好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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中学最後の2学期

12

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「午後は学園祭の準備か……」


今年は皆準備頑張ってるからいいけど。
でも、なんて言うか、やる気が全く起きないな。



あれ?
メール?
晶くんから、珍しい。




「……」
「瑠衣?どうしたんだ?」
「とおる。あのさ、如月のおじさんに連絡取れる?」
「ちょっと待て」



あのメールが間違いだといいんだけど。
あれ?電話だ。



「もしもし?」
『瑠衣くんか?私だ。晶たちのおじだ』
「どうかしましたか?」
『晶から何かなかったか?』



間違いじゃないんだね。
いざという時のマーク決めてて良かった。



「実はさっき晶くんから、メールがきまして」
『晶から?』
「えぇ。晶くんが入院した時、万が一を考えて、暗号というか記号を決めまして、それが」
『……瑠衣くん。無理を承知でお願いだ、晶の連れ去られた所へ向かってくれないか?』
「……わかりました。なんとかしてみます」




……いい度胸してるよね。
晶くんを連れ去るなんて。
俺なりに晶くん探しを始めますか!!
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