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No.10

結城の婚約者-3

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「悠奈ちゃん」
「何ですか?」
「あーその、彼女のことだけど」
「はい?」
「黙っててごめんね?」



結城さんは、私に湊さんのことを謝ってきた。



「私なら大丈夫ですよ」
「ホントにごめんね?けど、彼女には気をつけて……」



結城さんはそう言う。




でも。
気をつけてって、何に?


わからないよ?
教えてくれなきゃ。
けれど、私は結城さんを信じることにした。



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