントニオだ、そしてこちらがアウリッツ魔法学園の学園長でミシェルと担任になるナタリーだ。希望はSクラスではなくFクラスだと聞いておるが、本当に1年Fクラスで良いのか? 平民が多く魔法や勉学では多少劣る者たちが集まっているクラスだと聞いておるが?」
「まずは大賢者タイガ様、魔王討伐をして頂き誠にありがとうございました。タイガ様のおかげで子供達が安心して勉強をして自分で未来を作れる社会になりました。感謝いたします。ところでタイガ様が希望されているFクラスは毎年クラスに上下は無いと教えているにも関わらずEクラスとFクラスは他のクラスからは蔑まれているクラスです。今年はこのナタリーが担任になる予定ですがナタリーもまだまだ若く新人にちかいのでタイガ様をお守りできるかどうかわかりません。できますならばタイガ様にはSクラスかAクラスへ入られる事をお勧めいたします」
「私も校長と同じくSクラスへの入学をお勧めします。力不足で申し訳ないのですが、年々力があるものが偉いという風潮がひどくなっており、英雄でもあるタイガ様がご入学して不便を被っては……」
「校長先生、ナタリー先生、はじめまして、学園ではご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願い致します。クラスですが僕はFクラスで全く問題ありません。Sクラスの学生が魔王くらい強いのであれば別ですが…… そこまで強くなければ最終的には降りかかる火の粉を払うくらいはできますので……」
「ハッハッハ! 魔王と比べると赤子以下だな。タイガなら問題ないだろう? むしろ問題を起こして今の火力偏重主義の考えを変えさせてくれ!」
「だいたい、まだそんなバカな考えが残っているんですか? さっさとどうにかしないと、いつか国として痛い目にあいますよ?」
「それは理解っているのだが、未だに魔導部隊等は魔力偏重、火力偏重主義が多くて困っているんだ。そのへんも魔法学園には期待をしているのだが? だいたいタイガが魔法部隊の強化に力を入れていたらそこまで火力偏重にはならなかっただろ?」
「あの火力では魔王討伐に連れて行くこともできませんし、部隊の強化は僕には関係ありません。それならばなおさら貴族の子供とトラブルを起こす可能性の低いFクラスで大丈夫です。学校へは平民として通いますのでよろしくお願いいたします。名前もタイガでは無くトラーオにしますので、先生方も平民の学生に接するようにお願いいたします。」
「大体タイガよ、僕ってなんだ? いつもの偉そうな話し方は止めたのか?」
「陛下、この体でFクラスになって偉そうな話し方とかしたら、絡まれるに決まっているじゃないですか? 子供らしい話からに決めました」
「子供らしいね…… どうせ化けの皮剥がれるぞ!」
「いや、おとなしくスローライフを楽しみますので……」
「ではタイガ様を今後はトラーオ様とお呼びすればよろしいでしょうか? タイガ様もそれだけのご覚悟があるのであれば、Fクラスで調整いたします。身分の件も承りましたので、学園内では学生として扱いますので学園内ではトラーオ君とお呼びしますがよろしいですか? 本来であれば学園内では貴族も平民も平等に扱うようになっているのですが……」
「ええ、それでお願いします。呼び捨てでも全く問題ございませんので」
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる