好きって言ってみなよ?

葉月カイト

文字の大きさ
上 下
162 / 585
修学旅行そして晶の秘密

8

しおりを挟む
「何?」
『暇そうだから、相手してやるよ』



フレッドは、見張りを下がらせると、俺を押し倒した。



『何されるのかわからないって顔してるな?』
「……わかるよ。ぼくにエッチなことしたいんでしょ?」
『ならいいや』



そう言って、俺にキスしてくる。
フレッドはキスしながら俺に何かを飲ませた。



「何を飲ませっ」
『そのうちわかるさ』



そう言った途端、俺の体が熱くなってきた。



『もう効いてきたのか?効いてくるの早いな』
「あっ」



ニヤリとした顔して、フレッドは言う。



『もっといい声で鳴かせてやるよ』



そして俺はフレッドに無理やり抱かれた。



瑠衣さんにも無理やりだったけど、フレッドみたいに気持ち悪くなかったし、自分勝手じゃなかった。



ただ俺は早く終わって欲しかった。
瑠衣さん以外に抱かれたのが嫌だった。



『晶くん』
『俺はね独占欲が強いんだよ?』
『俺以外に抱かれたらお仕置きね』



抱かれている最中、瑠衣さんのそんな言葉が浮かんだ。



そしてことが終わると『なかなかよかったぜ』と言ってフレッドは出ていった。



俺は悔しくてしばらく涙が止まらなかった。
あんな男に無理やり組み敷かれたのが。
それからフレッドは俺の元を訪れて俺を抱いた。
そして。
あきたからか、フレッドは1ヶ月ほどで俺を解放した。

   
しおりを挟む

処理中です...