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葉月カイト

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由貴と義久

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それからしばらくして。
俺たちはサークルを引退した。


「律ー今、いい?」
「会長。何ですか?」
「あのさ、会長職をきみに譲りたいんだ」
「いいですよ。あなたの後任は由貴に近い人間にするつもりだったんでしょ?」



そう。
それは由貴くんが入学してきた時には決めていた。
律と由貴くんが友達だったのもあるし。



まさか。
由貴くんを好きになるとは思わなかった。



いや。
気づかないふりしていただけだけど。




「とりあえずこの書類とこのUSBに目を通して」
「こんな山の書類ここでしか目通せませんよ?」
「じゃあ家に来る?それ全部パソコンに取り込んでるけど。その場合は由貴くんが律に妬いちゃうけどねー」
「それは嫌です」
「それから燐くん、由貴くんの弟が学生会に入りたいらしいから、俺の推薦で入れるから」
「燐から直接聞きました。会長。由貴との関係公表したらどうです?」


由貴くんとは中学からの友達なんだっけ。
律の言うこともわかるよ。
でも、由貴くんがそれを望んでないから。
だから。
今は言わないでいいんだ。



まぁ、学生会のメンバーとサークルのみんなは知っている。
俺が隠していないからね。
付き合うことにしたとか言ったらさやっと?とか言われたし。




「卒業までには考えておくよ」




*********



「燐を学生会のメンバーに?」
「前に入りたいって相談されてね」
「ふーん。でも燐のヤツ何で学生会なんかに」



そんなの決まってるでしょ。
由貴くん。
キミに何かあった時。
キミを守れるようにだよ。



ねぇ、由貴くん。
キミは周りから愛されてるって自覚を少しは持ちなさい。




「今年は学園祭10月にするからね」
「わかった。……なぁ、そういう情報流していいのかよ?」
「いいんだよ。今までだって由貴くんに色々情報流してたんだよ?」
「それとさ藤澤さんから女装コンテストに出ろって言われたんだけど?」
「俺から断っておくから」



確かに女装したら可愛いとは思うよ?
でも。
俺以外の前で女装とか冗談じゃない。



「そうだ。教授が言ってたけど、秋入学の子がはいってくるらしいよ」



俺は編入生のデータを見せる。



「誰?…………深月義久?はぁ!?」



そう。
由貴くんの高校の時の友人の深月くん。



秋入学のために夏入試受けて見事合格して、10月からやってくる。



「嬉しくないの?」
「純から何か聞き出した?」
「ちょっとね」
「何で純から聞くんだよ!」



由貴くんふくれてる。
その顔も可愛いけど。



「で、明日くるから」
「律が学生会室に来い言ったのって」
「深月くんがくるから」
「純は知ってるんだろう?」
「純平から相談されたんだよ。深月くんがうちの大学にきたがってるって」
「由貴くん。彼はキミを恨んでなんかいないよ?」



由貴くんは連絡しようと思えば連絡できた。
でもしなかったって純平が言っていた。




「何でそんなこと…………」
「深月くんと話した時純平もいてさ。純平が聞いてた」
「そう」
「逃げたらみんなの前でキスするからね?」




いい加減みんなに言いたいんだよね。
由貴くんは俺のものって。




それに。
由貴くんてば未だに手紙もらってるんだよね。
まぁ、由貴くんに手を出すなら誰であろうと渡すつもりはもちろんないけどね。
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