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【省吾が聖人で田辺さんがおまけだったらIF】⑦
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◇◇◇
つい最近シンディさんたちは婚姻届けを提出して夫婦になった。嬉しいことにこの街に家を構えて定住することに決めたらしく、うちは今日新居にお呼ばれだ。
「結婚おめでとうございます! 今日は呼んでくれてありがとう。これ手土産だよ」
街で流行っている焼き菓子をシンディさんに渡す。
「手土産なんて良かったのに。マリカの顔を見れるだけで嬉しいんだから」
シンディさんはにっこりと笑うと、リビングに通してくれた。部屋に入ると、ヨハンさんがキッチンで料理をしながら挨拶してくれる。
「ヨハンさんこんにちは! シンディさんにはさっき言ったけど、改めてご結婚おめでとうございます。いつまでもラブラブな夫婦でいてくださいね」
「ありがとう。俺はシンディのこと心から愛してるから勿論だ」
「あら、私だってヨハンのこと世界で一番愛してるし、この愛は永遠だわ」
うちがいるのも忘れてイチャイチャしかねないから、一応声を掛けとこうかな。うちとしては思う存分イチャついてもらって構わないんだけど、恥ずかしくなっちゃうかもだしね。
「これだけラブラブなら余計なお世話だったねww」
「マリカ、ヨハンが料理してくれている間にお茶にしましょう」
ソファーに座るように勧めてくれたから遠慮なく座る。実はサプライズで二人の結婚祝いにプレゼントを用意していたから、シンディがお茶の準備をしてくれている間にそれを取り出す。
王子様が魔王討伐の旅に出る前に、仲間全員に亜空間収納機能の付いた鞄を作ってくれていたらしくて、なんとうちにもくれたの! 北川の同郷の好でかもだけど、素敵機能なポシェットをくれたから、手ぶらに見えて色々持ち運んでいるのだ。北川と王子様も何だかんだいい雰囲気っぽいし、このまま上手くいくといいなあ。キラキラ王子様と女顔の綺麗系イケメンの組み合わせは、妄想が捗ります。妄想だけでごはんが何杯でもいけちゃうね。
お茶とさっき渡した焼き菓子を持ってシンディさんとヨハンさんがソファーに座る。料理も一段落ついたみたいで、ヨハンさんも一緒にお茶をすることになった。渡すなら二人が揃っている今だな。
「うちから二人に、結婚祝いのプレゼントです」
そう言って渡したのは、うちの手作りリース。この世界にはリースはないみたいだけど、お母さんやお姉ちゃんと何回か作ったことがあるから、結構得意なんだよね。うちが住んでるアパート(でいいや)の中庭にある木にたくさんのツタが絡まってたから、それを使わせてもらったの。ツタが柔らかいうちにリースの形にして、硬くなるまで乾燥させる。それからお花屋さんでドライフラワーに出来そうな花を選んで、部屋の風通しの良いところでドライフラワーを作る。リースの土台とドライフラワーが完全に乾燥したらあとは、布を縫い合わせて作った花とか、リボンとかを飾れば出来上がり! リースの真ん中にはね、熊の人形とエルフの人形が寄り添ってるんだけど、それもうちが作りました! 実はこういう手芸とかクラフト系好きなんだよね。こっちの世界に来て初めて作ったけど楽しかったなあ。大好きな人たちのために作ったからっていうのも大きいと思うけどね。
「すごく可愛い! これって私たちよね!?」
「そうだよ♪ うちの大好きな仲良し夫婦人形です!」
感激したシンディさんが立ち上がってまた抱き着こうとしてきたけど、お腹も大きくなってきたからヨハンさんが止める。
「これはリースっていう飾りなんだけど、『幸福がいつまでも続くように』っていう意味があって、輪っかになってることで永遠を意味するんだって。うちの実家ではね、季節ごとに飾りを変えたりしてたんだけど、これは一年中飾れるようにデザインしてみたんだ」
ドヤーって二人の方を見ると、二人とも涙ぐんでて慌てて声を掛ける。
「ごめん。何かダメだったかな? うち、こっちの常識とか疎くって――」
「違うの! とっても嬉しかったの。実は私たち、家族に結婚を反対されてたから、こんなに私たちのことを心から祝福してくれる人がいるんだって思ったら――」
話を聞くと、種族が違うカップルも最近では珍しくないんだけど、一昔前は同族同士で結婚するもんだっていうのが常識だったから、まだそんな古臭い考え方に縛られている人もいるんだって。それはシンディさんの親族も例外じゃなくって、冒険者をしている中でヨハンさんと出会って恋に落ちて、説得しにいったんだけど大反対されて――。故郷を捨てて駆け落ち同然で出てきたらしい。
「うちはこの街で二人に出会えて嬉しかったし、友達になれて幸せ。大好きな二人には幸せになってもらいたいもん。お祝いくらいいくらでもするよ!」
そのあとはヨハンさん特製の料理をご馳走になって、カフェに毎日来るしつこい侯爵子息の相談をした。結局、一回食事にでも行ってきちんと断るのが良いんじゃないかってことになった。
つい最近シンディさんたちは婚姻届けを提出して夫婦になった。嬉しいことにこの街に家を構えて定住することに決めたらしく、うちは今日新居にお呼ばれだ。
「結婚おめでとうございます! 今日は呼んでくれてありがとう。これ手土産だよ」
街で流行っている焼き菓子をシンディさんに渡す。
「手土産なんて良かったのに。マリカの顔を見れるだけで嬉しいんだから」
シンディさんはにっこりと笑うと、リビングに通してくれた。部屋に入ると、ヨハンさんがキッチンで料理をしながら挨拶してくれる。
「ヨハンさんこんにちは! シンディさんにはさっき言ったけど、改めてご結婚おめでとうございます。いつまでもラブラブな夫婦でいてくださいね」
「ありがとう。俺はシンディのこと心から愛してるから勿論だ」
「あら、私だってヨハンのこと世界で一番愛してるし、この愛は永遠だわ」
うちがいるのも忘れてイチャイチャしかねないから、一応声を掛けとこうかな。うちとしては思う存分イチャついてもらって構わないんだけど、恥ずかしくなっちゃうかもだしね。
「これだけラブラブなら余計なお世話だったねww」
「マリカ、ヨハンが料理してくれている間にお茶にしましょう」
ソファーに座るように勧めてくれたから遠慮なく座る。実はサプライズで二人の結婚祝いにプレゼントを用意していたから、シンディがお茶の準備をしてくれている間にそれを取り出す。
王子様が魔王討伐の旅に出る前に、仲間全員に亜空間収納機能の付いた鞄を作ってくれていたらしくて、なんとうちにもくれたの! 北川の同郷の好でかもだけど、素敵機能なポシェットをくれたから、手ぶらに見えて色々持ち運んでいるのだ。北川と王子様も何だかんだいい雰囲気っぽいし、このまま上手くいくといいなあ。キラキラ王子様と女顔の綺麗系イケメンの組み合わせは、妄想が捗ります。妄想だけでごはんが何杯でもいけちゃうね。
お茶とさっき渡した焼き菓子を持ってシンディさんとヨハンさんがソファーに座る。料理も一段落ついたみたいで、ヨハンさんも一緒にお茶をすることになった。渡すなら二人が揃っている今だな。
「うちから二人に、結婚祝いのプレゼントです」
そう言って渡したのは、うちの手作りリース。この世界にはリースはないみたいだけど、お母さんやお姉ちゃんと何回か作ったことがあるから、結構得意なんだよね。うちが住んでるアパート(でいいや)の中庭にある木にたくさんのツタが絡まってたから、それを使わせてもらったの。ツタが柔らかいうちにリースの形にして、硬くなるまで乾燥させる。それからお花屋さんでドライフラワーに出来そうな花を選んで、部屋の風通しの良いところでドライフラワーを作る。リースの土台とドライフラワーが完全に乾燥したらあとは、布を縫い合わせて作った花とか、リボンとかを飾れば出来上がり! リースの真ん中にはね、熊の人形とエルフの人形が寄り添ってるんだけど、それもうちが作りました! 実はこういう手芸とかクラフト系好きなんだよね。こっちの世界に来て初めて作ったけど楽しかったなあ。大好きな人たちのために作ったからっていうのも大きいと思うけどね。
「すごく可愛い! これって私たちよね!?」
「そうだよ♪ うちの大好きな仲良し夫婦人形です!」
感激したシンディさんが立ち上がってまた抱き着こうとしてきたけど、お腹も大きくなってきたからヨハンさんが止める。
「これはリースっていう飾りなんだけど、『幸福がいつまでも続くように』っていう意味があって、輪っかになってることで永遠を意味するんだって。うちの実家ではね、季節ごとに飾りを変えたりしてたんだけど、これは一年中飾れるようにデザインしてみたんだ」
ドヤーって二人の方を見ると、二人とも涙ぐんでて慌てて声を掛ける。
「ごめん。何かダメだったかな? うち、こっちの常識とか疎くって――」
「違うの! とっても嬉しかったの。実は私たち、家族に結婚を反対されてたから、こんなに私たちのことを心から祝福してくれる人がいるんだって思ったら――」
話を聞くと、種族が違うカップルも最近では珍しくないんだけど、一昔前は同族同士で結婚するもんだっていうのが常識だったから、まだそんな古臭い考え方に縛られている人もいるんだって。それはシンディさんの親族も例外じゃなくって、冒険者をしている中でヨハンさんと出会って恋に落ちて、説得しにいったんだけど大反対されて――。故郷を捨てて駆け落ち同然で出てきたらしい。
「うちはこの街で二人に出会えて嬉しかったし、友達になれて幸せ。大好きな二人には幸せになってもらいたいもん。お祝いくらいいくらでもするよ!」
そのあとはヨハンさん特製の料理をご馳走になって、カフェに毎日来るしつこい侯爵子息の相談をした。結局、一回食事にでも行ってきちんと断るのが良いんじゃないかってことになった。
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