好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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合同学園祭・準備編

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「あれ?晶は」



休憩が終わって会議を始めると健が晶くんを訪ねてきた。




「晶に近づくなよ。晶の体調の悪さがひどくなる」
「ひどいな。幼なじみとして心配してるのに……」




晶くんを訪ねた健を皮肉で返す蓮也くん。




「はいはい。やめやめ!会議続き始めるぞ」
「如月いないじゃん」
「あいつは仮眠室で寝かせてる」



そして今日の会議が終わると皆帰って行く。



「じゃあ会議は終わりー」
「結構時間かかったな」
「如月がいないからな」



俺は仮眠室で寝てる晶くんの元に向かう。




「沙希、晶くんのところ行くけど、どうする?」
「一緒に行くー」



俺たちが、仮眠室行くと丁度晶くんが目を覚ます。



「目覚ました?よく寝てたね」
「今、何時?」
「会議終わったよ。というわけで帰ろうか?」
「何で起こさないんだよ!?」



起こさなかったことに晶くんは文句を言う。
やれやれ。



途中でまた寝ちゃった晶くん。
仕方ないから、部屋で寝かせておくことに。



「沙希ー夕飯どうする?」
「ママには食べてから帰るって連絡してるー」
「わかった」
「お兄ちゃんホント楽しそうだね」
「そう?」



俺は沙希とそんな話しをしながら夕飯の準備をする。



沙希は昔の晶くんがどうだとかそんな話しばかり。



「噂は本当だったんだね」



沙希はつぶやくように言った。
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