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大学初めての学園祭
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学園祭の準備もほぼ終わり。
明日はいよいよ学園祭。
由貴くんからはお誘いがこない。
藤澤が言うには俺が忙しいと思っているんじゃないかって。
その由貴くん。
昨日から怠そうなんだよね。
そして。
今日、顔が赤いから熱計ると
「37.5℃……」
思った通り熱があった。
「由貴くん今日は大人しく」
「ヤダ」
「……はぁ、仕方ない。その代わり俺が無理だと思ったらやめるからね」
「わかった」
「じゃあ試合まで寝てなよ。冷えぴたもらってくるから」
由貴くんはすぐ眠りについた。
「由貴は?」
「熱が37.5ある」
「どうするんだ?」
「試合するよ」
「由貴熱があるんだろ?」
「これだけは聞いてくれないと思うよ」
「ホント由貴に甘いんだからな。お前は」
「由貴くん寝てるんだから起こすなよ」
そろそろ連絡してみる?
今どうなっているか気になるし。
『そっちどう?』
『特にトラブルもないですよ』
『ならいいよ』
律にラインするとそう言っていた。
問題ないならいいか。
「おーい、颯太!」
「何?由貴くん寝てるって言ったでしょ?」
「わかってるって。由貴を訪ねてきた奴がいるんだよ」
「由貴くんを?仕方ないな」
気持ちよさそうに寝てるけど仕方ない。
「由貴くん。起きて」
「うーん」
「ごめん、寝てるとこ。由貴を訪ねてきた男の子がいるんだ」
「誰?」
「純平と話してるよ」
「それ多分弟」
「………由貴くんが試合したがる理由なんとなくわかったかも」
「別に燐の前で見栄はりたいとかじゃないし」
頭いいのに由貴くんおバカなとこあるんだよね。
「兄ちゃん!」
「燐…………大きくなったな」
寝起きの由貴くんと外へ出ると由貴くんによく似た子がいた。
「颯太。俺の弟」
「初めまして。ぼく、猪熊燐(いのくまりん)です」
……。
由貴くんとなんでこんなに似てるんだろう?
父親は一緒だけどお母さんは違うはず。
由貴くんはお母さん似って言ってたよね。
あまり気にしないでおこう。
由貴くんの弟を見たサークルの連中が「なぁ。その子本当に由貴の弟か?」って言っていた。
そんなこと言うと由貴くん怒っちゃうのに。
由貴くん寒そうだな。
「由貴くん寒いでしょ?これ着てなよ」
俺のウィンドパーカーを渡す。
由貴くんは俺の服とか着るの嫌がるんだよね。
俺が使ってる香水のにおいが染みついているみたいで。
そんな俺たちのやり取りを見ていた燐くんが「ねぇ。その人兄ちゃんの彼氏?」なんて言ってきた。
由貴くんは飲んでいたお茶でむせていた。
「げほっ」
「兄ちゃん?」
「つか違うし!」
「父ちゃんたちは気づいてないけどさ、ぼく兄ちゃんが男の人にしか好意持てないの知ってるから」
そりゃあ気づくだろね。
好きな女の子の話すらしないなら。
「付き合うのも時間の問題だよな?」
「そんなことねぇよ。だって颯太好きな奴いるじゃん?」
「兄ちゃん?」
「何でもない」
「由貴ー試合まで二時間あるから、弟と回ってこいよ」
「よし!燐行くぞ」
「由貴くん!?熱あるでしょ?」
「大丈夫だって」
「じゃあ俺もいく」
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「よし!じゃあ行こうか?」
由貴くん手を繋ぐと熱のせいかかなり熱かった。
明日はいよいよ学園祭。
由貴くんからはお誘いがこない。
藤澤が言うには俺が忙しいと思っているんじゃないかって。
その由貴くん。
昨日から怠そうなんだよね。
そして。
今日、顔が赤いから熱計ると
「37.5℃……」
思った通り熱があった。
「由貴くん今日は大人しく」
「ヤダ」
「……はぁ、仕方ない。その代わり俺が無理だと思ったらやめるからね」
「わかった」
「じゃあ試合まで寝てなよ。冷えぴたもらってくるから」
由貴くんはすぐ眠りについた。
「由貴は?」
「熱が37.5ある」
「どうするんだ?」
「試合するよ」
「由貴熱があるんだろ?」
「これだけは聞いてくれないと思うよ」
「ホント由貴に甘いんだからな。お前は」
「由貴くん寝てるんだから起こすなよ」
そろそろ連絡してみる?
今どうなっているか気になるし。
『そっちどう?』
『特にトラブルもないですよ』
『ならいいよ』
律にラインするとそう言っていた。
問題ないならいいか。
「おーい、颯太!」
「何?由貴くん寝てるって言ったでしょ?」
「わかってるって。由貴を訪ねてきた奴がいるんだよ」
「由貴くんを?仕方ないな」
気持ちよさそうに寝てるけど仕方ない。
「由貴くん。起きて」
「うーん」
「ごめん、寝てるとこ。由貴を訪ねてきた男の子がいるんだ」
「誰?」
「純平と話してるよ」
「それ多分弟」
「………由貴くんが試合したがる理由なんとなくわかったかも」
「別に燐の前で見栄はりたいとかじゃないし」
頭いいのに由貴くんおバカなとこあるんだよね。
「兄ちゃん!」
「燐…………大きくなったな」
寝起きの由貴くんと外へ出ると由貴くんによく似た子がいた。
「颯太。俺の弟」
「初めまして。ぼく、猪熊燐(いのくまりん)です」
……。
由貴くんとなんでこんなに似てるんだろう?
父親は一緒だけどお母さんは違うはず。
由貴くんはお母さん似って言ってたよね。
あまり気にしないでおこう。
由貴くんの弟を見たサークルの連中が「なぁ。その子本当に由貴の弟か?」って言っていた。
そんなこと言うと由貴くん怒っちゃうのに。
由貴くん寒そうだな。
「由貴くん寒いでしょ?これ着てなよ」
俺のウィンドパーカーを渡す。
由貴くんは俺の服とか着るの嫌がるんだよね。
俺が使ってる香水のにおいが染みついているみたいで。
そんな俺たちのやり取りを見ていた燐くんが「ねぇ。その人兄ちゃんの彼氏?」なんて言ってきた。
由貴くんは飲んでいたお茶でむせていた。
「げほっ」
「兄ちゃん?」
「つか違うし!」
「父ちゃんたちは気づいてないけどさ、ぼく兄ちゃんが男の人にしか好意持てないの知ってるから」
そりゃあ気づくだろね。
好きな女の子の話すらしないなら。
「付き合うのも時間の問題だよな?」
「そんなことねぇよ。だって颯太好きな奴いるじゃん?」
「兄ちゃん?」
「何でもない」
「由貴ー試合まで二時間あるから、弟と回ってこいよ」
「よし!燐行くぞ」
「由貴くん!?熱あるでしょ?」
「大丈夫だって」
「じゃあ俺もいく」
「嫌?」
「嫌じゃないけど」
「よし!じゃあ行こうか?」
由貴くん手を繋ぐと熱のせいかかなり熱かった。
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