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No.13

悠奈の妊娠-11

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「悠奈ちゃん?大丈夫?」
「大丈夫っ」


親父に会ってから、しばらくして。
俺のマンションに帰ってきた。



それから。
しばらくして、悠奈ちゃんは吐き気が治まらない。



心配だから、今夜はうちに泊めるけどね。


妊娠してるんだから仕方ないけど。
でも、こんなんじゃ。



確かに学校には来れないよね。


それからしばらくして。



「それ食べたら、寝なよ」



そう言って俺のベッドに寝かせる。



疲れてるからか安心したからか、悠奈ちゃんはすぐ眠りについた。



親父は生粋の金持ち気質。
多分悠奈ちゃんと一緒になるのはよくは思わない。
前に悠奈ちゃんのこと話したら反対された。


『ピローン』


ん?
チャット?
誰?


『春斗電話してもいい?』
「あー母さん会いたがってたからな」



昔から母さんだけは反対しなかった。



「母さん」
『みんなに聞いたわよ!"春斗様が可愛らしい女性と"って。私がいない時に来なくてもいいじゃない』
「ごめん。悠奈ちゃんが体調良くないから」
『悠奈さんて春斗が昔付き合ってた?別れたんじゃなかった?』
「ちょっとあったけどまた付き合ってるんだよ。母さん、悠奈ちゃん妊娠してるんだ」
『それでなのね。今からそっち行くわね』



そう言って母さんは電話を切る。




それから30分。
母さんはやって来た。
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