好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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合同学園祭・準備編

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「しようか?」



俺がそう言うと晶くんは顔を真っ赤にして断る。
違うってわかるけと俺は晶くんをからかってみる。



「ねぇ最近してないし、たまってるしからしようか?」
「俺はたまってない」
「本当にぃー?」
「たまってないつったらたまってねぇー!!」
「もしかして、自分で抜いてた?」



晶くんは世間一般の同世代の子に比べて、性欲があまりないんだよね。



「違うっしてないっ」
「じゃあ、誰かとした?それとも、誰かを抱いた?」
「誰ともしてないし、抱いてもいないっ」
「ならいいじゃない。ねっ?」




晶くんを言いくるめ晶くんをたっぷり味わったけどね。


翌朝。
久々なせいかちょっと無茶しちゃったからか晶くんに文句を言われる。



「あーごめんね?」
「いくら、久々だからって……」
「今日休みだしいいじゃない。最近、疲れてみたいだし」
「瑠衣さん、携帯取って……」
「はい」



晶くんはどこかに電話をする。
電話の相手は誰かわかるけどね。




「沙希ちゃん。俺だけど、今日さちょっと行けそうにないから。えっ?瑠衣さん?いるけど」
「何?」
「沙希ちゃんが変わってって」
「沙希?どうしたの?」



電話を変わった俺は沙希から文句言われちゃった。



「はぁ……」
「どうしたんだ?瑠衣さん」
「沙希に説教されちゃった!晶くんを動けなくなるまでするなって」



俺は電話の内容を晶くんに話す。



ホント沙希は、晶くんのことになると怖いんだから。
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