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No.01
~入学式④~
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私が結城さんを避けだして、かなり日にちがたった。
制服も夏服に変わった、そんなある日。
私は沙羅ちゃんと町に遊びに来ていた。
「なぁ、悠奈?アンタ結城を避けてるんだって?」
「沙羅ちゃん?何でって、あっ!聞いたの?」
葉山さんだもん。
話してるとは思ったけど。
「うん。あの馬鹿、理由知りたがっていた」
「そう……」
「そんなに結城に知られたくないのか?」
沙羅ちゃんだってわかってるじゃない。
もしバレたらどうなるか。
「だって……結城さん、嫌と思うから。昔の仲間がそんな事してたなんて聞いたら……」
「確かにあの男は、嫌がるかもしれないが……。それよりは、悠奈がそんな目に合わされたのが嫌と思うけどな?」
結城さんは私が好き。
それはわかってる。
約束破れば、みんなが……。
あの2人はやると言えばまたやるよ。
結城さんに近づけば、また皆の居場所突き止めて痛めつけられるから。
じゃあなんで結城さんのいる高校に進学したんだって言われるかもしれない。
私はそれでも。
結城さんのそばにいたかった。
そばにいるだけでいいから。
制服も夏服に変わった、そんなある日。
私は沙羅ちゃんと町に遊びに来ていた。
「なぁ、悠奈?アンタ結城を避けてるんだって?」
「沙羅ちゃん?何でって、あっ!聞いたの?」
葉山さんだもん。
話してるとは思ったけど。
「うん。あの馬鹿、理由知りたがっていた」
「そう……」
「そんなに結城に知られたくないのか?」
沙羅ちゃんだってわかってるじゃない。
もしバレたらどうなるか。
「だって……結城さん、嫌と思うから。昔の仲間がそんな事してたなんて聞いたら……」
「確かにあの男は、嫌がるかもしれないが……。それよりは、悠奈がそんな目に合わされたのが嫌と思うけどな?」
結城さんは私が好き。
それはわかってる。
約束破れば、みんなが……。
あの2人はやると言えばまたやるよ。
結城さんに近づけば、また皆の居場所突き止めて痛めつけられるから。
じゃあなんで結城さんのいる高校に進学したんだって言われるかもしれない。
私はそれでも。
結城さんのそばにいたかった。
そばにいるだけでいいから。
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