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悠姫の帰国
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期末テストも終わり、もうすぐ春休みというある日のこと。
「え?」
「だから、4月からはあっちのマンションで暮らすから」
「何で?」
「悠姫が帰ってくる」
「そっかじゃあ仕方ないね」
晶くんの妹の悠姫ちゃん。
どこか知らないけど留学中なんだけど、今年の春帰国するんだって。
晶くんとこの副会長さんがストーカーしていたから留学させたらしいけど。
「悠姫ちゃんはいつ帰ってくるの?」
「明日」
「急だね?」
「えっと……」
ん?
今目そらした?
もしかして……。
「晶くん?まさか、言い忘れてたなんてことは、ないよね?」
「うっそ、それはっ」
「晶くん。怒らないから言ってごらん?」
「忘れてた。姫が帰ってくるのを忘れてたんだよ!」
晶くんは、ややキレ気味に言ってきた。
「何ソレ。晶くんてばお兄ちゃん失格だね」
「うるせぇー!兄さんみたいなこと言わなくてもいいじゃないか!」
「……とおるに何か言われた?」
「姫が帰ってくるのを忘れてるなんて、兄失格だとか、そんなんで姫守れるのかとか。だー思い出しただけでムカつく!」
とおるてば、何を言ったのさ。
晶くんが、キレるぐらいに言っちゃって。
「はいはい。落ち着いて?ね、俺悠姫ちゃんに会ってみたいな。電話でなら話したことあるけど」
「……じゃあ明日ついてくれば?」
「ついて行くというか、空港まで送ってあげるよ」
「わかった。で、今日はシないからな」
「――わかった。そう言えばさ、4月からってそれまでは?」
「有島のおじさんたちが姫といたいらしくて、だからそれまでは、向こうにいる」
「――とおると悠姫ちゃんってさ、確か……」
「あぁ。すげー仲悪い」
「だよね。晶くんの方がまだ可愛げあるとか言ってたしね」
そう、昔。
晶くんに会ったあとにとおるがそう言ってた。
「まぁ、兄さんはアパートで一人暮らししてるしなんとかなるだろう。じゃあ俺もう寝るから」
「ん。お休み」
俺はいつものように晶くんにキスした。
「え?」
「だから、4月からはあっちのマンションで暮らすから」
「何で?」
「悠姫が帰ってくる」
「そっかじゃあ仕方ないね」
晶くんの妹の悠姫ちゃん。
どこか知らないけど留学中なんだけど、今年の春帰国するんだって。
晶くんとこの副会長さんがストーカーしていたから留学させたらしいけど。
「悠姫ちゃんはいつ帰ってくるの?」
「明日」
「急だね?」
「えっと……」
ん?
今目そらした?
もしかして……。
「晶くん?まさか、言い忘れてたなんてことは、ないよね?」
「うっそ、それはっ」
「晶くん。怒らないから言ってごらん?」
「忘れてた。姫が帰ってくるのを忘れてたんだよ!」
晶くんは、ややキレ気味に言ってきた。
「何ソレ。晶くんてばお兄ちゃん失格だね」
「うるせぇー!兄さんみたいなこと言わなくてもいいじゃないか!」
「……とおるに何か言われた?」
「姫が帰ってくるのを忘れてるなんて、兄失格だとか、そんなんで姫守れるのかとか。だー思い出しただけでムカつく!」
とおるてば、何を言ったのさ。
晶くんが、キレるぐらいに言っちゃって。
「はいはい。落ち着いて?ね、俺悠姫ちゃんに会ってみたいな。電話でなら話したことあるけど」
「……じゃあ明日ついてくれば?」
「ついて行くというか、空港まで送ってあげるよ」
「わかった。で、今日はシないからな」
「――わかった。そう言えばさ、4月からってそれまでは?」
「有島のおじさんたちが姫といたいらしくて、だからそれまでは、向こうにいる」
「――とおると悠姫ちゃんってさ、確か……」
「あぁ。すげー仲悪い」
「だよね。晶くんの方がまだ可愛げあるとか言ってたしね」
そう、昔。
晶くんに会ったあとにとおるがそう言ってた。
「まぁ、兄さんはアパートで一人暮らししてるしなんとかなるだろう。じゃあ俺もう寝るから」
「ん。お休み」
俺はいつものように晶くんにキスした。
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