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すれ違い
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そして。
お昼ちょっと前。
『由貴。燐の入学式終わったぞ』
「じゃあ今からそっちに行く」
歩いて大学まで行く。
今までは颯太が送り迎えしてくれていた。
学生会のメンバーだけは車通学を許可されている。
大学は駅が近いから問題ないし。
希望者には有料だけど車やバイクで通学ができる。
それに颯太は学生会の会長もしているから、駐車場はフリーなんだそうだ。
「兄ちゃん!」
「燐わざわざ抱きつくなっ」
「えぇー」
えぇーとか言われてもな。
兄さんたちは俺を見ながら真面目な顔して言ってきた。
「由貴、縮んだ?」て。
「縮んでねぇよ!」
「だって由貴、ちっちゃいし」
「チビで悪かったな!」
ムカつく。
標準より小さいからって。
「ゆっきー怒るなよ」
昼はひかりの希望で寿司屋に。
回転寿司じゃなくてちょっと高い方のな。
「お前たち遠慮なく食え!」
ひかりと燐は声を揃えて言う。
「「遠慮なくいただきます」」と。
「違う!俺たちはゆっきーに言ったの!」
「春兄は、兄ちゃんに甘いもんな」
春兄は優しいからな。
けれど夏兄は違う。
優しいフリをしているだけ。
颯太によく言われてたっけ。
『もっと甘えていいんだよ』とかって。
甘えるとかよくわからない。
「ゆっきー帰るのか?」
「あぁ。今日、お姉ちゃんのお母さんが来ているらしいから」
「…………なぁ。ゆっきーあの母親ババアが特別なだけでさ、他の人は怖くはないから大丈夫だよ」
よく言う。
俺はあの人は嫌いじゃない。
なのにあんたが勝手に俺があの人を嫌いってことにして。
でも。
手をかざされただけで怖いのも本当のこと。
「大丈夫だよ」
「あ、ゆっきー。これ、陸也の家族に」
「わかった」
兄さんたちに土産渡されて帰っていく。
「ただいま」
「おかえり」
「お姉ちゃん。これ、兄さんたちから」
「何?」
紙袋を渡すとお姉ちゃんは何故か微笑んでいた。
「どうしたの?」
「みて」
同封されていたであろうメッセージカードを見せてきた。
『柳陸也様。
弟、由貴がお世話になっております。
私たち家族より日頃の感謝を込めて』
「カニでしょ?海老にお肉」
お姉ちゃんは微笑みながらそう言ってきた。
「奈々、誰だい?」
「お母さん。由貴よ」
「この子が?」
「うん。ね、由貴。リビングに行こう」
お姉ちゃんとお姉ちゃんのお母さんとリビングへ。
「聞いてたより可愛い子じゃないか」
「はじめまして。私は奈々のお母さんだよ。だから、"お祖母ちゃん"て呼んでおくれ」
「おばあちゃん?」
「由貴可愛いじゃないか」
そう言いながらおばあちゃんが抱きついてきた。
そんなわけないに。
おばあちゃんがそんなことするわけないのに、頭ではわかってても。
つい、身構えてしまう。
「母さん!」
「あ、すまないね」
陸也がまだいたらしくやってきた。
「お、由貴帰ったか?」
「陸。由貴帰ってるよ」
「お兄ちゃんおかえりなさい」
美希ちゃんがそう言いながら抱きついてきた。
「ただいま、美希ちゃん。兄さんたちからおみやげあるよ」
「何?」
「カニと海老とお肉」
「明日鍋にするか?」
「うわぁい。お鍋」
そんな俺たちのやりとりを見ていたおばあちゃんがとんでもないことを聞いてきた。
「陸也。由貴は本当にあんたの弟かい?」って。
陸也は自信満々に答えた。
「そうだよ」
つか。
今日は疲れた。
「俺、もう寝るから」
そう言って俺は部屋に戻った。
お昼ちょっと前。
『由貴。燐の入学式終わったぞ』
「じゃあ今からそっちに行く」
歩いて大学まで行く。
今までは颯太が送り迎えしてくれていた。
学生会のメンバーだけは車通学を許可されている。
大学は駅が近いから問題ないし。
希望者には有料だけど車やバイクで通学ができる。
それに颯太は学生会の会長もしているから、駐車場はフリーなんだそうだ。
「兄ちゃん!」
「燐わざわざ抱きつくなっ」
「えぇー」
えぇーとか言われてもな。
兄さんたちは俺を見ながら真面目な顔して言ってきた。
「由貴、縮んだ?」て。
「縮んでねぇよ!」
「だって由貴、ちっちゃいし」
「チビで悪かったな!」
ムカつく。
標準より小さいからって。
「ゆっきー怒るなよ」
昼はひかりの希望で寿司屋に。
回転寿司じゃなくてちょっと高い方のな。
「お前たち遠慮なく食え!」
ひかりと燐は声を揃えて言う。
「「遠慮なくいただきます」」と。
「違う!俺たちはゆっきーに言ったの!」
「春兄は、兄ちゃんに甘いもんな」
春兄は優しいからな。
けれど夏兄は違う。
優しいフリをしているだけ。
颯太によく言われてたっけ。
『もっと甘えていいんだよ』とかって。
甘えるとかよくわからない。
「ゆっきー帰るのか?」
「あぁ。今日、お姉ちゃんのお母さんが来ているらしいから」
「…………なぁ。ゆっきーあの母親ババアが特別なだけでさ、他の人は怖くはないから大丈夫だよ」
よく言う。
俺はあの人は嫌いじゃない。
なのにあんたが勝手に俺があの人を嫌いってことにして。
でも。
手をかざされただけで怖いのも本当のこと。
「大丈夫だよ」
「あ、ゆっきー。これ、陸也の家族に」
「わかった」
兄さんたちに土産渡されて帰っていく。
「ただいま」
「おかえり」
「お姉ちゃん。これ、兄さんたちから」
「何?」
紙袋を渡すとお姉ちゃんは何故か微笑んでいた。
「どうしたの?」
「みて」
同封されていたであろうメッセージカードを見せてきた。
『柳陸也様。
弟、由貴がお世話になっております。
私たち家族より日頃の感謝を込めて』
「カニでしょ?海老にお肉」
お姉ちゃんは微笑みながらそう言ってきた。
「奈々、誰だい?」
「お母さん。由貴よ」
「この子が?」
「うん。ね、由貴。リビングに行こう」
お姉ちゃんとお姉ちゃんのお母さんとリビングへ。
「聞いてたより可愛い子じゃないか」
「はじめまして。私は奈々のお母さんだよ。だから、"お祖母ちゃん"て呼んでおくれ」
「おばあちゃん?」
「由貴可愛いじゃないか」
そう言いながらおばあちゃんが抱きついてきた。
そんなわけないに。
おばあちゃんがそんなことするわけないのに、頭ではわかってても。
つい、身構えてしまう。
「母さん!」
「あ、すまないね」
陸也がまだいたらしくやってきた。
「お、由貴帰ったか?」
「陸。由貴帰ってるよ」
「お兄ちゃんおかえりなさい」
美希ちゃんがそう言いながら抱きついてきた。
「ただいま、美希ちゃん。兄さんたちからおみやげあるよ」
「何?」
「カニと海老とお肉」
「明日鍋にするか?」
「うわぁい。お鍋」
そんな俺たちのやりとりを見ていたおばあちゃんがとんでもないことを聞いてきた。
「陸也。由貴は本当にあんたの弟かい?」って。
陸也は自信満々に答えた。
「そうだよ」
つか。
今日は疲れた。
「俺、もう寝るから」
そう言って俺は部屋に戻った。
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