好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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学園祭スタート

9

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「うわーやばっ」



蓮也たちと喋っていたら、あっという間に女装コンテストの時間になっていた。
会場に向かっていると、誰かに呼び止められた。



「如月くん!」
「……確か、田中サン?」



こいつは田中といって、もう辞めたけど父さんの運転手兼秘書をしていた男の子供だ。



「良かった。ちょっと話しあるから付き合ってよ」
「でも、コンテストが……」
「いいから……」



田中は俺の腕を掴みどこかに連れて行く。
無駄に力が強いから痛いんだけど。


「悪いな待たせたな」
「こんなとこに何の用があるんだよ?」



田中は俺を第一倉庫に連れてきた。
そこには、数人の男たちがいた。



「マジ連れてきたのか。女みたいな顔してるな」
「なんだよ、あんたたち」



俺がそう言うと1人の男が寄ってきて言う。



「俺たちの瑠衣先生に近づくなよ」
「はぁ!?」
「瑠衣先生はみんなのものなんだよ」
「瑠衣さんはものじゃねぇだろう!?」
「わからねぇか。なら、わからせるか……」
「んっ」



俺は何かを嗅がされ気を失う。



「ん……」



次、目を覚ますと、俺は目隠しされ手足を縛られていた。



「起きたみたいだぜ?」
「んじゃ、お楽しみタイムといきますか?」
「瑠衣先生の前に二度と顔出せないようにしちゃおうぜ?」



奴らは下品な笑いをしていた。
冗談じゃねぇ。
さっさと手足をほどきやがれ。


「蹴られちゃたまらないし、アレ使うか?」
「いいな」
「おい。口開けろよ」
「……」



奴らは俺の口を開けさせるとムリヤリ何かを飲ませた。
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