好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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同棲生活

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「別に寂しくなんか!」
「毎日来ようか?」



まるで俺の想いきもちを見透かされたかのような言い方。




本音言えば、瑠衣さんにずっといて欲しい。




でもこれ以上甘えるわけにはいかない。



「じゃあご飯毎日作ってあげようか?」
「は?」
「一緒に暮らさなくてもいいからご飯作りにくるから食べてね?」
「瑠衣さんて物好きだよな?」
「そう?晶くんて偏食するからねー」
「そんなことねぇし」
「由貴も偏食するよね。肉食べないし」



むむっ。
なんだよ!
また、由貴って。



「瑠衣さんて由貴が好きなの?」
「え?」
「だってずっと由貴と比べてくるし」



な、なんだよ!
黙らなくてもいいじゃん。




「違うよ。それに由貴はこの間一緒にいたあの男と付き合ってるんだよ?」
「どうだか!」
「晶くんご飯食べた?」
「まだ」
「何がいい?それか食べに行く?」
「肉じゃがとグラタン」
「じゃあ作るから待っててね」




また子ども扱いするし!
瑠衣さんちゃっかり買い物してから来てるし。
どうせ家で作る気だったんだろうな。



「お礼は晶くんの体ね?」
「じゃあいらない」
「えぇー」
「瑠衣さん相手だと腰が痛いんだよ!」
「だって晶くんが可愛いから」



可愛いからって、また、俺のせいにしてるし。



「毎回毎回さ俺のせいにすんのやめてくんない?」
「それに晶くんのナカ、気持ちいいから」



瑠衣さんは俺の話を全く聞いていない。



「じゃあ作るから晶くんはテレビでも見てなよ?」



そう言いながら瑠衣さんはキッチンで飯の準備を始めた。
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