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葉月カイト

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家族

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由貴くんのお腹僅かに膨らんでいた。
まだ少しだったけど。
これから少しずつお腹が大きくなってくると思う。
それでバレたんだろうけど。



「由貴くん。明日買い物行かない??」
「どうしたんだ?」
「由貴くんの服買いに行こうかなって」
「何で??」
「お腹膨らんできたからだよ?」




由貴くんの顔に書いてある。
『別にいらない』って。
全く仕方ないな。




そして、夜。



『颯太!お母さんよ』
「母さん?」
『明日暇なら由貴くんと買い物に行きたいのだけど』




タイミングよすぎ。



「明日さ買い物行くんだけど一緒に行こうか?」
『じゃあ夕方に待ち合わせして夜ご飯も食べましょう?』



そう言って母さんは電話を切った。



「じゃあそろそろ行こうか?」
「何で夕方から買い物?」
「母さんがさ、買い物行こうって昨日電話来てさ。ついでにご飯もってなったから」



待ち合わせ場所へ。



「寒くない?」
「そろそろ母さん来るから」
「颯太、由貴くん」
「走らなくてもいいのに」
「何言ってるの!妊娠中は体冷やしたらだめなのよ!」




先に買い物済ませその後ご飯に。
妊夫コーナーがあって男性用の服もきちんと売ってある。




「颯太買いすぎじゃないか?」



由貴くんの服に妊娠クリーム。
確かにちょっと由貴くんの服買いすぎかな?
でもいいでしょ?



母さんも同じぐらい由貴くんに買っていた。




「久々の買い物は楽しいわね」



夕飯は母さんの希望でイタリアンに。



「由貴くんどうする?大きいピザ頼んで半分にしない?」
「颯太足りる?」
「パスタ大盛りにするから」
「仲いいわよね?母親の前でいちゃつくなんて」
「由貴くん可愛いから」



由貴くんが可愛くて仕方ない。




「遅くなったわね」
「母さん送っていくよ」
「駅まででいいわ。お父さん着ているはずだから」



車で母さんを送っていくことにした。
母さんの言うとおりうちの車があった。




「颯太」
「何?」
「追加分だ。今日はクリスマス、、、だからな」
「はぁ?追加って?」
「クリスマスだからよ?」



遠回しなクリスマスプレゼントに現金??
何を考えてるんだか。



「お父さんは颯太が欲しいモノがわからないからよ?この人こう見えて子供が可愛くて仕方ないのよ?」



そんな話今更聞かされても。
親父は札束の入った封筒と意味深なことを言ってきた。




「それから夜中面白いニュースが流れるぞ?」


はぁ?面白いニュース??
親父はそれだけ言うと母さんを車に乗せて帰って行った。




「面白いニュースなんて」



そんな時。
速報が流れた。





「え?」





同性婚がついに日本でもできるようになったのだ。
法律の執行は来年の2月14日から。
そう。
由貴くんの誕生日から。




これで由貴くんと結婚できる。
由貴くんと家族になれる。




そう思うと嬉しくて仕方なかった。
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