7 / 28
6. 空はね、青くてきれいなんだよ
しおりを挟む
「へい、ダニー!!海行こう!!」
「その前に一回寝た方がいいんじゃないかな!!」
ダニエルは職場に徹夜テンションで現れたアナスタシアをどうどうと落ち着かせた。血行が悪く、どんよりとした顔色をしたアナスタシアを心配して、ダニエルは研究室まで送り届けた。そして、よいしょと仮眠室で運んで寝かせた。
次の日の昼、ダニエルはアナスタシアのところに、どこに行ってもよいようにいろいろと準備万端で向かった。
「アナスタシアさん、元気?」
アナスタシアは起きていて客室のソファに座っていた。昨日とは打って変わって顔色も良く、いつも通りの落ち着いた様子だった。
「ええ、大丈夫です。昨日は大変ご迷惑をおかけいたしました」
アナスタシアは心底申し訳なさそうに俯いた。ダニエルは珍しい様子が見れたと少し嬉しく感じていたため、全く気にしてはいなかった。
「へーきだよ、海どうする?」
「行ってくれますか?」
「もちろん!」
どこにどうやっていくか、何を持っていこうか、何をしようかなど、いろいろ相談したいなとダニエルは準備段階でウキウキしだした。
「じゃあ、行きましょうか」
アナスタシアはそんなダニエルの様子をお構いなしに、平然と規模の大きめな転移魔法で一番近い海に移動した。
「……情緒がないね」
「すみません」
視界には青く透明度の高い海が広がっていた。太陽の光が反射して、キラキラと輝いている。それはもう美しかった。そして、居心地が良さそうな砂浜や岩場があったが、まだ泳ぐ季節ではないため、人は少なく、ほとんど貸切状態だった。
「あの岩場の方に行ってみてもいいですか」
「うん、行こうか」
ごつごつとした岩場の隙間に海水が溜まっており、水面がぱちゃっぱちゃっと揺らいでいた。アナスタシアはこうした生き物がいそうな場所を覗くことを好んでいた。
「小さな魚やエビがいるね」
「本当だ。あっ、あそこにカニもいますよ」
ダニエルは他の種類の海の生き物がいないから目を皿のようにして探した。たしか、岩場の影や海藻の近くに生き物は身を潜めているらしいという話を思い出し、懸命に潮だまりとにらめっこした。
「あっ!あそこにヤドカリいない?」
「いますね。かわいい」
二人は夢中になって潮だまりの中を覗いた。同じ姿勢で首や足腰に違和感を感じるほど、時間を忘れて岩場にしゃがみ込んでいた。
「ちょっと海に入らない?」
「そうですね」
「砂浜の方行こうか」
ダニエルは砂浜に行くと、靴を脱ぎ、服をまくって、海に入った。アナスタシアも同じように海にちょっと足をつけられるように体勢を整えたが、潮風が少し薄寒く感じた。
「おいでよ」
「少し肌寒くないですか」
「大丈夫だよー、あとでちゃんと乾かそうね」
ダニエルに手を引かれて、アナスタシアは海に入った。底にある貝殻を探したり、海水を掛け合ったり、二人は子どものようにわちゃわちゃと戯れた。
「冷たいですね」
「うん」
「それに、しょっぱい」
アナスタシアは海ってこんな感じかと改めて実感した。潮の匂い、海の冷たさ、砂が足の下でうごめくくすぐったい感覚、それらすべてが新鮮でアナスタシアは口角を少し上げて目を細め、にっこり楽し気に笑った。
「海は青くてきれいですね」
「そうだよ。海はね、青くてきれいだよ。あと、空も青いよ!」
「……そうですね」
いつも上にある空だが、この透き通った海のそばでダニエルと共に見ると、とてつもなく綺麗に見えるとアナスタシアは感慨深く思った。
しばらくして、二人は海から出て、土産物や食べ物の類の屋台が密集しているところに行った。
「なんか記念に買わない?」
「え、ええ」
そういうものかと思って、アナスタシアは流れで頷いた。
「これとかどうかな」
ダニエルは装飾品が売っている出店の前で立ち止まった。そこには、波と花の意匠が彫られ、真ん中にはターコイズがはめられているイエローゴールドの腕輪がペアで売られていた。
「すてきですね」
「じゃあ、買っちゃおうか」
アナスタシアとダニエルは割り勘をして買った。ペアになっている揃いの腕輪を二人はその場で身につけた。
「あっ、これ買って置かせてもらってもいい?」
アンティーク調の置物売り場を見つけると、ダニエルはコージーも友達がいた方がいいと思うんだと猫の置物を手に取った。魚を釣っていて、細身でチャーミングな黒い猫の置物だ。
「構いませんが、コージーはダニエルさんが持っていた方が喜ぶんじゃないですか?名前までつけていますし」
「いーや、コージーはねぇ、あそこにあった方がいいんだよ」
「……そうですか」
ダニエルのしみじみ頷いている姿を見て、アナスタシアは不思議な人だなと奇妙に思った。
「この猫の名前は何にしようかな、何がいいかなぁ」
「そうですね……」
アナスタシアは我が研究室に迎える猫の置物と向き合った。釣りをしていて、客室の机の端に座らせたら素敵だなと感じた。
「なまえ……、ハマちゃんはどうですか?」
「イイネ」
ダニエルはグッドサインをして、ハマちゃんを購入した。
「あっ、これおいしそうだね」
「ええ、そうですね」
ダニエルが指を差した焼きそばをアナスタシアは見つめた。この焼きそばはもちもちとしてそうな太めの麺で、もやしやにんじん、キャベツをはじめとした野菜とお肉がたっぷり入っている。何よりもソースの匂いが屋台の前に立ち込め、食べてください!とおいしさを主張していた。
「すみませーん!これください」
アナスタシアは大盛りの焼きそばを二皿買った。
「ダニエルさん、いつものお礼です」
「うん?」
アナスタシアはそのうちの一皿をダニエルに渡した。
「あの時の掃除やいつもの料理のお礼です。ささやかですが」
「えっと、あれは俺の無茶振りと言うか、バリア破りに付き合わせてる礼なんだけどなー」
「ちょっと、もらいすぎてる気がしたんです。いりませんか?」
いらないなら全部私が食べるとアナスタシアは意気込んだ。ダニエルはアナスタシアが細く華奢な見た目に反して、意外とよく食べることを知っていた。
「ありがとう。いただくよ」
ダニエルは素直に受け取り、アナスタシアとおいしい焼きそばを一緒に食べた。いつかこれよりもおいしいものを作ってやると対抗心を燃やすほどに美味で、アナスタシアも舌鼓を打っていた。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「うん、そうだね」
日も暮れてきたしとダニエルは名残惜しそうに赤くなった空を見た。
「ダニエルさんは職場の方に転移した方がいいですか?」
「いーや、職場より一緒の場所にしてもらった方が助かるかな。ハマちゃんをコージーの近くに並べたいし」
「そうですか」
行きと同じくアナスタシアの転移魔法で二人は研究室に戻った。ダニエルはハマちゃんを客室の机の上に置いた。どこがいいかなぁ、この机の角のとことかよくない?と、たかが猫の置物の場所を決めるだけでも、二人は楽しそうに話していた。
「じゃあね、アナスタシアさん」
「はい、今日は楽しかったです」
アナスタシアはお一人様の海もよかったが、誰かと一緒に行くことも悪くないなとしみじみと感じた。
「俺も楽しかったよ~」
「……本当にありがとうございました」
アナスタシアは海水をダニエルの顔面にかけたこと、お返しと言わんばかりに思いっきりかけられたこと、薄桃色のきれいな貝殻を見つけたこと、小さな魚やヤドカリなどが岩場の近くにいたこと、頬が落ちるほどおいしかった焼きそばのことを、腕輪やハマちゃんを見ながら思い出した。アナスタシアは充実した一日だったと満面の笑みを浮かべた。
「その前に一回寝た方がいいんじゃないかな!!」
ダニエルは職場に徹夜テンションで現れたアナスタシアをどうどうと落ち着かせた。血行が悪く、どんよりとした顔色をしたアナスタシアを心配して、ダニエルは研究室まで送り届けた。そして、よいしょと仮眠室で運んで寝かせた。
次の日の昼、ダニエルはアナスタシアのところに、どこに行ってもよいようにいろいろと準備万端で向かった。
「アナスタシアさん、元気?」
アナスタシアは起きていて客室のソファに座っていた。昨日とは打って変わって顔色も良く、いつも通りの落ち着いた様子だった。
「ええ、大丈夫です。昨日は大変ご迷惑をおかけいたしました」
アナスタシアは心底申し訳なさそうに俯いた。ダニエルは珍しい様子が見れたと少し嬉しく感じていたため、全く気にしてはいなかった。
「へーきだよ、海どうする?」
「行ってくれますか?」
「もちろん!」
どこにどうやっていくか、何を持っていこうか、何をしようかなど、いろいろ相談したいなとダニエルは準備段階でウキウキしだした。
「じゃあ、行きましょうか」
アナスタシアはそんなダニエルの様子をお構いなしに、平然と規模の大きめな転移魔法で一番近い海に移動した。
「……情緒がないね」
「すみません」
視界には青く透明度の高い海が広がっていた。太陽の光が反射して、キラキラと輝いている。それはもう美しかった。そして、居心地が良さそうな砂浜や岩場があったが、まだ泳ぐ季節ではないため、人は少なく、ほとんど貸切状態だった。
「あの岩場の方に行ってみてもいいですか」
「うん、行こうか」
ごつごつとした岩場の隙間に海水が溜まっており、水面がぱちゃっぱちゃっと揺らいでいた。アナスタシアはこうした生き物がいそうな場所を覗くことを好んでいた。
「小さな魚やエビがいるね」
「本当だ。あっ、あそこにカニもいますよ」
ダニエルは他の種類の海の生き物がいないから目を皿のようにして探した。たしか、岩場の影や海藻の近くに生き物は身を潜めているらしいという話を思い出し、懸命に潮だまりとにらめっこした。
「あっ!あそこにヤドカリいない?」
「いますね。かわいい」
二人は夢中になって潮だまりの中を覗いた。同じ姿勢で首や足腰に違和感を感じるほど、時間を忘れて岩場にしゃがみ込んでいた。
「ちょっと海に入らない?」
「そうですね」
「砂浜の方行こうか」
ダニエルは砂浜に行くと、靴を脱ぎ、服をまくって、海に入った。アナスタシアも同じように海にちょっと足をつけられるように体勢を整えたが、潮風が少し薄寒く感じた。
「おいでよ」
「少し肌寒くないですか」
「大丈夫だよー、あとでちゃんと乾かそうね」
ダニエルに手を引かれて、アナスタシアは海に入った。底にある貝殻を探したり、海水を掛け合ったり、二人は子どものようにわちゃわちゃと戯れた。
「冷たいですね」
「うん」
「それに、しょっぱい」
アナスタシアは海ってこんな感じかと改めて実感した。潮の匂い、海の冷たさ、砂が足の下でうごめくくすぐったい感覚、それらすべてが新鮮でアナスタシアは口角を少し上げて目を細め、にっこり楽し気に笑った。
「海は青くてきれいですね」
「そうだよ。海はね、青くてきれいだよ。あと、空も青いよ!」
「……そうですね」
いつも上にある空だが、この透き通った海のそばでダニエルと共に見ると、とてつもなく綺麗に見えるとアナスタシアは感慨深く思った。
しばらくして、二人は海から出て、土産物や食べ物の類の屋台が密集しているところに行った。
「なんか記念に買わない?」
「え、ええ」
そういうものかと思って、アナスタシアは流れで頷いた。
「これとかどうかな」
ダニエルは装飾品が売っている出店の前で立ち止まった。そこには、波と花の意匠が彫られ、真ん中にはターコイズがはめられているイエローゴールドの腕輪がペアで売られていた。
「すてきですね」
「じゃあ、買っちゃおうか」
アナスタシアとダニエルは割り勘をして買った。ペアになっている揃いの腕輪を二人はその場で身につけた。
「あっ、これ買って置かせてもらってもいい?」
アンティーク調の置物売り場を見つけると、ダニエルはコージーも友達がいた方がいいと思うんだと猫の置物を手に取った。魚を釣っていて、細身でチャーミングな黒い猫の置物だ。
「構いませんが、コージーはダニエルさんが持っていた方が喜ぶんじゃないですか?名前までつけていますし」
「いーや、コージーはねぇ、あそこにあった方がいいんだよ」
「……そうですか」
ダニエルのしみじみ頷いている姿を見て、アナスタシアは不思議な人だなと奇妙に思った。
「この猫の名前は何にしようかな、何がいいかなぁ」
「そうですね……」
アナスタシアは我が研究室に迎える猫の置物と向き合った。釣りをしていて、客室の机の端に座らせたら素敵だなと感じた。
「なまえ……、ハマちゃんはどうですか?」
「イイネ」
ダニエルはグッドサインをして、ハマちゃんを購入した。
「あっ、これおいしそうだね」
「ええ、そうですね」
ダニエルが指を差した焼きそばをアナスタシアは見つめた。この焼きそばはもちもちとしてそうな太めの麺で、もやしやにんじん、キャベツをはじめとした野菜とお肉がたっぷり入っている。何よりもソースの匂いが屋台の前に立ち込め、食べてください!とおいしさを主張していた。
「すみませーん!これください」
アナスタシアは大盛りの焼きそばを二皿買った。
「ダニエルさん、いつものお礼です」
「うん?」
アナスタシアはそのうちの一皿をダニエルに渡した。
「あの時の掃除やいつもの料理のお礼です。ささやかですが」
「えっと、あれは俺の無茶振りと言うか、バリア破りに付き合わせてる礼なんだけどなー」
「ちょっと、もらいすぎてる気がしたんです。いりませんか?」
いらないなら全部私が食べるとアナスタシアは意気込んだ。ダニエルはアナスタシアが細く華奢な見た目に反して、意外とよく食べることを知っていた。
「ありがとう。いただくよ」
ダニエルは素直に受け取り、アナスタシアとおいしい焼きそばを一緒に食べた。いつかこれよりもおいしいものを作ってやると対抗心を燃やすほどに美味で、アナスタシアも舌鼓を打っていた。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「うん、そうだね」
日も暮れてきたしとダニエルは名残惜しそうに赤くなった空を見た。
「ダニエルさんは職場の方に転移した方がいいですか?」
「いーや、職場より一緒の場所にしてもらった方が助かるかな。ハマちゃんをコージーの近くに並べたいし」
「そうですか」
行きと同じくアナスタシアの転移魔法で二人は研究室に戻った。ダニエルはハマちゃんを客室の机の上に置いた。どこがいいかなぁ、この机の角のとことかよくない?と、たかが猫の置物の場所を決めるだけでも、二人は楽しそうに話していた。
「じゃあね、アナスタシアさん」
「はい、今日は楽しかったです」
アナスタシアはお一人様の海もよかったが、誰かと一緒に行くことも悪くないなとしみじみと感じた。
「俺も楽しかったよ~」
「……本当にありがとうございました」
アナスタシアは海水をダニエルの顔面にかけたこと、お返しと言わんばかりに思いっきりかけられたこと、薄桃色のきれいな貝殻を見つけたこと、小さな魚やヤドカリなどが岩場の近くにいたこと、頬が落ちるほどおいしかった焼きそばのことを、腕輪やハマちゃんを見ながら思い出した。アナスタシアは充実した一日だったと満面の笑みを浮かべた。
27
あなたにおすすめの小説
【完結】私のことを愛さないと仰ったはずなのに 〜家族に虐げれ、妹のワガママで婚約破棄をされた令嬢は、新しい婚約者に溺愛される〜
ゆうき
恋愛
とある子爵家の長女であるエルミーユは、家長の父と使用人の母から生まれたことと、常人離れした記憶力を持っているせいで、幼い頃から家族に嫌われ、酷い暴言を言われたり、酷い扱いをされる生活を送っていた。
エルミーユには、十歳の時に決められた婚約者がおり、十八歳になったら家を出て嫁ぐことが決められていた。
地獄のような家を出るために、なにをされても気丈に振舞う生活を送り続け、無事に十八歳を迎える。
しかし、まだ婚約者がおらず、エルミーユだけ結婚するのが面白くないと思った、ワガママな異母妹の策略で騙されてしまった婚約者に、婚約破棄を突き付けられてしまう。
突然結婚の話が無くなり、落胆するエルミーユは、とあるパーティーで伯爵家の若き家長、ブラハルトと出会う。
社交界では彼の恐ろしい噂が流れており、彼は孤立してしまっていたが、少し話をしたエルミーユは、彼が噂のような恐ろしい人ではないと気づき、一緒にいてとても居心地が良いと感じる。
そんなブラハルトと、互いの結婚事情について話した後、互いに利益があるから、婚約しようと持ち出される。
喜んで婚約を受けるエルミーユに、ブラハルトは思わぬことを口にした。それは、エルミーユのことは愛さないというものだった。
それでも全然構わないと思い、ブラハルトとの生活が始まったが、愛さないという話だったのに、なぜか溺愛されてしまい……?
⭐︎全56話、最終話まで予約投稿済みです。小説家になろう様にも投稿しております。2/16女性HOTランキング1位ありがとうございます!⭐︎
自分こそは妹だと言い張る、私の姉
ゆきな
恋愛
地味で大人しいカトリーヌと、可愛らしく社交的なレイラは、見た目も性格も対照的な姉妹。
本当はレイラの方が姉なのだが、『妹の方が甘えられるから』という、どうでも良い理由で、幼い頃からレイラが妹を自称していたのである。
誰も否定しないせいで、いつしか、友人知人はもちろん、両親やカトリーヌ自身でさえも、レイラが妹だと思い込むようになっていた。
そんなある日のこと、『妹の方を花嫁として迎えたい』と、スチュアートから申し出を受ける。
しかしこの男、無愛想な乱暴者と評判が悪い。
レイラはもちろん
「こんな人のところにお嫁に行くのなんて、ごめんだわ!」
と駄々をこね、何年かぶりに
「だって本当の『妹』はカトリーヌのほうでしょう!
だったらカトリーヌがお嫁に行くべきだわ!」
と言い放ったのである。
スチュアートが求めているのは明らかに可愛いレイラの方だろう、とカトリーヌは思ったが、
「実は求婚してくれている男性がいるの。
私も結婚するつもりでいるのよ」
と泣き出すレイラを見て、自分が嫁に行くことを決意する。
しかし思った通り、スチュアートが求めていたのはレイラの方だったらしい。
カトリーヌを一目見るなり、みるみる険しい顔になり、思い切り壁を殴りつけたのである。
これではとても幸せな結婚など望めそうにない。
しかし、自分が行くと言ってしまった以上、もう実家には戻れない。
カトリーヌは底なし沼に沈んでいくような気分だったが、時が経つにつれ、少しずつスチュアートとの距離が縮まり始めて……?
妹の身代わりに殺戮の王太子に嫁がされた忌み子王女、実は妖精の愛し子でした。嫁ぎ先でじゃがいもを育てていたら、殿下の溺愛が始まりました・長編版
まほりろ
恋愛
国王の愛人の娘であるアリアベルタは、母親の死後、王宮内で放置されていた。
食事は一日に一回、カビたパンやまふ腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。
しかしアリアベルタはそれでもなんとか暮らしていた。
アリアベルタの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。
その妖精はアリアベルタに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。
ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたアリアベルタは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
※中編を大幅に改稿し、長編化しました。2025年1月20日
※長編版と差し替えました。2025年7月2日
※コミカライズ化が決定しました。商業化した際はアルファポリス版は非公開に致します。
妹に婚約者を奪われたけど、婚約者の兄に拾われて幸せになる
ワールド
恋愛
妹のリリアナは私より可愛い。それに才色兼備で姉である私は公爵家の中で落ちこぼれだった。
でも、愛する婚約者マルナールがいるからリリアナや家族からの視線に耐えられた。
しかし、ある日リリアナに婚約者を奪われてしまう。
「すまん、別れてくれ」
「私の方が好きなんですって? お姉さま」
「お前はもういらない」
様々な人からの裏切りと告白で私は公爵家を追放された。
それは終わりであり始まりだった。
路頭に迷っていると、とても爽やかな顔立ちをした公爵に。
「なんだ? この可愛い……女性は?」
私は拾われた。そして、ここから逆襲が始まった。
王太子妃が我慢しなさい ~姉妹差別を受けていた姉がもっとひどい兄弟差別を受けていた王太子に嫁ぎました~
玄未マオ
ファンタジー
メディア王家に伝わる古い呪いで第一王子は家族からも畏怖されていた。
その王子の元に姉妹差別を受けていたメルが嫁ぐことになるが、その事情とは?
ヒロインは姉妹差別され育っていますが、言いたいことはきっちりいう子です。
甘やかされた欲しがり妹は~私の婚約者を奪おうとした妹が思わぬ展開に!
柚屋志宇
恋愛
「お姉様の婚約者ちょうだい!」欲しがり妹ルビーは、ついにサフィールの婚約者を欲しがった。
サフィールはコランダム子爵家の跡継ぎだったが、妹ルビーを溺愛する両親は、婚約者も跡継ぎの座もサフィールから奪いルビーに与えると言い出した。
サフィールは絶望したが、婚約者アルマンディンの助けでこの問題は国王に奏上され、サフィールとルビーの立場は大きく変わる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
★2025/11/22:HOTランキング1位ありがとうございます。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
妹に婚約者を取られてしまい、家を追い出されました。しかしそれは幸せの始まりだったようです
hikari
恋愛
姉妹3人と弟1人の4人きょうだい。しかし、3番目の妹リサに婚約者である王太子を取られてしまう。二番目の妹アイーダだけは味方であるものの、次期公爵になる弟のヨハンがリサの味方。両親は無関心。ヨハンによってローサは追い出されてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる