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夏休み
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「じゃあ何でも買ってあげるから、ねっ?」
「あのなっ俺を小さい子供と一緒にするなよ」
晶くんはそう叫んだ。
子供扱いはしてないんだけどな。
「そんなつもりないんだけど。ね、機嫌直してよ」
「っ瑠衣さん!」
俺が晶くんに軽くキスすると、晶くんが叫んできた。
ちょっとやりすぎたかな?
「機嫌直して?」
「あーも!わかったから、外でするなよ」
「外じゃなきゃいいんだね」
「へっあ、ちょ!?」
俺は晶くんをホテルへ連れ込んだ。
そろそろ限界だったし。
**********
そして、夜。
「花火、キレイだね……」
「……」
外は暗くなり、花火大会の時間になり俺は窓から花火をみていた。
「晶くん、こっちにおいでよ」
「腰痛くて無理!」
「そっか……」
さっきちょっと無茶しちゃったからね。
じゃあ仕方ないね。
「うわっ!?」
「腰痛くて起きあがれないんでしょ?」
「だからって持ち上げなくてもっ」
「今日は晶くんと花火大会見に来たんだから、花火見なきゃ損だよ?」
それからしばらくして花火が終わると、俺は晶くんに聞いてみた。
「もう一回する?」って。
「嫌だ!これ以上されたら、明日動けなくなる」
晶くんはそう叫んでいた。
「素直にお風呂連れっていってって言えばいいのに」
でも、腰が痛くて起き上がれない晶くんを俺は風呂場へ連れて行くことになる。
「嫌だっ」
「ホント、意地っ張りだね」
「ほっとけ!」
「明日何時に帰るの?」
「明日朝から兄さん来るって言ってた」
「え、何しに?」
「明日命日だから」
「あぁ。とおるの?」
「……兄さんはまだ生きてる」
晶くんは。
軽い冗談なのにそんなにあきれなくても。
「じゃあ、何で?」
「だから、まこの墓参りに行くって。つか、行かなきゃまこに恨まれそうって泣きながら言ってた」
「真くんって怒らせると怖い?」
「怒らせると?そうでもねぇよ」
「とおる真くんが苦手?」
「何でかは知らないけどな。怒らせて一番怖いのは……」
晶くんは俺をちら見してきた。
俺が何だ?
「何?」
「いや。アンタを怒らせる方が怖いけど」
「えーどこが?」
「笑顔でキレるところとか……」
そんなことないけどな。
そんなに怖いかな?
「あのなっ俺を小さい子供と一緒にするなよ」
晶くんはそう叫んだ。
子供扱いはしてないんだけどな。
「そんなつもりないんだけど。ね、機嫌直してよ」
「っ瑠衣さん!」
俺が晶くんに軽くキスすると、晶くんが叫んできた。
ちょっとやりすぎたかな?
「機嫌直して?」
「あーも!わかったから、外でするなよ」
「外じゃなきゃいいんだね」
「へっあ、ちょ!?」
俺は晶くんをホテルへ連れ込んだ。
そろそろ限界だったし。
**********
そして、夜。
「花火、キレイだね……」
「……」
外は暗くなり、花火大会の時間になり俺は窓から花火をみていた。
「晶くん、こっちにおいでよ」
「腰痛くて無理!」
「そっか……」
さっきちょっと無茶しちゃったからね。
じゃあ仕方ないね。
「うわっ!?」
「腰痛くて起きあがれないんでしょ?」
「だからって持ち上げなくてもっ」
「今日は晶くんと花火大会見に来たんだから、花火見なきゃ損だよ?」
それからしばらくして花火が終わると、俺は晶くんに聞いてみた。
「もう一回する?」って。
「嫌だ!これ以上されたら、明日動けなくなる」
晶くんはそう叫んでいた。
「素直にお風呂連れっていってって言えばいいのに」
でも、腰が痛くて起き上がれない晶くんを俺は風呂場へ連れて行くことになる。
「嫌だっ」
「ホント、意地っ張りだね」
「ほっとけ!」
「明日何時に帰るの?」
「明日朝から兄さん来るって言ってた」
「え、何しに?」
「明日命日だから」
「あぁ。とおるの?」
「……兄さんはまだ生きてる」
晶くんは。
軽い冗談なのにそんなにあきれなくても。
「じゃあ、何で?」
「だから、まこの墓参りに行くって。つか、行かなきゃまこに恨まれそうって泣きながら言ってた」
「真くんって怒らせると怖い?」
「怒らせると?そうでもねぇよ」
「とおる真くんが苦手?」
「何でかは知らないけどな。怒らせて一番怖いのは……」
晶くんは俺をちら見してきた。
俺が何だ?
「何?」
「いや。アンタを怒らせる方が怖いけど」
「えーどこが?」
「笑顔でキレるところとか……」
そんなことないけどな。
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