LOVE☆GAME

葉月カイト

文字の大きさ
355 / 404
家族

8

しおりを挟む
「でね、その時の颯太がね」




何でこうなったんだっけ?



確か。
颯太が、俺を正気に戻ったお母さんに紹介したいつーから行った。
で。
颯太のお母さんが俺と話したいて言うからそのまま病室に残った。
いや、残ったというかおばさんが颯太を追い出したんだけどな。



颯太の小さい頃の話を聞かせてくれてる。
アルバムも。
オヤジさんに持ってきてもらったらしい。
小さい頃の颯太は可愛かった。




「颯太は自分のお気に入りが誰かに触られたりするのが嫌いなのよ」
「昔から?」



まるでこの間。
颯太がおじさんにしたみたいな。
昔からか。
颯太らしいや。



「うちの人から聞いたけどうちの人が由貴くんに触ろうとしたらあの子あの人の腕を捻りあげてたんですって?」



颯太のお母さんは笑いながらそう言ってた。



「それだけ由貴くんが好きなのね。それに翼くんにお礼言わなきゃ」
「翼に?」
「颯太をあの家から連れ出したのは翼くんなの。颯太の保護者的な存在だから」
「陸也じゃなくて?」
「そうよ。それに陸也くんは翼くんと颯太を嫌っているはずよ」
「嫌っている?そんな風には」
「みえない?」
「うん」



おばさんはつぶやくように「覚えてないのね」って言っていた。



覚えてないってなにが??
周りの人間が俺たちが知らない何かを知っているんじゃないかってそう思う。




 ……?
なんか忘れてる?
大切な何かを。



『拾った責任は持たなきゃな』



陸也はそう言っていた。
何かあって陸也がそうなったのか?
本当は翼が颯太の面倒みていたのか??





「それに由貴くんにも」
「俺も?」
「えぇ。颯太を好きになってくれてありがとう」
「お礼言われることじゃあ」
「キミに会わなければ颯太は冷たい子になっていたわ」



颯太のお母さんは俺の手をとり言ってきた。
だからありがとうと。



「由貴くん見て。これ」
「幼稚園の時?」
「そう」




あれ隣にいる男の子みたことあるような…………。




「隣にいるのはかなめくんよ」
「かなめ?」
「由貴くん知らない?藤澤かなめくんよ」
「藤澤さんと颯太って」
「2人は幼なじみなのよ?」



仲いいなぁとは思っていた。
そっか幼なじみだったのか。





「これ見て。2人がケンカした時の」
「……颯太泣いてる」
「可愛いでしょ?」
「うん」




藤澤さんとケンカして泣くなんて信じられない。
今じゃ反対だけどな。
どっちかというと、ケンカの前に颯太の圧に藤澤さんが負けてそこで終わるんだよな。
で、藤澤さんは叫ぶけどな。




「ね、お腹触っていい?」
「うん」




おばさんは優しい手をしていた。
女性……というか母親の手はきっとこんなに優しい手をしているんだろう。



「いつでも来てね。颯太が待ってるわ!」



そう言われ颯太の病室へ戻った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

守り守られ

ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師 患者 瀬咲朔 腸疾患・排泄障害・下肢不自由 看護師 ベテラン山添さん 準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん 木島 尚久 真幌の恋人同棲中

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

処理中です...