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葉月カイト

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妊娠

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『吐き気 微熱』



この間から調べてるけどわからない。
説明会で知り合った同期の子に聞いてみようかな。




『急に悪いんだけど。恋人がずっと微熱が出て吐き気と眠気があるんだけど、風邪じゃないみたいなんだよね』



ホント由貴くんどうしたんだろう?
何か病気??



『橘くんの彼女さん生理きてる?もしΩなら発情期きてる?』



そういえば先月来なかったって言ってたな。




『多分。橘くんの彼女妊娠してる』



……………。
確かに言われてみたら妊娠の初期症状に似てる。




そんな時だった。
奈々ちゃんから呼ばれたのは。




「颯太。ごめんね、由貴を病院に連れて行こうと思ったんだけど美希が体調くずしちゃって」
「いいよ。由貴くんは?」
「部屋にいるわよ」
「あ、由貴。部屋下に変えたから」
「わかった」


そして。
奈々ちゃんは俺に言ってきた。





「颯太。由貴、妊娠しているわよ?」



やっぱり。
奈々ちゃんからみてそう見えるならきっとそうなんだ。
由貴くんは気づいているのかな。



妊娠していること。
由貴くんのことだから妊娠していること気づいてても俺には言えないでいると思う。




「由貴くん入るよ」
「颯太?」
「今日は具合いいいの?」
「うん。今日は」
「今から病院行こう?」
「え、でも……」



思った通りの反応。
でも。
妊娠しているかもしれないなら連れて行かないわけにはいかない。



「妊娠、してるかもしれないんだから。診てもらおう?」
「なんで………」




この反応。
気づいていたけど言えなかったパターンだね。



「ごめんね。気づいてあげれなくて」
「だから病院に行こう?」



なんとか由貴くんは頷いてくれた。



『おめでとうございます。今、10週目です』



この間。
病院行って診てもらったら妊娠していた。




「とりあえず引っ越さなきゃ」




親父なんかに連絡取りたくないから。
とりあえずメールで。



『由貴くんが妊娠したから一緒に暮らすことにしたから』



そうメールすると親父から電話がきた。



『颯太。恋人いたのか?』
「いたけど?文句ある?」
『颯太。いい加減その言い方やめなさい』
「というわけで近いうち引っ越すから」
『………引っ越し先決まったら連絡しなさい』
「なんであんたに言わなきゃいけないわけ?」
『…………とりあえず100万振り込んでおく』




いきなりなに?
100万も振り込むとか?
祝い金ってこと?
そんなことして母さんのこと許せるわけないのに。




引っ越し先見つかるまでは由貴くんは今まで通り陸のとこで。




「おい!颯太」
「何?」
「お前、由貴を孕ませたって本当か?」




本当のことだけどさ。
なんか言い方が気に食わない。
孕ませたってなに?



「本当だけど?」
「お前な!」
「責任は取るよ」
「卒業してから一緒に暮らすのか?」
「今探してるとこ」
「颯太。お前、同性婚の法律が可決されるの待ってるだろう?」
「そうだよ」
「可決されなかったらどうするんだよ」
「なんとなくだけど可決。そんな気がするんだ」
「由貴を泣かせたら奈々がうるさいからな」




それだけじゃない。
燐くん、純平、藤澤も。
あと律も。


由貴くんの周りはおせっかいな奴ばかりいるんだから。
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